本当に「買うなら今」。ビジネスノートPCのユーザー別おすすめ製品はこれだ!

ink_pen 2025/12/28
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本当に「買うなら今」。ビジネスノートPCのユーザー別おすすめ製品はこれだ!
GetNavi web編集部
げっとなびうぇぶへんしゅうぶ
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2025年もそろそろ終わろうかというこのタイミングで、「パソコンの価格上昇」が大きなニュースになっているのをご存知でしょうか。

突然のPC向けメモリー製品の高騰が大きな原因とされていますが、完成品PCにもその影響は急速に広がっており、今後数週間~数か月のうちに多くのメーカーが値上げに踏み切る可能性が高いです。解消の目途は当分立たない見込みで、少なくとも1~2年ほどはPCの価格も高止まりするのではないかとされています。

現在、安価なノートPCや大容量メモリーを搭載したPCに人気が集中しており、在庫不足や受注停止に陥っているメーカーも多い様子。こうした市場の流れを受けて、今のうちにPCを買い替えておきたいと考えている人も多いでしょう。特に、故障のリスクが気になる「仕事用のビジネスノートPC」は優先度が高いと言えます。

この記事では、そんなビジネスノートPCで、いま「買い」の人気モデル3製品をピックアップ。実際の使用感などのインプレッションをもとに、おすすめしたいユーザー像もお伝えします。

1台で完結、使うと手放せないトラックポイント。Lenovo「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」

↑Lenovo「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」

長らくビジネスノートPCの代名詞とされてきたLenovoのThinkPadシリーズ。「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」は、そんな同シリーズの現行最上級モデルです。直販価格はインテル Core Ultra 5 226V搭載モデル(優先生産モデル)が230,780円(税込)、Core Ultra 7 258V搭載モデル(プレミアム)が268,235円(税込)と、現時点ではかなりお得に購入可能なのも注目ポイントでしょう。

まずはスペックを簡単に確認してみます。同機種はいずれのモデルもAI処理向けユニットであるNPUを内蔵したCore Ultra 5またはCore Ultra 7を搭載。メモリー容量は16~32GB、ストレージ容量は512GB/1TB/2TBで、基本性能は十分すぎるほどです。そもそも近年のノートPCは高性能化が進んでおり、Officeスイートを使ったドキュメント編集やインターネット閲覧といった基本的なPC作業であれば性能は不足しにくいと言えます。

↑右側面インターフェイス。
↑左側面インターフェイス。Type-CポートとType-Aポートがどちらも使えるので、Type-Aケーブルの周辺機器を使っている人も安心。
↑ディスプレイ上部のカメラはセーフティシャッター付きで、スライドボタンにより物理的に閉じられます。

画面サイズは14インチ(アスペクト比16:10)、本体重量は986gと1kg切りの軽さで、ビジネスノートPCらしい軽快な持ち運びが可能です。加えて、バッテリー駆動時間はJEITA 3.0準拠で動画再生時最大約16.6時間・アイドル時約29.9時間とかなりの余裕があります。2~3日程度であれば、充電なしで持ち運ぶことも難しくありません。

そして歴代ThinkPadシリーズから引き継いでいる大きな特徴が、キーボード中央部分の”赤ポチ”こと「トラックポイント」。ThinkPadでは、このポイントを上下左右に動かすことでマウスカーソルを操作できます。使ったことがない人には「別にタッチパッドでよくない?」と思われるかもしれませんが、いざ試してみると、これは非常に便利なのです。

↑キーボード中央部の赤い点が「トラックポイント」。これを上下左右に傾けてマウスカーソルを操作します。「慣れるとこれなしでの操作は考えられない」なんて人もいるとか。
↑トラックポイントの使用を想定し、クリックパッドがタッチパッドの上部に配置されているのもほかのPCではあまり見ない特徴です。

人差し指でトラックポイントを動かし、親指でクリックパッドを押すことで、右手をキーボードのホームポジションから大きく動かすことなくPCの操作を完結できることが最大の利点です。マウスやタッチパッドを使う場合は、一度キーボードから手を離す必要が生まれますが、トラックポイント付きキーボードならそのストレスから解放されるわけです。

ノートPCと一緒に使うためにコンパクトな無線マウスを持ち歩いている人は多いと思いますが、周辺機器をいちいち用意しなければならないことを煩わしく感じている人もいるのでは? トラックポイントに慣れれば、ThinkPad単体で操作を完結させられますよ。

【ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionはこんなユーザーにおすすめ】

  • コスパ良く堅実なビジネスノートPCを手に入れたい人
  • なるべく荷物を減らし、ノートPC1台で操作を完結させたい人
  • バッテリー駆動時間の長いノートPCを使いたい人

重量約634gはまさに”異次元の軽さ”。富士通クライアントコンピューティング「FMV Note U UX-K3」

↑富士通クライアントコンピューティング「FMV Note U UX-K3」。

今年11月に販売開始され、大きな注目を集めたのが富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の「FMV Note U UX-K3」。パッと見では極めてシンプルなビジネスノートPCに見えますが、実際に手に持ってみると、一般的なビジネスノートPCとは明らかに異質な「軽さ」に驚きます。

↑製品サンプルは発売前の参考機種だったこともあり2gほど重め。それでも軽すぎますが……。

本製品の公称重量は、なんと約634g。この重量は、14型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量です。(※2025年9月2日時点、FCCL調べ)

