懐かしの2画面携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の試作版ファームウェアが発見され、実は血液型の選択があったことが明らかになりました。
任天堂の歴史的資料(ゲームのプロトタイプや開発機材など)を集めるForest of Illusionは、DSの初期ファームウェアを入手。そのバージョンは0.40615で、製品版が発売されるよりずっと前のものです。任天堂はDSに血液型の設定機能を搭載することを検討していたようですが、最終的には削除されています。
We’ve preserved another prototype of the Nintendo DS firmware! This one is ver 0.40615, and is much earlier than the one we released a few months back, missing various settings. Something fun to note is that there are blood type selection settings which never appeared in retail! pic.twitter.com/CdOxUVZmXx
— Forest of Illusion (@forestillusion) November 24, 2022
なぜ任天堂はそんな機能を搭載しようと考えたのか? 海外のゲームメディアは不思議がっていますが、日本では血液型占いや血液型による性格診断が定着しているため、さほど違和感はなさそうです。とはいえ、別にゲームとして実用性があるわけではないので、設定をなくしたのも当然かもしれません。
この試作版ファームウェアには、他にも興味深いネタが詰まっています。たとえば起動時に「ニンテンドー!」と叫ぶ子供たちの音声が再生されたり、トップ画面にはDSのロゴではなく、ゲームボーイアドバンスのロゴが表示されたり。またメニュー自体も、製品版のように整理されたものではなく、長いリストがずらりと並ぶ素っ気ない見かけとなっています。
ニンテンドーDSは2004年に発売され、据え置き機のWiiとともに大ヒットしました。すでに18年前でレトロハードになりつつありますが、低迷気味だった任天堂の復活を支え、現在のNintendo Switchに繋がる流れを作ったことで、歴史に残るゲーム機と言えそうです。
Source:Forest of Illusion(Twitter)
via:Nintendo Everything