【プロが本気で選んだ】オーディオからスマートデバイスまで、専門家が惚れた名品たち

ink_pen 2025/9/24
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【プロが本気で選んだ】オーディオからスマートデバイスまで、専門家が惚れた名品たち
GetNavi編集部
げっとなびへんしゅうぶ
GetNavi編集部

1999年創刊。「新しくていいモノ」を吟味して取り上げる月刊の新製品情報誌。生活家電とIT・デジタルガジェットを中心に、モビリティ・雑貨日用品・グルメ・お酒まで、モノ好きの「欲しい!」に結論を出す、がコンセプト。

高音質オーディオ機器から最新のスマートデバイス、カー用品まで、プロが惚れ込んだエディスクリエーションのスイッチングハブやファーウェイのスマートウォッチなど、暮らしを豊かにする珠玉のアイテムが勢ぞろい。プロの視点から厳選された、本当に価値ある製品をご覧ください。

目次

【デジタル・メディア評論家・麻倉怜士さんの“コレ買って良かった!”】スイッチングハブの性能こそがQobuz再生における高音質化の鍵

エディスクリエーション
SILENT SWITCH OCXO 2 JPEM(左) 61万6000円
FIBER BOX 3 JPEM (右) 61万6000円

高精度オーディオ用スイッチングハブ「SILENT SWITCH OCXO 2 JPEM」と、高周波ノイズの除去と信号の純化を担う「FIBER BOX 3 JPEM」のセット。両機を組み合わせることで、Qobuzなどの高音質配信再生の安定化が図れる。

SPEC(SILENT SWITCH OCXO 2 JPEM)●クロック精度:OCXO 0.25〜0.35psの低ジッター●端子:LAN 1000M対応×5、SFP×1、シンクロナイズ・クロックバス入力×1●サイズ/質量:W270×H93×D220mm/4.2kg

麻倉さんが購入したアイテムは、相当高価でかなりマニアック。さすがAV界の重鎮だ。

↑特許取得済みの高精度振動吸収パーツ「Ripple Base Footer」を搭載。
微細な振動を効果的に除去し、音質を向上させる。

「昨年末、日本で高音質サブスクQobuzがスタートしました。同サービスのハイレゾ音源を最高のクオリティで聴くための最大の鍵が、スイッチングハブの性能。各社製品を試し“これは買うべきだ”と確信しました」(麻倉さん)

↑RED COPPER(赤銅)製のベース、内部配線にはUPOCCケーブルを採用。
これは「JPEM」モデルのみの特別仕様だ。

スイッチングハブひとつで、そこまで音質が変わるのだろうか。

「LANケーブルを通る信号を光ファイバーに変換することで高音質化する機器は多いですが、本機は別格。音の色彩感、音のグラテーションの再現は圧倒的といえます。ノイズが多い通信環境で、これほどの高音質が得られるとは驚き以外の何者でもありません。本機は、日本のマニア向けに高級なパーツを使った贅沢な仕様ですが、約半額(33万円)にして十分以上のクオリティを備えた『JPSM』モデルもあり、こちらもオススメです」(麻倉さん)

↑両機を接続する専用ケーブル「CS CABLE 0.75M」(3万3000円)。クロックを同期させ、ジッターを極限まで低減する。

【デジタル・メディア評論家・麻倉怜士さんの“コレが欲しい!”】スピーカーに不適とされたガラス素材が見事に高音質なスピーカー振動板に変身!

