「Google Chrome」がAIブラウザに進化中! 何ができるの?

ink_pen 2025/9/23
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「Google Chrome」がAIブラウザに進化中! 何ができるの?
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

Googleは、ウェブブラウザのChromeに生成AI「Gemini」を正式に導入すると発表しました。これによりChromeは「単なるウェブ表示のブラウザ」から、「ユーザーの文脈を理解し、積極的にサポートするAIブラウザ」へ進化する見通しです。

↑(画像提供/Nathana Reboucas/Unsplash)

このAI機能はすでに米国のMac/Windows版で英語ユーザー向けに提供が始まっており、有料プラン(AI ProやAI Ultra)なしで無料利用できます。今後、Android版やiOS版Chromeにも順次拡大される予定。

GeminiチャットはChromeの右上にあるAIアイコンからを起動し、閲覧中のページだけでなく複数タブの内容を把握・比較・要約できます。旅行計画でフライトやホテルの情報を複数タブで開いていても、一括で整理してくれる仕組み。

また、Googleカレンダーやタスク、ドライブ、Docs、YouTubeなどとの連携も強化されます。

例えば、メールやウェブで見たイベントをすぐカレンダーに登録できたり、YouTube動画の特定シーンへ直接ジャンプできたりします。「学校帰りの買い物について読んだブログは?」と尋ねれば、過去に訪れたページも検索可能。

すでに米国内のAndroid版ChromeではGeminiが搭載され、ページ全体を解析して要約や質問への回答が可能になっています。iOS版もこれに続く予定。

さらに、数か月以内には「エージェント機能」が追加されるようで、予約や注文、日常のオンライン作業を代行してくれます。ただし、最終確定前には必ずユーザーの確認を求めるため、勝手に買い物が行われることはありません。

一方、Android版Chromeではセキュリティ強化も進み、パスワード流出やスパム通知、悪質サイトの自動検出が行われるようになります。

現時点では米国外や英語以外での提供時期は未定ですが、便利で安全性も高まるアップデートであり、日本での展開が待たれます。

Source: Google

via: PhoneArena

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