いまさら聞けないファッションの疑問をサクッと解消する「おしゃレスキュー」コーナー。今回のテーマは「ビジネスシューズ」です。
ラクなスニーカーで通勤したいけど、「カジュアルすぎると失礼にあたりそう」と二の足を踏んでいる人は多いハズ。今回は、革靴なのにスニーカー並みに機動力のある逸品をご紹介します!!
見た目のきっちり感と履き心地の良さを両得せよ
ここ数年、ビジネスシーンの軽装化が進行中。スポーツウエアのように着心地がラクなスーツや、スーツに合わせてもミスマッチにならないリュックなど、選択肢が増えてきました。この傾向は革靴市場も同様で、見た目のドレス感を維持しつつ、アウトドアブーツやスニーカー由来のソールを組み合わせ、軽快に履けるアイテムが豊作です。
今シーズンの目玉は、硬派な老舗革靴ブランド「三陽山長」が打ち出した新ライン。機能性とラグジュアリー感、そして都市生活に馴染むモダンな面構えが魅力的です。
デサントやミズノなどスポーツブランドならではの技術を融合したドレス靴も要注目。きっちり感のある見た目とラクな履き心地を両得できてオススメです。
また、ジャケパンやノータイスタイルといった砕けた装いには、カジュアルブランドが作った“ドレス見え”レザーシューズを取り入れるのもアリ。休日も使えてコスパが良い!!
<メンズシューズの傾向分析>
ドレスシューズ:ブランドが作るドレスシューズ
ドレスシューズ:ブランドが作るカジュアルシューズ
カジュアルシューズ:ブランドが作るドレス見えシューズ
カジュアルシューズ:ブランドが作るカジュアルシューズ
現代のメンズシューズは大雑把に4カテゴリで分類可能。レザーソールを備えるなど正統派なドレス靴だけでなく、“ドレスっぽい面構えだけど、スニーカーのようにラクに履ける”商品が増え、シームレスになっています。
【その1】老舗の革靴ブランドが打ち出す美麗ユーティリティシューズ
三陽山長
EX-LINE® INSPECTOR(インスペクター)
5万3900円
問:三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店
老舗の国産革靴ブランド「三陽山長」が、人気シューズデザイナーの竹ヶ原敏之介を迎えて新レーベルをスタート。“ALL ROUNDER”をテーマに、機能性に優れたコレクションを展開します。本品はイギリスの警察官のユニフォームシューズがモチーフ。
モデル着用分●ザ・スーツカンパニーのスーツ4万1800円(ザ・スーツカンパニー 銀座本店)、ビーミング by ビームスのニット1万1000円、スタンダード サプライ×ビーミング by ビームスのバッグ1万7600円(ビーミング ライフストア by ビームス コクーンシティ店)、ソックスはスタイリスト私物
<こちらもオススメ>
三陽山長
EX-LINE® MOHAWK(モホーク)
5万3900円
問:三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店
ネイティブアメリカンの装飾靴をルーツに持つモカシンデザインもラインナップ。Uチップのアッパーは、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに対応します。
【その2】スーツ大手×スポーツ大手のコラボ・ウイングチップ
洋服の青山
フルグレインレザー フルブローグシューズ
1万7600円
問:洋服の青山 池袋東口総本店
スポーツブランド「デサント」とのコラボによる、ドレス×スポーツのハイブリッドシューズ。ボリューム感のあるルックスながら軽量性に優れ、スニーカーのように歩きやすいです。
上モデル着用分●デサントのジャケット2万7500円、同パンツ1万2100円(デサント ブラン 代官山)、417 エディフィスのニット7700円(エディフィス 渋谷)、ソックスはスタイリスト私物 下コーディネート分●ナノ・ユニバースのジャケット1万1880円、同パンツ7920円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)、ビーミング by ビームスのシャツ8690円(以上ビーミング ライフストア by ビームス コクーンシティ店)、エディフィスのタイ9900円(エディフィス 渋谷)
【その3】高品位な紳士靴に機能的なソールを融合!!
マドラスウォーク
ミズノセレクト MWZ0011
2万5300円
問:マドラス
イタリア発ブランド「マドラス」の紳士靴作りのノウハウと、「ミズノ」のスポーツシューズのテクノロジーを融合。風格ある牛革のブラックスエードに、高機能なソールを搭載しました。
<社内勤務の日にはこんな気楽な一足もアリ!!>
クレッセント
ビズッパ2
1万9800円 2020年2月発売予定
問:クレッセント
大阪のシューズメーカーがクラウドファンディングで商品化した、新感覚ビジネスシューズ。かかとを踏んでスリッパとして履ける仕様で、社内勤務や新幹線・飛行機の移動の際に最適です。
【その4】GORE-TEXを採用した悪天候対応クラークス
クラークス × ビームス
デザート ロック GORE-TEX
3万1900円
問:ビームス 六本木ヒルズ
1990年代に生産されたクラークスの名品「デザートトルーパー」をベースにした別注ブーツ。上品かつタフな佇まいはそのままに、GORE-TEX素材により着用シーンが広がりました。
【その5】定番3ホールシューズをクラシカルにアレンジ
ドクターマーチン
ARCHIE Ⅱ 3ホールシューズ
2万4200円
問:ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
1961年の発売以来、ブランドのアイコン的存在であり続けている「1461 3ホールシューズ」をクラシカルにアップデート。スリムシルエット&モノトーンでドレッシーな印象です。
【その6】ストリートブランドによる意外な上品ローファー
グラビス
オジェック
9900円
問:ABC-MART
オーセンティックなコインローファーデザインとグラビスを代表する軽量アウトソールを融合。インソールはクッション性や耐久性に加え、優れた抗菌防臭機能も備えます。
【その7】スムースレザーが高品位なミッドカットのオールスター
コンバース
オールスター クップ レザー Z MID
1万7600円
問:コンバースインフォメーションセンター
ヨーロピアンな雰囲気漂う「オールスター クップ」ラインでは初となるミッドカットモデル。上質なスムースレザーにゴールドのジッパーを備えた、ラグジュアリーな一足です。
文/井上泰佑 撮影/島本一男(BAARL) スタイリング/四方章敬 モデル/中園健太(HEADS)