マークオーディオ
パッシブスピーカー Micro NC5_UTAG
9万6030円(ペア)

世界初のUTAG(特殊ガラス)を振動板に使ったスピーカーユニット「Alpair 5G」を搭載したパッシブスピーカー。エンクロージャーにウォールナットとスプルース無垢材を組み合わせ、透明感のある音を創出する。

SPEC●形式:フルレンジバスレフ型●ユニット:Alpair 5G●周波数帯域:58Hz〜40kHz(-10dB)●出力音圧レベル:85dB●インピーダンス:4Ω●定格入力:10W●サイズ/質量:W130×H260×D160mm/1.8kg

「スピードが速く、メリハリが効き、情報量が多い。このスピーカーとしての美質はクラシックからポップスまであらゆる音楽再生に向く。特に現代的なリズム重視の音楽には最適です」(麻倉さん)

↑Alpair 5G(スピーカーユニット)は単体での購入も可能。「MarkAudio 8cmフルレンジ(ペア)」2万2990円。
↑天地板と側板の接合にあられ組みを採用。接合強度が飛躍的に向上し、ユニットと一体となって豊かな響きを奏でる。

デジタル・メディア評論家・麻倉怜士
本誌をはじめ、数多くの雑誌・書籍へ寄稿するほか、大学にて教鞭を執る(音楽学)など、幅広く活躍。UAレコード副代表も務める。

【テクニカルライター・湯浅顕人さんの“コレ買って良かった!”】“血圧を測りに行く”という手間が不要で24時間自動で計測される便利さに感激!

ファーウェイ・ジャパン
HUAWEI WATCH D2ウェアラブル血圧計
実売価格5万2030円

SPEC●ディスプレイ:約1.82インチ AMOLED●バッテリー持続時間:約6日間(自動血圧モニタリング機能使用時約1日間)●充電:ワイヤレス●サイズ/質量:約W38×H48×D13.3mm/約40g(ベルト含まず)

日中と夜間(※)に自動で血圧を測定可能な、自動血圧モニタリング機能を搭載したスマートウオッチ。内蔵する血圧計は、日本の医療機器認証を取得している。1500nitと明るく視認性の高い、1.82型の大画面有機ELディスプレイを装備。

HAUWEI WATCH D2は、病院入院患者への実証実験が行われるなど、何かと話題となっている。そんなアイテムを手にした湯浅さんはこう語る。

↑ケースサイドにある下のボタン(電極)を30秒間触れるだけで、心電図の測定・記録が可能。
時間や場所を選ばず、思い立ったらすぐに測定できる。

「もともとスマートウオッチを24時間装着してライフログを取る生活をしていたのですが、健康上の不安もあって『血圧』『心電図』(ともに管理医療機器として認証された)の両方を測れる唯一のスマートウオッチである本機を購入しました」(湯浅さん)

実際に使った感想は、単体の血圧計の使い勝手とは「手軽さが全く違う」ということだが……。

↑ベルトの内側に「カフ」と呼ばれるエアーバッグを装備。
そこへケース裏面の穴から空気が送れ、血圧が測定される仕組みだ。

「通常の血圧計は“血圧計のあるところまで行く→装着する→計測する→外して収納する”ですが、本機は“計測開始アイコンをタップする”だけ。頻繁に測れるので、様々な時間・状況で血圧がどう変動するかがグラフでよくわかりました。また、24時間・一定時間おきに(睡眠中も)血圧を測る『24時間血圧測定(ABPM)』は、スマートウオッチ内蔵血圧計がなければ個人では計測不能。いまや手放せません」(湯浅さん)

※:夜間の自動測定は医療機器認証未取得のため医療目的での使用は不可

【テクニカルライター・湯浅顕人さんの“コレが欲しい!”】“低反射”と“ペンの書き心地”を両立した本機で仕事の効率アップを図りたい!

