サムスンは、スマートフォン向けに新型200MP(2億画素)カメラセンサー「ISOCELL HP5」を発表しました。

このセンサーは、同社の200MPシリーズとしては最小サイズとなる1/1.56インチで、画素サイズはわずか0.5µm。参考までに、Galaxy S25 Ultraに搭載されているISOCELL HP2は1/1.3インチ・0.6µmとなっています。
新技術の採用により、静止画・動画ともに画質が大幅に向上しており、とくに暗所でのノイズ低減やオートフォーカス性能が強化されています。
具体的には、デュアル垂直転送ゲート(D-VTG)、フロント深溝分離(FDTI)、改良版ディープトレンチアイソレーション(DTI)技術によって、各画素の受光効率とノイズ対策を向上。
さらに高精度マイクロレンズと反射防止コーティングを組み合わせることで、光の取り込み効率を高めています。
また、センサー中央部を切り出して光学2倍ズーム相当を実現する「インセンサーズーム」に対応し、3倍光学ズームレンズと組み合わせることで最大6倍のロスレスズームが可能です。
加えて、Smart ISO ProやStaggered HDR技術によるHDR画質の向上も図られており、動画撮影ではフルHD 240fps、4K 120fps、8K 30fpsに対応。RAW撮影は14ビット出力に対応しています。
この新型センサーは、10月中旬に発売が見込まれる「OPPO Find X9 Pro」の望遠カメラに採用される可能性が高いとされています。
現時点でGalaxyシリーズへの搭載情報はありませんが、将来的に実現すれば、サムスン端末のカメラ性能がさらに進化することが期待できます。
Source: Samsung
via: Sammobile