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2017/12/27 20:30

深剃りNo.1はどれだ? ブラウン、パナ、フィリップス最新電気シェーバーの剃り味を3項目で徹底比較!

「シェービングは手早く済ませたい」「でもしっかり深剃りしたい」という人には、何といっても高級電気シェーバーがオススメです。近年のモデルは深剃りだけでなく、肌への負担軽減にも配慮したものが多いのが特徴。また、専用の洗浄液を使って使用後のヘッド(刃)のケアも自動で行え、毎日清潔に使えるのも魅力です。

 

さて、高級電気シェーバーといえば、まずはブラウン、パナソニック、フィリップスが挙げられるのではないでしょうか。とはいえこの「ビッグ3」、名前は知っていても、いったいどれを選べばいいのか、わからない方も多いはず。そこで本稿では各ブランドの最上位機種を集め、性能と使い勝手を徹底的に比較検証。各ブランドの個性を洗い出していきます。第1回目となる今回は、ヒゲ剃りで最も気になる「シェービングの速さ」「深剃り度合い」「肌への負担」をチェックしていきます。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

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パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

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フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

「シェービングの速さ」は、顔のヒゲを、これ以上ほぼ剃れない状態(シェービング中の「チリチリ」という音がほとんどしない状態)までシェービングし、その時間を計測しました。ちなみに、筆者はもともとヒゲが濃いほうではなく、生えている場所も口の周りとあご下だけで、シェービング時間は一般の人より短めです。あくまで、比較の目安と考えてください。20171227-s2 (16)

「深剃り度合い」はシェービング終了後のヒゲの残り具合を見た目と手で触った感触で判断しました。「肌への負担」は同じくシェービング後の肌のひりつきの有無をチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<シェービングの速さ>

顔のより広い面積に密着し効率よくシェービング

本機でほぼシェービングを完了するまでの時間は134秒で、その後、口元などややザラつきのある場所を追加で剃りました(筆者の場合、普段のシェービングでも、口元が最も剃り残しの多い場所です)。筆者が所有するシェーバー(1万円前後の普及モデル)よりずいぶん早く終了したというのが実感です。

 

本機のヘッドを、形状の似ているパナソニックと比較すると、一番の長所は外刃部分のクッションの深さ。見た目ではパナソニックの倍近く深く沈み込みます。

↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます
↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます

 

さらに、4枚の外刃が独立して動くことで、上唇の上やあご付近など緩やかに隆起している場所で、肌に密着する面積がパナソニックより広く感じました。一方、ヘッドの動きは前後のみのため、シェービング時はヘッドの角度を手で細かく調整する必要があります。1か所のヘッド走行回数は3~4回というところ。ゆっくり肌の上を移動しながらの、効率の良いシェービングでした。

 

<深剃り度合い>

4枚の多彩な外刃で頑固なくせヒゲまで捕らえて深剃り

ヘッドの外側に配置された2枚の「ディープキャッチ網刃」には900種類の異なる形状の穴が組み合わされ、さまざまな毛質のヒゲを捕らえられるとか。さらに網刃に毎分1万回の音波振動を加えることで、ヒゲを穴の中に呼び込みやすくなっています。本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象はありました。また、シェーバーを意識的にゆっくり動かすことでも、外刃がヒゲをキャッチしやすくなり、より剃り残しのない深剃りに繋がるようです。

 

シェービング後の剃り具合は、後述のパナソニックにわずかに及ばないものの、十分以上の深剃りに感じられました。筆者が普段使う電気シェーバーだと毎日のシェービングが不可欠ですが、本機だとそれが2日に1回でも大丈夫だと思わせる深剃りでした。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります
↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

<肌への負担>

通常のシェービングなら肌のひりつきはほとんどなし

本機は3機種の中ではシェービングの振動が最も大きく、一見肌への負担が気になります。ですが、実際にシェービングし終わると、ヒリヒリ感もほとんど感じられませんでした。

 

本機の刃の部分のクッション性は他の2機種と比べるとやや強め。肌に強く押し付けても弱く押し付けても剃り味にはまったく影響がなかったので、肌のためには、シェービングの際はあまり強く押し付けすぎないように気をつけましょう。

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です
↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<シェービングの速さ>

ピタッと密着するヘッドによりわずか93秒でシェービング完了!

本機で顔のヒゲをほぼ剃り終えるのに要した時間は93秒。その後、口元などをケアしました。ヘッドの動きも、5枚刃のクッション性も3機種の中で最も滑らかで、肌に当てた瞬間からピタッと密着する感覚があります。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着
↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます
↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます

 

ちなみに、本体背面にはヘッドの動きをロックするスイッチが付いていて、鼻の下などをシェービングするときに便利。ただ、筆者の場合はその機能を使うまでもなく、きれいに剃り切れていました。

↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます
↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます

 

<深剃り度合い>

見た目でも手触りでもその優秀な深剃り具体がわかる

一度で剃れる深さは3機種中トップ。シェービング後に肌を触り、鏡を見て深剃り具合を確認しましたが、わずかな差ながら、これも一番深く剃れている印象でした。

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また、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がします。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

 

最も感心したのは、肌にヘッドを押し付けずに、当てただけの状態でもしっかり深剃りできること。3種5枚の外刃であらゆる形状のヒゲを捕らえる技術の高さを実感しました。

 

