1日3回、食後に歯を磨くという人も多いかと思いますが、ただ漫然と磨いているだけでは効果が薄いといわれています。特に注意したいのが歯間の汚れです。歯間にたまった歯垢は虫歯だけでなく、しつこい口臭の原因ともなります。特に、30歳を過ぎると歯ぐきが下がって歯と歯のスキマが開いてくるとか……。そこで今回は、100均で手に入る本格的なデンタルケア用品、特に歯間用のアイテムを紹介します。
その1)デンタルフロス(ダイソー/キャンドゥ)
デンタルフロスは簡単にいうと何本もの繊維を束ねた細いナイロン製の糸で、歯と歯の間を往復させて歯垢を取るアイテムです。日本ではフロスティンピック(糸ようじ)のほうがメジャーですが、フロスティンピックは持ち手の部分があるため、自由な角度で歯間に入りません。その点、デンタルフロスは両手の指に糸を巻き付けて使うので慣れてくれば立体的に掃除ができ、歯間のいろいろな角度から歯垢を落とせます。
ダイソーのデンタルフロス(50m)は糸自体はイタリア産で(加工はタイ)、ちょっと高級感がありますね。ワックスとノンワックスの違いは、ワックスタイプが歯間に通しやすく初心者向け、ノンワックスタイプはやや歯間に通しづらい代わりに、歯垢を落とす効果が高いとされています。
写真右のキャンドゥの「エクスティンフロス」は、約20mと他と比べて短いものの唾液で膨らむ繊維を採用。柔らかい感触で歯垢を絡めて落とします。軽くミントの香りがして爽やかなのも特徴です。
デンタルフロスに慣れると、フロスティンピックを使い捨てるよりも経済的で、歯垢もより効果的に落とせます。
その2)Y字型フロスティンピック(ダイソー/キャンドゥ)
通常のフロスティンピックは前歯のケアには使いやすいアイテムですが、奥歯に使おうと思うと口角がそこまで広がらず、入れづらい……という欠点がありました。それを解消したのがY字型フロスティンピックです。縦に入れることができ、奥歯の歯間にもきちんと届いてくれます。奥歯はどうしても食べかすがはさまってしまい、歯垢もたまりやすいのになかなかケアしづらい場所ですよね。デンタルフロス派ではなくフロスティンピック派の人は、前歯は通常のもの、奥歯はY字型フロスティンピックと使い分けるのがオススメです。
ダイソーのY字型フロスティンピックはカラフルな6本入り、キャンドゥは5本入りですが歯垢がよく絡むスポンジフロスを採用しています。通常のフロスティンピックが108円で約50本ほど入っているのを考えると少々お高めですが、使いやすいのは間違いないです。
その3)ソフト歯間ブラシ(ダイソー)
歯間ブラシはデンタルフロスと少しだけ役割が違い、歯間の歯肉周りにつく歯垢をかき出すのに向いているケア用品です。歯周病対策にも有効と言われています。通常の歯間ブラシはワイヤーに短いナイロンを植毛したものが多く、狭い歯間に入れるのが一苦労でしたが、最近浸透しつつあるソフト歯間ブラシは、ソフトなゴム系の素材で柔らかく、歯間に入れやすいのがポイントです。
どんな歯ブラシでも歯と歯の間に毛先を届かせるのは難しいもの。ソフト歯間ブラシは、デンタルフロスにない歯茎のマッサージ感もあり、慣れてくると気持ちよくてオススメです。
虫歯予防・口臭対策にはもちろん、将来健康な歯を残すためにも、手軽に買える100均のアイテムで歯間をしっかりケアしてみてはいかがでしょう?