【デスクヨガ③】肩こり、背中こり、股関節まわりのこりの解消には「イチローっぽいストレッチ」
――こりの定番・肩こりに効きそうなものはありますか?
崎田 それなら「イチローっぽいストレッチ」ですね。「肩入れ+腰割りストレッチ」というものを椅子で行います。このストレッチは股関節まわりの硬さや滞りにもよく作用する……と言われています。
――股関節の硬さですか? 例えばデスクワークをしているときに「あぁ、股関節硬いなぁ」とはなかなか自覚がなさそうですけど。
崎田 そうですよね。でも、股関節って動かしておかないと、ヤバいんです。積もりに積もって、腰、背中、肩などのこりに繋がるし、何かと身体の不調を引き起こすところなんです。
やり方はデスクチェアで良いと思いますが、椅子に浅く座って足を全開に開きます。手は膝の前で固定してください。そのまま、上体を倒したところで20秒深呼吸。さらに片方の肩を思い切り手前に入れて、背骨をねじった状態でやはり20秒深呼吸。逆側も同様にやってください。これだけで、血液と酸素が体にめぐるようになり、リフレッシュできますよ。
【デスクヨガ④】腕の疲れと肩こり緩和「筋膜ほぐし」
――デスクでのパソコン業務とかスマホなどで「腕がこる」という人も増えているようです。このこりをほぐせるストレッチはありますか?
崎田 腕もなかなかこりに気付かない場所ですが、長時間同じ姿勢でいたり、同じ作業を続けていると、腕の筋膜が硬縮したり癒着したりして、不調を引き起こすと言われています。なので、ここも定期的にほぐしておくほうが良いですね。
「筋膜ほぐし」というこれはマッサージ方法なのですが、やり方は簡単です。片手でグーを作り、グーの平らな面で肩から肘まわりまで表裏まんべんなくさすっていきます。さらに肘から手先の腕を優しく握り、掴まれているほうの腕をゆっくりひねりながらさすります。これだけです。
――実際に今やってみましたが、確かにみちがえりますね。随分と腕が楽になったような。
崎田 やってみると、それまで自分が気付かなかったところが痛いことに気付いたりもします。簡単ですし、是非やっていただきたいですね。
細かい息抜き、気分転換をして楽しい生活を!
――崎田さんの解説はわかりやすいですね。それと、漫画の図解で紹介されているのもわかりやすいです。
崎田 ただ、ツイッターなどで「この人のヨガやストレッチはわかりやすいけど、キャラクターは闇だな」って書かれていたことがあって(苦笑)。「そ、そんな!私の性格の明るい部分を表現したと思ったのに!」と思って、旦那に言ったのですが、「いや、闇だよ」って……。
確かにそう言われると、闇かもしれないですけど(笑)、でもより伝わるように描いているつもりです。やっぱり自分が昔そう思っていたように、やる習慣がない人にとってはヨガとかストレッチって面倒くさいっちゃ面倒くさいですから。「面倒くさくて続けられないよ」って思われる人にも、気楽に優しく挑戦してもらいたいと思っています。
――崎田さんはこれからもヨガやストレッチの漫画を描き続けられるのでしょうか?
崎田 そうですね。ほかにも「健康」をテーマとしたストレッチ以外のことも描きたいと思っています。
でも、最初にも言いましたけど、本当にいまの30代の方には自分を過信せず、ストレスをため込み過ぎないで楽しく過ごして欲しいと思っています。ヨガやストレッチもそうですけど、細かい息抜き、気分転換は絶対に必要です。これが応援になっているかどうかはわからないですけど(笑)、身体を壊してからでは遅いですから。ぜひご自身なりの工夫をしながら、楽しく生活を過ごして欲しいと思います。
次作の作業でお忙しいなか、優しく紹介してくださった崎田さん。崎田さんご紹介のヨガ、ストレッチをデスクで実践し、ストレスなく健康的な生活を過ごしたいものですね!