カシオが世界で初めてとなる3アンテナ搭載モジュールの開発に成功し、新境地を開拓。それを搭載して進化を遂げたパイロット向け“G”の最新作の実力とともに、驚きのハイスペックを検証しました。
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3アンテナの搭載により時空を超えた精度を獲得
3月に行われた世界最大の時計見本市「バーゼルワールド」にて、カシオが世界に向けて大々的にアピールした技術があります。それが「カシオ コネクテッド」。これは、カシオが培ってきたGPSハイブリッド電波時計とBluetooth連携の技術を融合したもの。海外のあらゆる場所でGPS衛星から位置と時刻の情報を受信し、正確な時刻合わせを行えるうえ、世界に6局ある標準電波の受信エリアであれば、GPS衛星電波が受信できない屋内などでも正確な時刻情報を自動受信して時刻を修正します。
そして、これらの受信ができない場合もBluetoothと繋げれば、スマートフォンを介して世界中の時刻を把握できるようになります。ユニークな点は、スマホと連携することで時計内部にある世界各地のタイムゾーン情報をアップデートできること。新たにサマータイムを導入した国にも対応できます。
この新型モジュールを初搭載するグラビティマスターは、時計としても進化を遂げました。バンドの固定にネジを使わない方式を採用し、新たな耐振動構造を実現。協定世界時(UTC)への一発アクセスや、ワンプッシュでのフライトログ機能と、パイロットコンセプトにふさわしい機能まで満載です。世界中で正確な位置と時間を知ることのできる時計として、これ以上の選択肢はないと言えるでしょう。
最新グラビティマスターの進化のPOINT
■新開発モジュール
カシオが誇るGPSハイブリッド電波ソーラーと、Bluetooth連携の2技術を集約。屋内での受信に弱いGPSを標準電波で補いながら、Bluetoothでタイムゾーン情報を随時更新します。
■ネジのないバンド固定
バンドを直接ネジで固定せず、ファインレジンやカーボンプレートなどのパーツを噛み合わせて取り付ける新構造。従来の構造よりも脱落を防ぐ要素が足され、信頼性が大幅にアップ。
■JIS1種耐磁性能
故障の原因となる磁気帯びを防ぐため、新型モジュールでは耐磁板を組み込んでJIS1種耐磁性能を獲得。3アンテナ受信感度を下げず、6モーターも搭載しての採用は驚異的です。
ゲットナビ編集部員が海外取材でImpressionしたら、時刻合わせが簡単すぎて驚いた!
そもそもGPS衛星電波時計を使うのが初めてだったんです。が! 渡航先のポルトガルに着いてすぐボタンひとつで現在時刻がわかるって、本当にスゴい。時計を探して時間を合わせたり、『今はサマータイムなんだっけ』、とかも考えなくて済むし、かなり便利。アプリのガイド機能のおかげで扱いに戸惑うこともなし。アラーム、タイマー、ワールドタイム、すべてスムーズに使えました。
あとは、自分に関係ないと思っていた『フライトログ』機能が、実は意外と面白い。時計のボタンを押すだけでスマホアプリと同期し、現在の位置と押した時間を記録。自分の移動の軌跡が見えるので、フライトだけでなく、取材時の移動や街歩きなど、ことあるごとに記録してました。サイズの割りに着け心地が良いのも驚きです!
【ココが驚き①】スマホで操作できるから多彩な機能の設定が楽!
専用アプリ「G-SHOCK CONNECTED」を使えば、世界300都市のワールドタイムやタイマー、アラームなどの設定が可能。時計の機能を強力にサポートしてくれます。
【ココが驚き②】空港を出たらボタンひとつで時差修正
渡航先の空港外へ出たら、文字盤を上に向けて4時側のボタンを押すだけで時刻(と位置)情報が受信可能。針の位置が自動的に現在地の正確な時刻に切り替わります。
【ココが驚き③】文字盤が大きいから表示が見やすい
外装を大きく設計することで、文字盤もワイドフェイスに。立体的に作られた蓄光インデックスや太い針の表示は、パイロットに求められる瞬時の判読性も抜群です。
【製品概要】
G-SHOCK
参考価格/10万8000円
標準電波、GPS衛星電波、Bluetoothの3アンテナを備える新開発モジュールを搭載した、光発電駆動のパイロットG-SHOCK。時空を超えて常に正確な情報を表示でき、UTCボタンで協定世界時に一発アクセスも可能です。
【SPEC】
●素材:SS+樹脂+カーボンケース、カーボンファイバーインサートバンド ●防水性:20気圧 ●サイズ/質量:W57.1×H66×D18.1㎜/約120g
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