パナソニックが、インターネットと接続できる「スマート家電」を提唱してから3年。情報機器以外でも様々なモノがネットにつながることを表す「IoT(Internet of Things=モノのインターネット)」という概念が浸透し、2016年は白物家電の分野でも、ネット連携機能を備えた製品が増えていくと予測されています。
なかでも、人口知能やクラウド連携機能を搭載した“会話できる家電”に注目が集まりそうです。
話しかければ使用期限が近い食材や食品の有無を教えてくれる冷蔵庫
シャープの「SJ-TF50B」は、業界初となる、音声認識機能搭載の冷蔵庫。人工知能「ココロエンジン」とクラウドが連携し、高度な対話が可能です。
シャープ
「SJ-TF50B」
実売価格34万5960円
庫内に保存する食材を声で登録すると、食材の使用期限が近いことを知らせ、これを使ったメニューの提案も行います。音声対話で作った買い物メモをスマホに自動転送し、買い忘れを防ぐ機能も搭載。食品の保存場所なども音声で答えてくれます。
アプリを起動するだけでスマホと連携でき、声で操作ができるので面倒な文字入力がいらず、食品管理を楽にする機能として広く普及する可能性があります。
また、AQUAが16年に発売を予定している「AQUADIGI」は、冷蔵庫の扉に32型のフルHD液晶ディスプレイを2枚搭載。Androidに対応し、様々なコンテンツを表示できます。Wi-Fi機能やカメラ、マイクを搭載し、ジェスチャーでも操作可能です。
AQUA
「AQUADIGI」
16年発売予定/価格未定
会話や液晶表示機能によって、家電はこれまで以上に身近な存在になっていくでしょう。家電が家族の一員になる日も、そう遠くないかもしれません。
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日用品や見守り家電にもIoTを活用
このほか、これまでネットとは無縁だった日用品にも、IoTを導入した新製品が続々登場しています。
サンスター
「G・U・M PLAY」
16年春発売予定/価格未定
歯ブラシにセンサーを付け、スマホと連動させることで歯磨きデータを記録。歯磨きモンスターとたたかうゲームアプリなども用意し、楽しみながら歯を磨けます。
au
「Umbrella stand」
実売価格8716円
降水確率に応じて今日の天気をライトの色で通知する傘立て。天気の詳細はアプリから確認できます。
外出先や遠隔地から家族の状態がわかる見守り家電では、親しみやすいデザインのカワイイ家電に人気が集まりそうです。
MJI
「MJIロボット(仮称)」
16年5月発売予定/価格未定
個人の顔と名前を見分ける機能や会話機能を搭載。一定時間会話がないと、登録したスマホに通知する機能も備えています。
ユカイ工学
「BOCCO」
実売価格3万1320円
外部スマホから送信した音声/テキストを再生でき、留守番中の子どもとの通信をサポート。本機から音声で返事を送ることも可能です。