ゲーム&ホビー
2024/9/25 11:15

任天堂、謎の無線デバイスを米FCCに届出。VRの新製品?

任天堂が先週末、米FCC(連邦通信委員会)に謎の無線デバイスを届け出たことが明らかとなりました。Nintendo Switchの後継機ではなく、VR(バーチャルリアリティ)関連機器ではないかとの憶測も出ています。

↑任天堂は何を開発しているのか?

 

その型番「CLO-001」からは、どんな機器かは分かりません。しかし、初代スイッチ(HAC-001)やニンテンドーDS(NTR-001)のようなゲーム専用機に「001」が使われていたことから、まったく新しい製品ラインであることは間違いなさそうです。

 

タグ付けされているのは「無線デバイス」だけで、「ゲーム機」や「コントローラー」のタグは見つかりません。登録された書類にある基本図には、四角くて角が丸みを帯びた何かの「底面のくぼんだ部分に」FCCラベルが「表示される」ことが示されています。

↑謎のデバイスの基本図(画像提供/FCC)

 

また、このデバイスは内蔵バッテリーがなく、動作にはプラグを差し込むことが必要であり、テストではUSB-C充電器に接続されたことだけが確認できます。無線についてはシンプルな仕様で、5GHzや6GHzのWi-FiもBluetoothもなく、2.4GHzのWi-Fiと24GHzのミリ波センサーだけを搭載しています。

 

最大の手がかりは、この24GHzミリ波センサーでしょう。これはジェスチャーを正確に追跡したり、誰かが近づいたりしたことを検知して自動的にオンになる、動きを検知するレーダーセンサーかもしれないとThe Vergeは指摘しています。ちょうどPixel 4も同じようなセンサーを搭載し、ハンズフリー操作の「Motion Sense」を実現していました

 

初代スイッチのWi-Fiパーツは、数年前にInfineonに買収されたCypress Semiconductorが開発したもの。現在、Infineonは24GHzレーダーセンサーを提供中です。これは最大100mの検知範囲があり、障害物も透過できるとうたわれています。

 

それ以上の情報は不明ですが、さまざまな可能性が考えられます。Wiiで成功したリモコンを再び蘇らせたり、Nintendo Switchの後継機がジェスチャー操作に対応したり、ARメガネやVRゴーグルと組み合わせたり……。スーパー・ニンテンドー・ワールドの新たなアトラクションや、10年前に予告しながら実現していない睡眠追跡デバイスが復活することもあり得るかもしれません。

 

Source: FCC
via: The Verge