格安スマホプラン「povo」新トッピングの実力をチェック! 他社と比較しても最安クラス

ink_pen 2024/9/24
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格安スマホプラン「povo」新トッピングの実力をチェック! 他社と比較しても最安クラス
小川秀樹
おがわひでき
小川秀樹

編集プロダクションで編集・ライターとしてのキャリアをスタート。ビジネス、旅行、スマホ関連、著名人インタビュー記事などを幅広く制作してきました。趣味は国内外の旅行。特に東南アジアの文化を好み、タイとミャンマーには3年間の在住経験があります。

povo2.0は、基本料金がゼロ円からはじまる格安スマホプランで、自分のスタイルに応じて通話やデータの「トッピング」を自由に選べることが特徴です。2024年8月14日、これまで8つだったデータトッピングに、新たに3つが追加されたことで注目を集めています。

↑povoのサイト(https://povo.jp/beginner/norikae/)から

 

本記事では新データトッピングの内容を解説するとともに、他社プランと比較してそのお得ぶりをチェックしていきます。

 

常設のデータトッピングは3種類増えて合計11種類に

povoのデータトッピングは、動画のサブスクをセットにしたものなどユニークな項目が定期的にリリースされていますが、その多くは期間限定で提供されるものです。一方、「いつものトッピング」と位置づけられる常設のトッピングは8種類。まずは、こちらをチェックしてみましょう。

 

povo2.0の常設データトッピング一覧

データ量 期間 価格 約1ヵ月あたりのデータ量と価格
データ使い放題 24時間 330円 使い放題/9900円(30日間)
データ使い放題 7日間×12回 9834円 使い放題/約3278円(28日間)
データ追加1GB 7日間 390円 4GB/1560円(28日間)
データ追加3GB 30日間 990円 3GB/990円(30日間)
データ追加20GB 30日間 2700円 20GB/2700円(30日間)
データ追加60GB 90日間 6490円 20GB/約2164円(30日間)
データ追加300GB 90日間 9834円 100GB/3278円(30日間)
データ追加150GB 180日間 1万2980円 25GB/約2164円(30日間)

※価格は税込(以下同)

 

データ量・期間が異なるトッピングを幅広くラインナップしており、組み合わせることでさまざまなニーズに合わせた自由な料金プランを構築できます。基本的に期間が長いものほどお得な設定となっており、例えば「データ追加(20GB)30日間」と「データ追加(60GB)90日間」は、双方とも1ヵ月あたりに換算すると20GBですが、前者は月2700円で後者は月約2164円と、期間が長いトッピングの方が安く利用できます。

 

そして、今回追加されたデータトッピングは下の3種類です。

 

povo2.0の新規データトッピング

データ量 期間 価格 約1ヵ月あたりのデータ量と価格
データ追加1GB 180日間 1260円 約166MB/210円(30日間)
データ追加120GB 365日間 2万1600円 10GB/1800円(約30日間)
データ追加300GB 365日間 2万4800円 25GB/約2067円(約30日間)

 

まず、「データ追加1GB(180日間)」は、サブ回線に適したトッピングで、1ヵ月あたり210円という格安価格で電話回線を維持することができます。データ量は1ヵ月あたり166MBとわずかなので、不用意に通信を行わないよう注意しましょう。

 

2つめは「データ追加120GB(365日間)」です。こちらは1ヵ月あたりに換算すると、10GBを1800円で使用することができます。既存のトッピングには1ヵ月あたり10GB程度の項目がなかったので、選択肢が増えてより使いやすくなったと言えるでしょう。

 

そして3つめが「データ追加300GB(365日間)」です。これは1ヵ月あたりに換算すると25GBで約2067円となります。既存のトッピング「データ追加150GB(180日間)」は1ヵ月あたり25GBで約2164円なので、月100円ほどお得に利用できるようになりました。

 

以上のとおり、今回追加されたトッピングはどれも期間が180~365日間と長く、全体的に安価な設定となっています。

 

 