OPPO
OPPO Pad 3 Matte Display Edition
実売価格7万9800円

ナノテクスチャー加工を施して反射を抑え、紙のような見やすさと書きやすさを実現したディスプレイを採用。進化した独自AIが、文章作成や写真編集をサポートする。AI機能を向上させる高性能なCPUを搭載。

SPEC●ディスプレイ:約11.6インチ液晶●OS:ColorOS 15●CPU:MediaTek Dimensity 8350●メモリ:8GB●ストレージ:256GB●サイズ/質量:約W258×H189×D6.3mm/約536g

「屋外で使ったり、タッチペンで校正作業をしたりする機会が多いので本機のディスプレイ性能に注目。フィルムなしで“低反射”“ペンの書き心地の良さ”を実現しているのが魅力です」(湯浅さん)

↑ディスプレイは、ナノレベルの反射防止エッチング技術を施し、光の反射を約97%低減。
屋内外問わず快適に使える。
↑OPPO AIにより、文章作成や写真編集など、日常の様々な作業の生産性アップ。Google Geminiとの連携も可能だ。

テクニカルライター・湯浅顕人
PC&AV、デジタルガジェットを軸に、本誌をはじめ多媒体に寄稿。最近はアウトドアやゲームの記事を手がけるなど、マルチに活躍する。

【カーITジャーナリスト・会田 肇さんの“コレ買って良かった!”】“これなら本当に1年を通じて使える!”初めてそう思えたオールシーズンタイヤ

DUNLOP
SYNCHRO WEATHER
1万9140〜10万3290円(1本)

ドライ・ウェット・氷上・雪上など、あらゆる路面に対応する次世代オールシーズンタイヤ。水や温度に反応し路面状態に合わせてゴム自ら性質が変化する新技術「アクティブトレッド」により、夏タイヤ以上の優れたウェット性能、従来の全天候タイヤではカバーできなかった氷上路面での走行も可能にする。

SPEC●対応車種:セダン、SUV、ミニバン、コンパクト●ホイールサイズ:15〜19インチ●タイヤ幅:165〜245●扁平率:35〜65

オールシーズンタイヤは数多くあるが、本当に安心して走行できる製品はそう多くない。

「“オールシーズン”だけに季節ごとのタイヤ交換がないのは最大のメリット。しかし現実は、“すべてに中途半端”なモデルが多く、完璧はあきらめていたのですがこのタイヤを履いてビックリ! 圧雪路でも十分なグリップ力を持ちながら、ドライ路面での静粛性、乗り心地も良好。“これなら本当に1年を通して使えるぞ!”初めてそんなオールシーズンタイヤに出会いました」(会田さん)

↑ドライ、ウェット、氷上、雪上、シャーベット、高速道路冬用タイヤ規制(通行可。一部を除く)などの路面状態に対応。四季を通じて走行可能だ。

実際、雑誌やネットでの評判も上々だ。さらにこう続ける。

「これまで7000kmほど走っていますが、いまのところヘタリ感はまるでなし。夏シーズンに入っても、ステアリングの応答性がしっかりしていて気持ちよく走れています。多少高価ですが、これまでのシーズンごとの交換費用やタイヤ保管料を考えれば、十分に元が取れているでしょう」(会田さん)

【カーITジャーナリスト・会田 肇さんの“コレが欲しい!”】スマホ連携を使い尽くして多彩なコンテンツを楽しみたい!」

パイオニア
楽ナビ  AVIC-RQ722-DC
実売価格16万8180円

車内Wi-Fi「docomo in Car Connect」に対応。同梱のネットワークスティック経由で、通信量を気にせずネットコンテンツが楽しめる(※)。スマホを本機画面で操作できる「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応。

※:「-DC」モデルには1年間の無償使用権(1万3200円分)が付く。1年以降は有償(1日550円、30日1650円、365日1万3200円)となる

SPEC●ディスプレイ:9V型HD液晶●TVチューナー:地デジ●音声最大出力:50W×4●接続端子:HDMI×2(入力/出力)、USB×1●サイズ/質量(本体):W236×H134×D161mm/2.4kg

「楽ナビならではの使い勝手の良さを体感しつつ、スマホ連携も加わったマルチなメディア対応力で、多彩なコンテンツを視聴。せっかくなのでその魅力を大画面で楽しみたい!」(会田さん)

↑通信機能を使って、自動で最新地図に更新可能。いつでも最新地図で、快適かつ安全にドライブが楽しめる。
↑使いやすさの象徴UI「Doメニュー」を採用。ドライブ中に利用することの多い検索や機能を直感的に操作できる。

