ヘルシー缶チューハイの新たな選択肢だ!
ここからは、中身の特徴によりフォーカスしていきます。冒頭で触れましたが、アルコール度数は両方とも7%で、スピリッツ(蒸溜酒)ベースならではのヘルシーさもポイント。プリン体、糖質、甘味料はゼロで、香料も使っていない体にやさしい仕様となっています。

次は「いいちこ下町のハイボール」から、液色や香りをチェック。色はほぼ透明で、香りは麦焼酎の甘やかな香ばしさがほんのりと、その奥で柑橘のみずみずしさが少しだけ感じられます。

飲んだ第一印象は、クセはないものの個性はしっかりしているということ。クリアな味が特徴のウォッカや甲類焼酎ベースの缶チューハイよりも芯があり、かといってアルコールのトゲはなくスムース。酸っぱいとまではいかない、かすかなシトラスフレーバーがシュワッとした炭酸にマッチし、すこぶる爽快です。

次は「いいちこ下町のハイボール GOLDEN BLEND」を試飲します。こちらは、樽で熟成させた麦焼酎を25%以上使用しているのが差別化ポイント。大麦のスピリッツを樽で熟成させる工程は、モルトウイスキーでも用いられる製法です。そのため、どこかウイスキーを思わせるフレーバーを感じます。

飲んでみると、確かにウイスキーっぽさが出ていてコクが豊か。燻製とは違うのですが、香ばしくて野性味を演出しています。また、ウイスキーのハイボールほど洋酒のニュアンスはないので、独特のウッディさやスモーキーさ、フルーティさが苦手な人にもオススメです。

今回の2本を比較すると、「いいちこ下町のハイボール GOLDEN BLEND」のほうが大人な味わい。また、どちらも甘くなくて料理全般に合いますが、「いいちこ下町のハイボール」のほうがお造りなど繊細な料理にマッチし、「いいちこ下町のハイボール GOLDEN BLEND」は肉、タレ味、みそ味、中華、燻製などによく合うと思います。

チューハイとは酎ハイ。つまり焼酎ハイボールのことですが、ヘルシー缶チューハイの新たな選択肢として登場した2つの「いいちこ下町のハイボール」、本稿を参考に、ぜひお試しあれ。
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