先日、都内にてアイロボットジャパンの新商品発表会が行われました。お披露目されたのは、ロボット掃除機ルンバの新モデル「ルンバ890」と「ルンバ690」です。
今回発表された新商品の目玉は、Wi-Fi機能への対応。これによって外出先でも、スマホから専用アプリ「iRobot HOME」で、ルンバの操作やスケジュール管理などができるようになりました。すでに上位モデルでは対応済みだったので、今回新たに追加された2モデルもこの機能を搭載したことで、ルンバのすべてのラインナップでWi-Fiへの対応が完了したことになります。
スマホからの操作はしてみたいけれど、最上位モデルを購入するには予算がちょっと……と二の足を踏んでいた人も、中級モデル、エントリーモデルもWi-Fi対応したことで、いよいよ手に入れやすくなったわけです。発売は8月24日を予定しており、価格は公式オンラインストア価格で「ルンバ890」が7万5470円、「ルンバ690」が5万3870円。
スマホとつながると何ができるようになる?
では、Wi-Fiに対応すると、一体何ができるようになるのでしょうか? 具体的には、スマホアプリ「iRobot HOME」で清掃の開始や停止などの基本的操作、週間スケジュールによる運転開始時間のタイマー予約、清掃完了時のプッシュ通知、お手入れのタイミングのお知らせ(「ルンバ690」は非対応)、ソフトウェアの自動アップデート、アイロボットサービスセンターへのアクセスなど。例えば、“まだ外出先にいるけれど、急な来客が決まった!”といったときに、焦って家に戻ることなく、その場ですぐに家にあるルンバを動かせるのです。また、本体の操作ボタンでは複雑な操作ができない分、スマホから一週間の掃除スケジュールを設定することも可能。ちゃんと掃除は終わったかな? と気になっても、掃除の完了をプッシュ通知してくれるので安心です。
↑ルンバと連動するスマホアプリ「iRobot HOME」
ちなみに最上位モデル「ルンバ980/960 」では、「Clean Mapレポート」を作成してくれる、といううれしい機能も搭載しています。これは、掃除のどの時間に何分掃除したかがわかるだけでなく、部屋のどの場所を掃除したか、特に念入りに清掃したのはどこかが図で表示されるというもの。家具などの障害物によって掃除できなかった場所は塗りつぶされることがないので、どこの位置にあるものがルンバの運転にとって邪魔なのか、また集中的に掃除した場所がわかるのでどこが特に汚れやすいかも、一目瞭然なのです。これにより、ルンバが通れない場所や死角になる場所があることに気づき、椅子をテーブルの上にあげておいたり植木を動かしておいたりと、掃除がしやすいよう工夫できるので、より効果的、効率的に掃除ができるわけです。
とはいえ、やっぱり一番気になるのは掃除の性能。発表された新モデルのうち、中級モデルの「ルンバ890」は、最上位の「ルンバ900」シリーズに搭載されている「AeroForceクリーニングシステム」を採用し、従来モデルに比べ最大5倍もの吸引力を実現するなど、高い清掃力を誇ります。ほかにも髪の毛が絡まりにくいシリコンゴム製のブラシ「AeroForceエクストラクター」も最上位と同様に採用しています。
5万円台前半でWi-Fi対応のロボット掃除機をゲットできる
一方、エントリーモデルの「ルンバ690」は、「3段階クリーニングシステム」により、安定感のある清掃力を発揮。清掃が終わると自動的にホームベースに戻って充電をする自動充電機能など、ルンバの基本的機能はしっかりおさえています。
自律走行によって掃除するロボット掃除機。Wi-Fi対応によって外出先から掃除を指示したり状況を確認したりできるのは、そのメリットをさらに深化させるものです。それを間近で見るにつけ、いよいよロボット掃除機にも本格的に“IoT”の波がやってきた……そう強く感じさせてくれる発表会でした。