先日、Metaは片眼ディスプレイを搭載したスマートグラス「Meta Ray-Ban Display」をイベントで発表しました。しかし、同社は両眼にディスプレイを備えた新モデルを開発中と報じられています。

米ブルームバーグのMark Gurman記者によると、この両眼ディスプレイモデルは2027年に発売予定で、まだAR(拡張現実)には対応しないものの、かなり高額になる見込みとのこと。
ちなみに1枚ディスプレイのMeta Ray-Ban Displayは約800ドル(約12万円※)であり、決して安価な製品ではありません。
※1ドル=約148円で換算(2025年9月24日現在)
新モデルは、同じ年に登場予定の真のARスマートグラス「Orion」に向けた中間的な位置づけとされています。Gurman氏は、スマートグラスには「非ディスプレイモデル」「ディスプレイモデル」「ARグラス」という3つの段階があると述べ、両眼ディスプレイは進化の途上にあると指摘しています。
MetaのXR部門「Reality Labs」はVRヘッドセットやスマートグラス開発を担っていますが、巨額の赤字を計上し続けています。それでも、Metaは将来のXR市場での優位を狙い、積極的な投資を続けています。
新しい両眼ディスプレイモデルでは、両眼の視界に画面を投影し、複数アプリの同時操作などマルチタスクの実現が期待されます。
いまだに日本ではMeta製スマートグラスが発売されていませんが、今後の展開に注目したいところです。
Source: Bloomberg
via: PhoneArena