ファッション
2023/2/24 20:30

デサントが好調の「オルテライン」を拡充! 伸長するテックウェア市場に新コレクション導入

「81」のネーミングの由来は将棋盤と日本の国番号

今回新たに導入されたオルテライン 81は、オルテラインのコンセプトである全地形対応を本格的に体現するウェア。その名前の由来は、将棋盤の9×9の81のマス目、そして日本の国番号とのこと。

 

「将棋盤には81マスありますが、オルテラインの全地形、いろんな方向に対して攻めていける、また着用できるという部分を想定。また国番号の『81』からは、日本から新しいウェアを発信していくという思いを込めています。大きくこだわっているのがパターン。スキーウェア開発で培ってきたパターンメイキングを生かしつつ、さらにアウトドアシーンで必要な要素を取り入れて新たなパターンを作成。また立ち居振る舞いでも綺麗に見えるかどうかも意識しています」(大辻氏)

 

アウトドアでは避けては通れない高機能素材「GORE-TEX」や「PERTEX」はもちろん、こだわりの機能もふんだんに取り入れていますが、それらを意識させない“構造美”でスッキリ見せているとのこと。

 

代表的なアイテムの一つが「ゴアテックスジャケットNP」。これは、バックパックを持たずに収納力を高めた仕様のアイテムで、フロントにはワイヤレスイヤホンや携帯が収納できる多機能なポケットを搭載。背中にも大きなポケットを搭載し、タオルや着替えなどが入れられる仕様になっています。

↑オルテライン エイティワン「ゴアテックスジャケットNP」6万3800円(税込)。ブラックとフローライトパープルの2色展開

 

さらに「ゴアテックスジャケットMS」はメッセンジャーバッグを肩から掛けたときにフロントファスナーが干渉しないよう前立てにディティールを施すこだわりの仕様に。

↑オルテライン エイティワン「ゴアテックスジャケットMS」5万600円(税込)。ブラックとファイアーレッド、フローライトパープルの3色展開

 

インプットとアウトプット、日常を支え365日着回しできるアイテム

ON/OFF横断し、ミニマルにインプットとアウトプットを支え、365日あらゆる日常シーンで着回しができるミニマルなデザインをコンセプトにしているのがオルテライン I/Oです。

 

「ユーザーが商品を選ぶポイントで、着回しができる。そういったところにデサントらしく応えるべく、ベーシックな日常に着回しできる商品となっています」(大辻氏)

 

こだわりのパターンメイキングはここでも採用。スポーツに特化したパターンをそのまま使うのではなく、培った技術を日常で使うために一から見直し、日常生活の動作にフィットするパターンを作成。歩いているときに綺麗に見えるということも意識したパターンメイキングを採用しています。

 

例えば、ジャケットは3種のデザイン(テックテイラードジャケット、テックコーチジャケット、テックMA-1ジャケット)、パンツは3種のシルエット(テックスリムパンツ、テックレギュラーパンツ、テックワイドパンツ)を用意。着回しができるセットアップを中心とし、上下1セットどれか持っていれば大丈夫というベーシックなアイテムたちが揃います。

↑オルテライン アイオー「テックテイラードジャケット」2万9700円(税込)、「テックコーチジャケット」2万9700円(税込)、「テックMA-1ジャケット」2万9700円(税込)。「テックスリムパンツ」1万9800円(税込)、「テックレギュラーパンツ」1万9800円(税込)、「テックワイドパンツ」1万9800円(税込)

 

「単純にライフスタイルウェアをするのではなく、スポーツブランドとして高機能素材に応えるべく、スポーツウェア同等以上の高い機能性を持った素材を使用したデイリーアイテムになっています」(大辻氏)

 

スポーツウェアで特に求められるイージーケア。手入れが非常に簡単であるというところも仕様においては重要なポイントとなっています。

 

「代表的なアイテムは私が着ているテイラードジャケットになります。素材は1枚の素材を切り合わせた二重織の素材。やはり毎日着たい、365日というところではタッチ感が非常に重要なので、薄すぎず厚すぎず、非常に手触りの良い素材を使っているところもポイント」(山内氏)

 

また、ストレッチといった機能性はもちろんですが、吸汗性、UV、遮蔽性、さらには接触冷感という、触るとヒンヤリする素材を採用しているので、夏場でも快適に着用できます。

 

それぞれの価格レンジに関して、オルテラインは高価格帯。オルテライン 81はゴアテックスのシェルジャケットが3万円台から、トップモデルは6万円台。そしてオルテライン I/Oは、セットアップで5万円を切る価格帯に設定されています。

 

「我々はスポーツ企業であり、パフォーマンスドリブンは絶対です。根底にあるのは、アスリートファーストの考え方。そのパフォーマンスドリブンを運動しない方々にも知っていただくために今回のテックウェアをしっかりと展開していきたい」(小川氏)

 

妥協のないスポーツの世界で培われた、たしかな技術。同社はウェアをギアとして、記録を少しでも縮めるたまにどうするかを追求しています。私たちも日常の生活において、どれだけ快適に過ごせるか。ウェアをギアとして捉え、これからは機能も選択肢に入れるべきかもしれません。

 

撮影/我妻慶一、オフィシャル

 

 

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