今回貸し出していただいた製品サンプルは発売前の参考機種だったこともあり2gほど重めですが、それでも自分の認知を疑いたくなるほどの軽さを感じます。いわゆる「軽量ではない」ビジネスノートPCに重量1.2kg前後の製品が多いことを考えれば、その半分ぐらいを想像してもらうとわかりやすいでしょうか。思わず「モックアップ(動作しない模型)じゃないの?」と言ってしまうぐらいには軽いんです。

そして言わずもがな、毎日持ち運ぶノートPCにおいて軽さは正義。「少しでも楽に通勤したい」「でも性能に妥協したくない」というユーザーのワガママに、FMV Note Uはしっかり応えてくれます。CPUはCore Ultra 7 255U、メモリー容量は16GB、ストレージ容量は512GBと、一般的なビジネスノートPCと比べても見劣りしません。

↑キーボードやタッチパッドはクセのない仕様。
↑右側面インターフェイス。microSDカードスロットや有線LANポートをしっかり備えているあたりは国産メーカーらしいこだわりを感じます。
↑左側面インターフェイス。2つのType-CポートはUSB 3.2 Gen2x2に準拠します。

画面サイズは14インチ(アスペクト比16:10)。バッテリー駆動時間はJEITA 3.0準拠で動画再生時最大7時間、アイドル時最大18時間と、先に紹介したThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionに比べれば短めですが、それでも満充電から1日程度は充電なしで利用できそうです。そもそもこの軽さなので、さすがにその辺りはトレードオフと考えた方がいいでしょう。

ディスプレイ上部のカメラはセーフティシャッター付き。

その上で、FMV Note U UX-K3の実売価格は275,000円前後(税込)。同等の価格で本製品よりCPU性能やメモリー、ストレージ容量に優れるノートPCはあるものの、この軽さでこの性能は何物にも代えがたい魅力です。

【FMV Note U UX-K3はこんなユーザーにおすすめ】

  • とにかく軽い1台が欲しい人
  • microSDカードスロットや有線LANポートなど、インターフェイス類を外部ドックなしで完結させたい人

エンタメ志向が強い良デザイン・ハイスペック機種。Dell「Dell 14 Premium ノートパソコン」

2025年に入ってからノートPCのブランドを刷新したDell。以前は同社の個人向けハイエンドノートPCと言えば「XPS」シリーズが人気で、仕事に活用している人も多かった印象ですが、そんなXPSシリーズのコンセプトを継承した新製品が「Dell 14 Premium」です。洗練されたデザイン性の高さと堅牢な構造の筐体、狭額ベゼルディスプレイといった特徴を引き継ぎつつ、最新世代のスペックにアップグレードされています。直販価格は299,000円(税込)と、やや高価です。

↑Dell「Dell 14 Premium ノートパソコン」。

CPUはCore Ultra 7 255Hを搭載。型番末尾に「H」の付くインテル製CPUはノートPC向けとしてはハイパワーなのが特徴で、画像・動画編集など負荷が高めの作業にも適しています。メモリー容量も最低32GBからと、全体としてここまで紹介してきたビジネスノートPCよりも基礎スペックが高めで、高価なのもうなずける仕様です。

↑キーボード上部のタッチボタン式ファンクションキー、シームレスデザインのタッチパッドなど、オシャレすぎるデザインが特徴。タッチパッドは一見使いにくそうですが、あまり意識せずともちゃんと使えました。
↑右側面インターフェイス。Type-A形状のUSBポートがない割り切り仕様。
↑左側面インターフェイス。こちら側もポートはType-Cのみ

画面サイズは14.5インチ(アスペクト比16:10)と少し大きめ。そのぶん重量もヘビ-で、本体重量は通常モデルが1.66kg、OLED搭載モデルが1.72kgです。単なるビジネスノートPCというよりは、負荷が高い作業もしっかりこなしたい、エンタメも楽しみたいといった、よりクリエイティブなユーザーに適した製品と言えます。

↑キーボード横にスピーカーが。通常は底面に配置されがちですが、上部に配置することで音の抜けが良くなります。

また、特徴的なのが本製品のスピーカーです。2Wのメイン2チャンネルに2Wのツイーター2チャンネル、合計8W出力のクワッドスピーカー設計を採用しており、オーディオの迫力に関しては一般的なノートPCとは一線を画しています。キーボードの真横にスピーカーがあり、音の抜けがいいのもポイントでしょう。仕事以外でも活用したり、映像作品も楽しんだりしたいなら圧倒的にこちらがオススメです。

【Dell 14 Premium ノートパソコンはこんなユーザーにおすすめ】

  • 画像・動画編集など、負荷の高いクリエイティブ作業もこなせるPCが欲しい人
  • 仕事以外でエンタメコンテンツをしっかり楽しみたい人
  • オシャレなPCで仕事がしたい人

PC買い替えスケジュールの前倒し検討もアリかも

先述の値上げ騒動で軽いパニック状態となっているPC業界ですが、ノートPCに関して言えば、2025年12月末時点では多くのモデルがそこまで大きく値上げされていない印象です。とはいえ、あらゆる製品がいつ値上がってもおかしくないのが現状。安心できるのは、直近のWindows 10サービス終了に合わせて新PCを購入した人ぐらいではないでしょうか。

1~2年以内にPC買い替えの予定がある人は、そのスケジュールを前倒しにしてでも、年末年始に気になるPCの購入を検討してみてもいいかもしれません。

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