<肌への負担>

ほとんど圧力をかけなくてもしっかり深剃りできている

このように圧倒的な深剃りができると、肌への負担が気になりますが、筆者の場合はブラウン同様ほとんどひりつきを感じませんでした。

 

深剃りの項でも書きましたが、肌に押し付けずに深剃りできることで、肌への負担も明らかに軽くなっています。本機を使えば、シェービング時につい肌に圧力をかけてしまう人も、軽く肌に当てるシェービングが習慣づけられるでしょう。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました
↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー S9731/33

<シェービングの速さ>

独特の3ヘッドは円を描くようにゆっくりシェービングすると効率よくヒゲが剃れる

特徴的な3つのヘッドを備えた本機は、シェーバーを円を描くように動かしてシェービングすることが推奨されています。実際、この動きでより多くの方向からヒゲが捕らえられるようで、わずか76秒でほぼシェービングを終了しました。またヘッド自体も滑りやすく、他の2機種よりスピーディーに肌の上を移動できる印象。ちなみに、本機を他機種のように上下に動かしてシェービングすると、終了までより長い時間が必要でした。

 

ヘッドの可動域を手で確認してみると、まず3つの丸型ヘッドを備えたシェービングユニットが前後左右に動きます。さらに、丸型ヘッドのひとつひとつが左右・内側の3方向に動き、顔のあらゆる形状に柔軟に対応。特に、内側への沈み込みが大きく、あごの先端も包み込むようにシェービングが行えます。また、ヘッド全体の幅が大きいのも、効率のよいシェービングができる要因でしょう。

↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能
↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能

 

<深剃り度合い>

他の2機種にはやや劣るが、十分な深剃り力を持つ

本機はモーター駆動音がとても静か。使い始めは、本当にヒゲが剃れているのか心配になりますが、上にも書いたように、シェービングに要した時間は最も短かったです。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます
↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

ただ、深剃りに関しては、他の2機種にいま一歩の印象。ブラウンやパナソニックの剃り上がりと比較すると、やや手で触ったときにザラつきを感じます。これは、ヘッドのクッションが極めて柔らかいためではないかと推測します。シェーバーを肌に押し付けても、他の2機種に比べて圧力が弱く感じるような、圧力が外に逃げるような感覚があるのです。

 

本機は後述する「肌への負担を軽減する」目的には最適ですが、かなりの深剃りが好みの人は、少々物足りなく感じてしまうかも。とはいえ、電動シェーバーとしては十分な深剃りの実力は備えているので、後述の通り、肌荒れが気になる人にはこちらが第一候補になります。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさは文句なしでよりやさしいモードも搭載

一方、「肌へのやさしさ」という意味では、本機は文句なしでNo.1です。また、3機種の中では唯一、刃の回転数を3段階で変えられ、肌が極端に弱い人はセンシティブモード(弱モード)でのヒゲ剃りも可能です。

↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています
↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています

 

【今回のテストのまとめ】

<シェービングの速さ>

どれも優秀だが特にフィリップスが秀逸!

シェービングの速さは、どの機種も十分速いというのが実感ですが、なかでも速かったのがフィリップス。3つに分かれた丸型ヘッドがあごの周辺でもより広い面積に密着できるのが、効率的なシェービングを生み出しているようです。

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一方、パナソニックは、少ない走行で着実にヒゲを剃り切る印象。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。ブラウンは鼻と口の間やあご付近など、緩やかな隆起がある場所での肌への密着度が大きく、一度に広い面積をシェービングできると感じました。

 

<深剃り度合い>

深剃り性能ではトップのパナソニックにブラウンが迫る状態

深剃りではパナソニックが優秀という結果に。これは、5枚刃と「5Dアクティブサスペンション」が、深剃りにも大いに寄与しているようです。

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ブラウンは見た目や手で触った感覚では、ほとんどパナソニックと変わらぬ深剃り度合い。ただ、シェービング後にパナソニックを使うとまだ剃れている音がするので、パナソニックのほうがより深剃りできると推測します。

 

フィリップスはパナソニックやブラウンに比べると、シェービング後のザラつき感がわずかに残ります。とはいえ、これはあくまで3機種を比較した結果であり、フィリップスも十分深剃りできていると感じました。ブラウンの項では、筆者の手持ちのシェーバー(1万円台の普及モデル)だと毎日のシェービングが不可欠だったところ、本機だと「2日に1回でも大丈夫に思えた」と書きましたが、それはフィリップスも同様(もちろんパナソニックも)です。

 

「少しでも深剃りできる機種がほしい」という人にはパナソニックがオススメ。そうでなければ、どの機種も満足できる深剃り性能を持っていると思います。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさはフィリップスが優秀だが他の2機種も負担は少ない

今回検証した3機種は、どれも「深剃り」と「肌へのやさしさ」を両立できているといえます。なかでも特に肌への負担が少ないのはフィリップス。通常の使用では多少長時間シェービングしても、肌がひりつくことはありませんでした。

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↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

他の2機種に関しても、「十分剃れた」と思うところまでシェービングを続けても、ほぼ肌にひりつきは感じませんでした。かなり肌が弱い人以外は、フィリップス以外の2機種でも問題なく使えると思います。次回は「操作性」「メンテナンス性」「拡張性」をチェックしていきましょう。