OpenAI、「ChatGPT Plus」を倍以上に値上げ!? すでに高すぎるのに…

ink_pen 2024/10/3
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OpenAI、「ChatGPT Plus」を倍以上に値上げ!? すでに高すぎるのに…
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

生成AIやチャットボット人気に火を点けたOpenAIのChatGPTは、記事執筆時点では有料版「ChatGPT Plus」は月額20ドル(約3000円※)です。この価格が数年後には月額44ドル(約6500円)に上がるかもしれないと報じられています。

※1ドル=約147円で換算(2024年10月3日現在)

↑赤字をどうやって黒字にする?

 

米ニューヨーク・タイムズ紙が入手したOpenAIの社内文書によると、2024年内に個人向けChatGPT Plusを月額20ドルから22ドル(約3300円)に引き上げる予定とのこと。さらに、今後5年間で大幅な値上げを行う予定であり、2029年には月額44ドルにする見通しだと伝えています。

 

この動きは、OpenAIが投資家から損失を縮小するように圧力をかけられた結果のようです。同社の月間収益は8月に3億ドル(約440億円)に達し、2023年初めから1700%増。それでも、サービス運営に関連する費用や従業員の給与、オフィス賃料などの経費を差し引くと、約50億ドル(約7350億円)の損失を計上する見通しとのことです。

 

別のメディアは、ChatGPTの訓練や運営だけで1日当たり70万ドル(約1億円)も掛かっていると報じていました。要は稼ぎは順調に増えているものの、出ていく費用に追いついていないというわけです。

 

もしOpenAIが急激に値上げをすれば、ユーザーの反発を招く恐れもあります。現在は約1000万人の有料ユーザーがいますが、多くの人が月額20ドルでも高すぎると回答していました

 

Source: The New York Times
via: TechCrunch

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