中国のPCモッダー(改造愛好家)が、12.5インチの4Kディスプレイを搭載し、NVIDIAのノートPC向けRTX 4090 GPUとIntel Core i9-14900HX CPUを搭載した、超高性能かつ大型のハンドヘルド型ゲーミングPCを自作しました。

最近のハンドヘルド型ゲーミングPCは、インテルやAMDの新型CPU、NVIDIAのGPUの性能向上によって大きく進化しています。しかし、中国のモッダーQingchen DIY氏はさらに一歩踏み込み、大型ゲーミングノートPCから取り出したRTX 4090 GPUとIntel Core i9-14900HX CPUを組み込むことで圧倒的な性能を実現しています。
筐体はTongfang製ノートPCのシャーシを加工・改造し、12.5インチの4K(3840×2160)IPSタッチスクリーンはDell Latitude 12シリーズのディスプレイを流用したとのこと。サイズが大きいため両手持ちでの操作を前提としており、冷却システムや電源供給は市販ゲーミングノートPC向けの高性能冷却機構を参考にしています。電源は外部接続が基本ですが、50Whのバッテリーも内蔵しており、デスクトップ並みの高性能を「持ち運べる形」に変換しています。

この巨大ハンドヘルド機は、『God of War』『Horizon Forbidden West』『サイバーパンク2077』などの人気タイトルを4K設定で動作させ、高画質設定でも快適なゲーム体験を実現しています。現行の一般的なハンドヘルド機では、これらのタイトルを解像度フルHD、なおかつ中程度の画質・フレームレートで動かすのがせいぜいであり、その性能差は明らかです。
もちろん電車やカフェで気軽に遊ぶには不向きで、重量などもユーザーフレンドリーとは言えなさそうです。とはいえ、「超高性能のPCゲーム環境をどこでも持ち運べる」という意味では、興味深い事例のひとつと言えるでしょう。
Source: bilibili
via: Wccftech