基本のこぶしカッサのやり方
では、実際にこぶしカッサの基本のやり方をピックアップしてご紹介しよう。
・意外に凝ってる!お尻の筋肉をほぐそう
コリというと肩や腰などが真っ先に思い浮かぶが、実はかなり凝っているのが「お尻」。デスクワークが多く、長時間座った姿勢が多い人は特に、お尻の筋肉がカチコチになっている。
イスに座って脚を組み、お尻を伸ばした状態でスタンバイ。お尻の一番丸みがある部分(中殿筋、梨じょう筋)にこぶしを当てて、親指以外の関節を軽く押し込みながら、左右に10~20秒間揺する。
・老廃物が溜まるポイント! 脚の付け根をしっかり押し流す
脚の付け根にあるそけい部は、老廃物が特に溜まりやすい部分。ここをしっかりと刺激すると、気になる脚のむくみが解消される。
イスに座り、ほぐしたい側の足裏を内側に向けて、準備OK。太もも前側の付け根にこぶしを当てて、親指以外の指の関節でグッと押し込むように10~20秒揺する。
続けるうちに痛みがなくなり、体がポカポカ温まる!
以前、顔や頭部分にこぶしカッサを試したことがあり、かなりの激痛に驚いた経験があったので、今回もどうなることかとドキドキしながら挑戦してみた。
まずはお尻から。こんな部分、凝ってるの? と半信半疑ながら、関節を使ってグリグリ。すると…痛い! めちゃめちゃ痛い! こんなにお尻の筋肉が凝っていたのかと衝撃だった。
「痛いのは凝ってる証拠、効果が出るに違いない!」と続けていると、次第にコリがほぐれてきたのか、少しずつ痛みがなくなってきた。
続けて、脚の付け根にもチャレンジ。こちらは痛みは感じなかったが、こぶしカッサで刺激をした直後から、脚の付け根から太もも方面にじわーっと血が巡っていくなんとも心地良い感覚が。そのまま太ももをマッサージすると、すぐに膝から上全体がポカポカに! 冷えで悩む私にとって、「ああ、血が巡っている! 私、生きてる!」と実感できるうれしい効果だった。
他にも、脇腹や肩回り、二の腕のこぶしカッサにも数日前から挑戦している。サイズを測っていないのでなんともいえないが、キツかったデニムのお尻の部分が少し緩くなってきたことは感じているので、おそらく効果は出ているだろう。
道具が要らないので、車に乗っているときの信号待ちにもグリグリ。こうして原稿をパソコンで打ちながら、合間にグリグリ。気軽にできるのが続けられる秘訣のようだ。
ちなみに、夫のお尻部分にもこぶしカッサをやってみたが、激痛だった様子。意外に凝っている男性は多いのかもしれない。歪みや余分な脂肪がとれてスッキリするので、いつものスーツもシュッとかっこよく着こなせるかも。女性だけでなく、男性にもぜひおすすめしたいダイエット法である。
【書籍紹介】
やせるこぶしカッサ
著者:山口良純
発行:学研プラス
女優やモデルなど、多くの著名人から支持をされている山口院長の最新メソッド! 大人気「こぶしカッサ」の第二弾が登場です。こぶしカッサとは、自分の手=こぶしを使って、筋肉のコリを効率よくほぐすマッサージ法。道具いらずで簡単。指の関節を使うことで、ピンポイントに筋肉にアプローチができます。こぶしカッサでコリをほぐすと、多くの筋肉が働くようになるため、代謝がグングン上がって脂肪も燃焼! みるみるやせる体へと変わります。また、むくみのもとである疲労物質が流れるため、一度の実践でも体がスッキリ! 即効性の高さもポイントです。さらに、筋肉を覆っている筋膜のコリもほぐすので、形状記憶のようにスリムな体をキープ。こぶしカッサの詳しいやり方がわかる動画サービス付き。