1ヵ月あたり約10GBプランは価格重視ならMVNOの方がお得

↑povoのサイト(https://povo.jp/spec/topping/120G_365d/)から

 

ここからは新プランのうち「データ追加120GB(365日間)」と「データ追加300GB(365日間)」を他社プランと比較してみましょう。

 

まず、「データ追加120GB(365日間)」を比較するため、1ヵ月約10GBの他社プランをピックアップしました。

 

毎月約10GBのプラン比較

会社名 プラン名 1ヵ月のデータ量が約10GBの場合の料金
povo データ追加120GB(365日間) 10GB/1800円(約30日間)
irumo(docomo) irumo 9GB 9GB/3377円(割引適用で2090円)
LINEMO LINEMOベストプラン 3GB超~10GB/2090円
楽天モバイル Rakuten 最強プラン 3GB超~20GB/2068円
mineo マイピタ 10GB 10GB/1958円
IIJmio 10ギガプラン 10GB/1500円
NUROモバイル VLプラン 10GB 10GB/1485円
日本通信SIM 合理的みんなのプラン 10GB/1390円(通話5分かけ放題
または月70分無料通話付帯)

 

これを見ると、楽天モバイルやLINEMOなど安価なことで知られるサービスよりもpovoの方がお得な価格となっていることがわかります。

 

ただし、IIJmioや日本通信SIMなど、MVNOの一部はpovoよりも安価なサービスを提供しています。特に安さが際立つのは日本通信SIMです。「合理的みんなのプラン」は10GBで1390円。さらに「通話5分かけ放題」または「月70分無料通話」のいずれかを選べるので、お得度で言えば圧倒的です。

 

通信品質はpovoの方が良好ですが、価格を重視するのならこうしたMVNOを選ぶといいでしょう。

 

 

1ヶ月20~30GBの場合はMVNOと比較しても最安クラス!

↑povoのサイト(https://povo.jp/spec/topping/300G_365d/)から

 

続いて、「データ追加300GB(365日間)」を他社と比較してみましょう。こちらのプランは1ヵ月あたり25GB/2067円ですが、他社プランは1ヵ月20GBのものが多く、厳密な比較はできません。そのため、ここでは20~30GBのプランをピックアップして比較していきます。

 

毎月20~30GBのプラン比較

会社名 プラン名 1ヵ月のデータ量が約10GBの場合の料金
povo データ追加300GB(365日間) 25GB/約2067円(約30日間)
ahamo(docomo) ahamo 20GB/2970円(通話5分かけ放題)
UQモバイル コミコミプラン 20GB/3278円(通話10分かけ放題)
ワイモバイル シンプル2 M 20GB/4015円(割引適用で2178円)
LINEMO LINEMOベストプランV 20GB超~30GB/3960円(通話5分かけ放題)
楽天モバイル Rakuten 最強プラン 20GB超~無制限/3168円(アプリ利用で通話かけ放題)
mineo マイピタ 20GB 20GB/2178円
IIJmio 20ギガプラン 20GB/2000円
NUROモバイル NEOプラン 20GB 20GB/2699円
日本通信SIM 合理的30GBプラン 30GB/2178円(通話5分かけ放題
または月70分無料通話付帯)

 

povoは1ヵ月あたり25GB、他社は20GBとpovoの方がデータ量が多いにも関わらず、povoの方が安いケースが見られます。データ量に対する価格だけで言えば、最安クラスと言ってよいでしょう。なお、20GB程度のプランの場合、他社では5~10分程度の通話無料オプションが付帯することが多くなっています。

 

仮にpovoで「5分以内通話かけ放題」を別途追加する場合、トッピング代金月額550円が加算されるので、1ヵ月あたり2617円となりますが、それでもなお、ahamoなどより安価に利用することが可能です。

 

ここまで解説してきたとおり、povoの新トッピングは他社と比較してもお得であることがわかります。MVNOの場合、さらに安いプランも見られますが、価格と通信品質のバランスを考えると、povoの新トッピングは有力な選択肢になると言えるでしょう。

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