象印マホービンは、圧力IHなべ「煮込み自慢」シリーズの新製品「EL-MB30型」を9月1日に発売します。色はボルドーで、実売予想価格は4万円前後(税別)です。
「おまかせ自動調理」「無水調理」などの新機能を追加
本製品は、火を使用せずに「圧力」と「IH」の力で調理する電気調理器具。今回、「おまかせ自動調理」「おまかせ予約調理」「無水調理」「保温機能」などを新たに搭載し、より使いやすく進化しました。
「おまかせ自動調理」は、鍋に材料と調味料を入れて、作りたいメニュー番号を選ぶだけでOK。時間設定はもちろん、調理過程での火加減の調整、具材のかき混ぜも不要なので、鍋につきっきりになる必要がなく、ほったらかしで料理が完成します。メニュー番号がひと目で分かる「メニュー番号ガイド」の付属も便利です。
「おまかせ予約調理」では、できあがりの時間を最大12時間前から予約可能。朝のお出かけ前に材料をセットして帰宅時間に合わせて予約することで、帰宅後すぐに作りたてを食べることができます。レシピは50種類に対応。また、素材の味わいを活かすため、肉料理は表面を先に加熱してうまみを閉じ込め、野菜は一定時間70℃で加熱し表面を固くすることで煮崩れを抑制。同時に、衛生面にも考慮した複雑な温度コントロールを行い、食材の味の変化を抑えています。
「無水調理」では、食材に含まれる水分と必要最低限の調味料で調理します。こちらは食材本来の味わいを残し、食材の栄養素を逃がさない健康的な調理法で、メニュー番号を選ぶだけの「おまかせ自動調理」に対応。約62種類のメニューから選ぶことができます。
「保温機能」は、調理後最大12時間まで、約75℃の食べごろの温度で保温します。あたため直しができる「再加熱機能」も新たに搭載しました。
そのほか、独自の「可変圧力」と「一定圧力」という圧力調理法で調理するため、食材をやわらかくするとともに、味をしっかりと染み込ませることができるのが魅力。また、煮崩れしにくい1.2気圧でやさしく加圧することで、食材の食感を残したまま仕上げます。また、甘酒や黒豆、ヨーグルトなど、温度調節が大変だった料理や、発酵に時間を要する発酵食品も低温で調理が可能。手動調理も可能なので、好みの調理方法を設定することもできます。
この電気調理鍋の分野では、シャープの無水調理鍋「ヘルシオ ホットクック」がヒット。「無水調理」「自動調理」「予約調理」を実現して話題となりましたが、今回紹介した「煮込み自慢」も、同様の機能をしっかり搭載してきました。大きな違いは、同社が炊飯器の技術を基に作り上げた独自技術「可変圧力」「一定圧力」があること。味がしっかり染み込むとのことで、おいしさにどのような違いが出るのかが注目です。また、今年の10月には強力なライバルとなりそうな自動調理鍋、ティファール「Cook4me Express(クックフォーミー エクスプレス)」も登場予定。ホットクックも含めた三つ巴の争いとなりそうで、市場の活性化も大いに期待したいところです。