カーITジャーナリスト・会田 肇さん
自動車専門誌の編集を経てフリーに。カーナビやドライブレコーダーなどの車載機器からデジタルガジェットまで、幅広くこなす。

【AVライター野村ケンジさんの“コレ買って良かった!”】スマートなデザインと良サウンドがどハマりして積極的に屋外で使用

Bowers & Wilkins
Px7 S3
実売価格6万8200円

8個のマイクを駆使したノイズキャンセリング性能を搭載したワイヤレスイヤホン。aptX Losslessに対応し、ワイヤレスでもCDクオリティの高精細な音を楽しめる。またUSB-DAC機能を備え、有線接続では96kHz/24bitのハイレゾ再生も可能。

SPEC●ドライブユニット:40mmダイナミック型フルレンジドライバー×2●連続再生時間:30時間●充電:USB-C●充電時間:2時間(急速充電の場合は15分の充電で7時間再生)●本体質量:300g(本体)

本製品は、イギリスのハイエンド・オーディオブランドBower & Wilkinsのプレミアムモデル。そのサウンドもさることながら、スタイリッシュなデザインが大きな魅力だ。

↑イヤーカップには物理ボタンを備え、アプリを開かなくても基本操作が可能。
ノイキャンなどを切り替られるクイックアクション・ボタンも搭載する。

「前モデルも洗練された上品なデザインでしたが、本モデルではさらに薄型化するなどスマートにブラッシュアップ。装着感が一段と軽快になりました。音質についても上機モデルに迫るほどの良サウンドで、デザインも音も大満足。よく屋外で使います」(野村さん)

↑シャーシ、ボイスコイル、サスペンション、マグネットが再設計・改良された、40mm径のバイオセルロース・ドライブユニットを搭載。

サウンドについて、もう一歩踏み込んでもらった。

「実はずっとPx8(Px7の上位シリーズ)を愛用していたのですが、本製品はハイエンドモデルの存在価値を問うほどの高音質。しかもaptX Losslessにまで対応しており、Androidスマホと組み合わせたり、PCとケーブル接続したりして、ハイレゾやロスレス再生も高音質で楽しめます」(野村さん)

【AVライター野村ケンジさんの“コレが欲しい!”】既存の愛用モデルとの音質差を実感し本機へのアップグレードを真剣に検討中

Astell&Kern
A&ultima SP4000
実売予想価格69万3000円前後

同社の最新ハイエンドDAP。ディスプレイは6インチに大型化かつ高精細化、DACはAK4191EQ×4基、AK4499EX×4基の「オクタオーディオ回路構造」に強化された。フルAndroid OSを搭載し、Google Playへのアクセスが可能に。

SPEC●ディスプレイ:6インチ高精細タッチスクリーン●容量:256GB●OS:フルAndroid OS●連続再生時間:最大約10時間●出力:3.5mmアンバランス、4.4mmバランス●サイズ/質量:W85×H149.8×D19.5mm/約615g

「上質かつパワフルなサウンドはとても魅力的。仕事上、出先で様々なイヤホン・ヘッドホンを試聴するので、どちらも遜色のない良質なサウンドを再生できる本機をすぐにでも手に入れたい!」(野村さん)

↑カラーは2色、ブラック(左)とシルバー(右)をラインナップ。
デザインは既存モデルを踏襲するが、画面のサイズアップのぶん天地が拡大した。
↑既存モデルでは電源ボタンがレイアウトされる位置に、ロックボタンを新設。
オンにすると、側面のボタンとボリュームホイールがロックされ、操作ができなくなる。

AVライター・野村ケンジ
イヤホン・ヘッドホンからリファレンスモデルまで、AV全般に詳しい。豊富な知識を生かしポータブルオーディオのイベントにも出演。

※「GetNavi」2025月9・10月号に掲載された記事を再編集したものです。
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