毎年初春に行われる時計界の一大見本市「バーゼルワールド」が今年もスイスで開催されました。現地取材を通して見えてきたトレンドは、サイズの“原点回帰”。2000年頃から長く「デカ厚」時計が人気を博してきましたが、いま求められているのは実用的で意味のあるサイズ。スポーツ系では“43mm” がひとつの基準となりそうです。前編に引き続き、人気ブランドの代表的な新作とともにこのトレンドを紐解いていきましょう。
1940年代誕生の人気モデルが新時代の航空時計として登場
ロレックス
オイスター パーペチュアル エアキング
63万7200円/今夏発売予定
【ケースサイズ:40mm】
1940年代に誕生したエアキングの新作が登場。ブラック文字盤には、飛行時間の計測が可能なミニッツスケールを大胆に配置しています。直径40㎜のSSケースには同社独自の称号となる「ロレックス高精度クロノメーター」の自動巻きムーブメントを搭載。
世界初・防水ケースの栄光の歴史に捧げる一本
時計界初の防水ケースであったオイスターは、1930年代より飛行家からも支持を獲得。その歴史の語り部として本機は再誕しました。
1枚1枚職人が作り上げる艶やかな琺瑯文字盤を採用
セイコー プレザージュ
プレステージライン セイコー自動巻腕時計
60周年記念限定モデル 琺瑯クロノグラフ
27万円/9月発売予定
【ケースサイズ:42mm】
国産初の自動巻き腕時計「オートマチック」の誕生60周年を記念した、世界限定1000本モデル。美しさが持続する琺瑯(ほうろう)を文字盤に採用し、独自技術を満載した自動巻きムーブを備えています。SSケースは直径42㎜。
セイコーが誇る100年以上の腕時計製造の知恵を宿す
今年から海外展開されるプレザージュの代表作として、セイコーならではの「三叉ハンマー」を搭載。クロノ針を一度にリセットできます。
ウオッチナビ編集長・関口が考える! スポーツウオッチ選びの勘ドコロ
ハイスペック機は厚みに注意!多機能モデルなら視認性も吟味
「ラグの角度や重心のバランスがとれた設計なら、多少大型でも快適に着けられます。防水性や耐磁性の高いモデルは厚みがあるため、袖口への収まり具合は気にしたいところ。クロノグラフなど多針時計は視認性も重要です」(関口)
【URL】
ロレックス https://www.rolex.com/ja
オイスター パーペチュアル エアキング https://www.rolex.com/ja/watches/air-king/m116900-0001.html
セイコー プレザージュ https://www.seiko-watch.co.jp/presage/
プレステージライン セイコー自動巻腕時計 60周年記念限定モデル 琺瑯クロノグラフ https://www.seiko-watch.co.jp/presage/60thlimited/