サムスンの最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」は、設計が刷新され、超薄型のデザインと高い耐久性を両立しています。プロセッサーにはSnapdragon 8 Eliteを採用し、2億画素のプロ仕様カメラも搭載されており、性能面でも妥協がありません。

このGalaxy Z Fold7について、修理業者のiFixitが分解レポートを公開し、修理のしやすさに課題があると指摘しています。
本体には2つのリチウムイオンバッテリーが搭載されており、強力な接着剤で固定されているため、取り外しにはかなりの手間と技術が必要です。アルコールや専用工具で粘着を弱めなければならず、簡単には外せません。また、カメラを修理する際には本体を完全に分解する必要があり、決して容易とは言えない構造です。
中でも最も難易度が高いのが、折りたたみディスプレイの修理です。画面の周囲を囲む接着フレームを破壊しなければ分解できず、ディスプレイ部品自体も非常に壊れやすいとされています。しかもこの折りたたみ画面の部品価格は約589ドルと高額で、実際の修理代はさらに高くなる見込みです。
一方で、ヒンジ部分には改良が加えられており、ゴミの侵入を防ぐカバー機構が備えられています。
そのほかの問題として、サムスンがGalaxy Z Fold7用の交換部品や修理マニュアルの提供を遅らせている点も挙げられています。これにより、修理環境が整っておらず、iFixitは本機の修理難易度を10点満点中3点と評価しています。特に画面を交換するには本体フレームごと取り替える必要があり、修理コストが非常に高くなる点も強調されています。
こうした事情から、ユーザー自身による修理は技術的にも難しく、折りたたみディスプレイの入手性も低いため、現実的にはほぼ不可能と言えるでしょう。万が一の出費を抑えたい場合は、2年間の保証が付く「Galaxy Care」サービス(月額1280円〜)への加入を検討するのが安心かもしれません。
Source: iFixit (YouTube)
via: Android Police