Google、バッテリーを無駄遣いするアプリに警告表示へ。2026年3月から新ルール導入

ink_pen 2025/11/17
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Google、バッテリーを無駄遣いするアプリに警告表示へ。2026年3月から新ルール導入
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

Googleは2026年3月1日から、Androidアプリが不必要にバッテリーを消耗する場合、Playストア上で警告ラベルを表示し、アプリのおすすめやランキングでの表示を制限する新しいポリシーを導入すると発表しました。

↑バッテリーの無駄遣いにイエローカード。

Googleは2025年初め、サムスンと協力して、Androidアプリのバッテリー消耗を評価する新しいベータ指標「過度なパーシャルウェイクロック(Excessive Partial Wake Lock)」の開発を開始。

パーシャルウェイクロックとは、画面がオフの状態でも端末をスリープさせずに動作を続けさせる仕組みで、バックグラウンドでの音楽再生やファイルダウンロードなどに必要な機能です。

しかし、この仕組みを多用すると、バッテリーの消耗が激しくなる原因になります。

そこで新しいルールでは、24時間以内に2時間以上デバイスを不必要に起動状態に保つアプリを「過度な使用」と判定。

さらに、過去28日間の利用セッションのうち5%以上でこの「過度な使用」が発生した場合、開発者に警告が送られます。開発者が対応しなければ、ユーザーに「このアプリはバッテリーを消耗する可能性があります」という警告ラベルが表示され、Playストアのおすすめから除外されたり、ランキングが下げられたりする可能性もあります。

スマートフォンはバッテリーがなければ動作しないため、電力を不要に消費するアプリはユーザーにとって避けたい存在です。Googleが開発者にアプリの品質改善を促し、ユーザーに対して注意喚起を行うことは有意義な取り組みと言えるでしょう。


Source: Android Developers Blog
via: PhoneArena

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