マイクロソフトは5日(現地時間)、Epic Gamesの人気ゲーム『Fortnite(フォートナイト)』がXbox Cloud Gamingサービスで無料で遊べるようにしたと発表しました。これによりiPhoneおよびiPadユーザーはMSのアカウントを持っているだけで『フォートナイト』を基本無料で(再び)楽しめるようになりました。
Xbox Cloud Gamingは、サーバー上で動作しているゲームをクラウド経由でスマートフォンやタブレット等で遊べるサービスです。まだベータ版ではありますが、特に制限された機能はなく、日本を含む26カ国で利用できます。iPhoneやiPadに加え、Androidスマートフォンやタブレット、Windows PCでもプレイすることが可能です。
このサービスはスマホやタブレット側でインストールする必要はなく、ただMSアカウントを使ってWebブラウザでログインするだけですぐに利用できます。定額制ゲームサービス「Xbox Game Pass」の契約も必要ありません。また『フォートナイト』は基本無料のため、初期費用は完全にタダです。またゲームはタッチ操作のほか、コントローラーもサポートされています。
2020年夏に『フォートナイト』はApp Storeから削除されていましたが、ようやくiPhoneやiPadでも再びプレイできることになります。一応は、同じくクラウドゲーミングのGeForce NOWでも『フォートナイト』は遊べますが、そちらはクローズドベータとなっており、プレイできる人は限られています。
アップルはEpic Gamesとの法廷闘争を繰り広げており、その間は『フォートナイト』をApp Storeに戻すつもりはないと見られています。Xbox Cloud Gamingの『フォートナイト』対応は、MSにとっては表面的にはうま味がなさそうですが、多くのMSアカウントを作ってもらうことや、一般にあまり馴染みがないクラウドゲーミングサービスを広く知ってもらう意図があるのかもしれません。
Source:Microsoft