ヘルスケア
2023/3/18 11:15

オンライン会議の「耳トラブル」に救いの手?リピーター続出のイヤーエステ「カレイドスコープ」で耳掃除してもらった

近年、リモートワークやオンライン会議が一般的になるなかで、通話などによってイヤホンを長時間装着していることが原因で外耳炎などの耳のトラブルが多発しているそうだ。これを防ぐためには「イヤホンを長時間装着しない」「たまにイヤホンを外して耳を休ませる」「日ごろから耳を清潔に保つ」などの対策をするとよいとされるが、耳のケアはなかなか自分では難しく、間違ったケアでかえって耳を傷つけてしまう可能性もある。そこで注目なのが、プロによる耳のケアサービスだ。

 

東京・水天宮前駅から徒歩1分に店舗を構えるイヤーエステ「カレイドスコープ」は、専用のスコープカメラを使って実際に耳穴の様子を見ながら耳そうじや施術をしてくれる、ユニークな方式がウリの耳ケア専門店。この方式を採用している耳掃除サービスは、国内でも10店舗あるかどうかという珍しいお店なのだ。

↑今回担当して頂いた代表の田中ひろみさん。イヤーエステティシャンの資格も持つ耳掃除のプロだ

 

今回は、初めて施術を受ける方にオススメだという「カメラで見える!癒しの耳そうじコース(80分)」(税込1万2500円)を体験させて頂いた。このほかにもコースはいろいろとあるので、まずは80分コースを体験して違うコースを試してみるのもいいだろう。

 

耳の中を見ながら掃除してもらえるから安心

店内に入り、予約の名前を伝えて受付を済ませると、個室に案内されカウンセリングシートに耳に関して気になることや施術に際しての要望を記入していく。筆者は、特に耳のトラブルを自覚しているわけではないので、「正しい耳掃除の仕方が知りたい」にチェックをつけてみた。店内は完全個室制となっており、ほかのお客さんの存在を感じることなくリラックスして施術を受けることができる。

 

施術を担当してくれたのは代表の田中ひろみさん。田中さんをはじめ、このお店の施術者は全員イヤーエステティシャンの資格を持っているそうなので、安心して身を任せることができる。

 

まずはカウンセリングシートをもとに、今回受けるケアの内容を説明される。今回のコースには「カメラを使った耳掃除」「ドライヘッドスパ」「耳マッサージ」「エチケットケア」が含まれるとのこと。

↑まずはカウンセリングシートをもとに説明を受ける

 

施術の前に、まずは耳全体のクリーニングから。泡の洗浄剤で耳全体や周辺部分を洗い、やさしく拭き取っていく。普段はあまり他人に耳を触られることがないので、最初はくすぐったく感じるものの、心地よさに徐々にリラックスできた。

↑まずは耳をきれいにすることから。洗いながら耳のツボを押してくれるのでリラックスできる

 

きれいになったところで、いよいよメインとなる「カメラを使った耳掃除」を体験! このスコープカメラは耳掃除専用に開発されたもので、かなり高価なものなのだとか。カメラが映し出した耳穴の映像を座席の正面のモニターで確認しながら、まずは耳穴の状態を確認する。耳穴の周辺から穴の浅い部分までは産毛が生えており、耳の中にゴミやホコリが入るのを防いでくれるほか、耳垢を外に押し出す手伝いをしてくれるのだそう。ただしこの産毛はなくても問題ないので、後でカットしてくれる。

↑いよいよカメラを耳に入れて耳掃除スタート

 

耳穴の深いところは産毛がなく、皮ふも非常にやわらかくなっており、その奥には鼓膜が見える。このへんはとてもデリケートなので、ケアの際も触れず、その手前の産毛が生えているところまでをキレイにしていくそう。

↑正面のモニターに耳の中の様子が映し出されるので、耳の状態を確認しながら掃除してもらえる

 

筆者は1日おきくらいに、お風呂あがりに乾いた綿棒で耳穴を掃除する程度のケアしかしていないのだが、思ったよりも耳穴はきれいだった。ただし、綿棒でこすりつけた耳垢が耳穴の壁面に少しこびりついてしまっているとのこと。このこびりついた耳垢を、耳掃除専用のクリーニングローションをつけた綿棒で浮かせながら除去していく。

 

除去の最中もカメラで耳穴を見ることができるので、こびりついた汚れが少しずつ取り除かれていく様子がわかる。専用ローションは清涼効果のある成分が配合されているので、すっきり感があり気持ちがよい。このローションは購入することもできるので、自宅での日々のケアにもオススメとのこと。

