「妖怪ウォッチ」といえば、子どもから大人まで、知らない人はほとんどいないであろうクロスメディアのモンスタータイトル。その企画を立ち上げた会社、LEVEL5の発表会「LEVEL5 BEGINNING 2015」が昨日開催されました。そこで発表されたのが新たな大型クロスメディア企画「スナックワールド」。その内容について、詳報をお届けします。
テレビアニメはなんと3DCG作品!
あらすじ
“とある時代”“とある大陸”でのほんの些細な出来事……。“大規模レジャー施設”建設のため立ち退きを要求された村がありました。しかし、その要求を拒否すると、なんと村は住人ごと一瞬にして破壊されてしまったのです。そこは『小さなしあわせ』の中に暮らしていた主人公の少年チャップの村でした。
すべてを失ったチャップは、悲しみを乗り越え、復讐の旅にでる決意をする! ……が、オーサマの娘・メローラ姫にメロメロ?! なチャップはわがままな姫のお願いを叶えるため、個性的すぎる仲間を引き連れ無理難題に挑んでいくことに……?!
こちらは発表会でも上映された「スナックワールド」のパイロットフィルムとあらすじ。同作は「ハイパーカジュアルファンタジー」をコンセプトとしており、王道のファンタジーをベースにしながらスマホやコンビニなど現代の物が登場するという世界観は非常に個性的です。
そして、最大の注目点は、国内ではあまり多くない3DCGアニメーション作品だということでしょう。国内作品ではなかなかビッグタイトルが出現しないジャンルではありますが、こちらはすでにクロスメディア展開も決まっている大型作品。この新たな挑戦には注目が集まります。
昨日は「スナックワールド」発表の前に、「妖怪ウォッチ」の海外展開と、アメリカを舞台にしたその最新作「妖怪ウォッチ3」も発表されました。まさに“海外づくめ”な発表会でした。海の向こうではディズニーなどが得意とする3DCGアニメーション作品に参入するというこの「スナックワールド」もまた、海外を視野に入れたコンテンツとなりそうです。
「スナックワールド」と連動する玩具「ジャラ」
さて、本作はアニメ、ゲーム、玩具、漫画、映画でのクロスメディア展開が決定しています。そのうちのゲームはニンテンドー3DSおよび、iOS、Andrioid OS向けに製作されるとのことですが、3DSとスマホ向阿けに同様のゲームをリリースする、ということ自体も挑戦的なことと言えるでしょう。本作によって、スマホとゲーム専用機の垣根がさらに低くなりそうな予感がします。そして「妖怪ウォッチ」と「妖怪メダル」同様、そのゲームと玩具の連携もポイントです。
「スナックワールド」の作中に登場する装備アイテムは、「ジャラ」と呼ばれるミニチュアにして持ち歩くことができます。その「ジャラ」は最大7つ身につけることが可能で、自分なりの自由な組み合わせを楽しむことができるのです。そしてその「ジャラ」はタカラトミーから玩具としても発売されます。玩具「ジャラ」にはNFCチップが内蔵されておりゲーム内に読み込めるようになっています。読み込みをすると、ゲーム中に読み込んだアイテムをゲットできる地図が出現するなど、特定の効果をもたらす仕組みです。
「ジャラ」は、宝箱をモチーフにしたパッケージで販売されます。“お宝”と呼ぶにふさわしいレア度のものも存在するそうで、それを開封する感覚は、まさにRPGの宝箱を開ける感覚と同じワクワク感があります。
「イナズマイレブン」、「ダンボール戦機」、「妖怪ウォッチ」そして「スナックワールド」。携帯ゲームLEVEL5が展開するコンテンツから今後も目が離せそうにありません。特に本作は、玩具との連携はもちろん、スマホと3DSで同一タイトルをリリースするという点から携帯ゲーム産業に一石を投じる作品にもなりそうで、特に注目する必要があると筆者は考えています。
アニメやゲームのスタートの日が発表されることを楽しみに待ちましょう!
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