強盗犯、忘れ物トラッカーAirTag入りの荷物を盗んだばかりに追跡されて逮捕!

ink_pen 2022/5/24
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強盗犯、忘れ物トラッカーAirTag入りの荷物を盗んだばかりに追跡されて逮捕!
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

武装した強盗がアップルの忘れ物トラッカーAirTag入りだと知らずに盗んだことで、警察に追跡されて逮捕された事件が報じられています。

 

事件の始まりは、米オレゴン州ポートランドで強盗が発生したことです。警察の事情聴取に「ジャスティン・ジョンストン」と名乗った容疑者は、店のスタッフに銃を向けて金を要求し、携帯電話と財布を奪いました。

 

そこで警察は携帯電話を追跡して現地のホテルを突き止め、容疑者が出入りしていたことを監視カメラで確認。その後にホテルから容疑者が戻ってきたと連絡があり、警察が逮捕しようとしたところ、火災報知器を作動させて逃げ切ってしまいました。そこにはニセの拳銃があったとのことです。

 

が、さらに宿泊客から「部屋に侵入され、AirTagを取り付けた荷物が奪われた」との通報が入りました。そこで警察はAirTagを使ってノース・ポートランドまで追跡し、容疑者を逮捕したしだいです。

 

つまり、容疑者はまず携帯電話を手がかりに追跡され、そしてAirTagを盗んだばかりに2度目の追跡が始まったわけです。なお、今回逮捕された容疑者は第二級強盗と第一級強盗の罪で起訴されたとのことです。

 

この話は、AirTagが本来の形でお手柄をあげた最新のものです。つい先日も、オーストラリアで盗まれた90万円相当のノートPCやカメラなどを取り返す上で役に立っていました。

 

その一方で、AirTagはストーカー行為に悪用しようとする輩がいるために、規制しようとする動きも目立ち始めています。たとえば米オハイオ州では、AirTagを誰かの追跡に許可なく使うことを犯罪行為とする法案が提出された、という具合です。

 

とはいえ、AirTagは他社GPSトラッカーよりもストーカー対策がしっかりしているとの検証結果もありました。「安全性と便利さ」のバランスが、今後も模索されることになりそうです。

 

Source:KATU2
via:AppleInsider

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