 

ある程度耳垢を除去して頂いたところで、普段のケアについて聞いてみた。まず、耳全体や耳の周辺は汚れやすいので、毎日濡らして絞ったタオルなどで軽く拭き取るとよいという。耳穴の掃除に使うものは綿棒でも耳かきでもどちらでもいいとのことだが、大事なのはあまり深いところまで掃除しないこと。先ほど説明があったように、耳穴の奥は皮ふがやわらかいので触れないようにし、産毛が生えている入り口の部分のみ掃除するだけで十分だそうだ。

 

目安として、耳かきや綿棒を持つときは長く持たず、できるだけ短く持つようにすると奥まで入らず手前の部分だけ掃除できるとのこと。筆者はいつも長く持ってしまっていたので、これは耳からウロコのアドバイスだった。みなさんもぜひ参考にしていただきたい。

↑自宅で耳掃除をする際は、これくらい短く持つと奥まで入らないので安全

 

自分ではやりにくい耳毛のケアもオススメ

耳垢をきれいに除去したら、次は耳の中の産毛を専用のはさみでカットしていく。耳の産毛は男女関係なく生えているものだが、カメラで見ていくと筆者の耳の耳珠と呼ばれる部分に太くなった毛が何本か生えていた。これは男性ホルモンの関係で、特に中年以降の男性に多いものだそう。産毛は目立たないが、太くなった毛は結構目立つので出来れば処理してほしい。ということで、この太い毛も全部除去してもらうため、オプションのワックスによる耳毛脱毛(税込1100円)もお願いすることに。耳毛は自分でケアするのが大変なので、この機会についでに脱毛してもらうのもいいだろう。

↑耳の中の産毛もきれいにカットしてくれる

 

溶けて熱々になったワックスを耳穴に押し込み、冷えて固まったところで一気に剥がす。ボディの脱毛では定番のワックス脱毛だが、脱毛初体験の筆者は戦々恐々。ワックスが固まったところでバリッと剥がす瞬間はかなり痛い! が、我慢できないというほどではなく、あのバリッと剥がす音から想像できる痛みである。剥がしたワックスには太い毛が何本もついていた。ワックスを使うと根元からしっかり除去できるので、カットするよりも伸びるのに時間がかかるというメリットがあるそうだ。

↑太い耳毛はワックスで脱毛するときれいにケアできる

 

耳毛もさっぱりしたところで、どうぞ触ってみてくださいと促されたので耳穴を指で確かめてみたところ、かつて感じたほどがないほどツルツルとした肌触りになっていて驚いた。この感触がやみつきになって定期的に通う顧客もいるそうだ。

 

このあとは耳のマッサージ、さらにドライヘッドスパを受けてコースは終わり。田中さんいわく、耳にはたくさんのツボが集まっているので、日ごろから耳を揉んだり、つまんでまわしてみたりするだけでもいいそうだ。耳をマッサージするとぽかぽかと暖かくなってきて、仕事ということも忘れて思わず寝てしまいそうになる。実際、この耳マッサージおよびドライヘッドスパの施術中に寝てしまう人はかなり多いとのこと。

↑最後は耳のマッサージを受ける。あまりの気持ちよさに寝てしまう人が多いとのこと

 

せっかくなので田中さんにどのような方がサービスを受けに来るのか聞いてみたところ、男女比率はほぼ半々くらい。年齢では30代から50代の方が多いそう。耳掃除の気持ちよさにハマってリピーターになる人も多いらしい。耳毛のケアを考えると2か月に1度くらいのペースで来店するのがオススメとのこと。

 

帰りには施術でも使用した耳掃除専用のイヤーリフレッシュローションと極細綿棒のセット(税込1800円)を購入した。普段のケアにこのローションを使えば、やさしく耳を掃除できる。耳の掃除やケアについて、誰かに正しいやり方を教えてもらったことはなく、なんとなくやっている人は多いだろう。一度、正しい耳のケアの方法を教えてもらうだけでも来る価値のある店だと感じた。もちろん、誰かに耳をちゃんと掃除してもらいたいという人にもオススメだ。

↑オリジナルのイヤーリフレッシュローション「耳ゴリラ」。小のほか大ボトルも販売している

 

カレイドスコープ公式サイト:https://www.earcleaning.jp/

「耳ゴリラ」の購入はコチラから:https://33gorilla.com/

 

Photo by masaaki arima

 

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