コードレススティックはこの秋ラインナップが充実。国内メーカーの高性能モデルも多数発売されています。今回は8機をピックアップし、吸引テストを実施。その掃除力を検証しました。
●SPECのアタッチメント数は、メインのヘッドやホースもカウントしました
【チェックした人】
家電コーディネーター
戸井田園子さん
幅広いメディアで活躍する家電のプロ。コードレスクリーナーも新作は必ず試用しています。今回検証した8機もすべて自宅で使いました。
<吸引テスト条件>
砂大さじ2、オートミール大さじ1、人工毛髪1gを、毛足1cm弱のカーペットに散布して2往復。各社、カーペットに適切な吸引モードを使用しました。
コードレスの掃除機では、パワーと手軽さがポイント
日本のコードレススティック市場では、長らくダイソン一強ムードが続いていました。しかしここ数年で市場が成熟し、今夏はアメリカで絶大な人気を誇るシャークが日本市場に参入。さらにこの秋は、国内メーカーも高性能機種を発表しています。最新トレンドについて家電コーディネーターの戸井田園子さんは次のように語ります。
「市場は二極化が顕著です。パナソニックのように、高い吸引力と大容量バッデリーなどメイン機としての性能を高める代わりに質量が重めになっているタイプ。そして、シャープのように手軽さを重視し、軽量化を目指すタイプです」
さらに今回の検証では、国内メーカーは日本の住環境をより深く研究したうえで、アタッチメントや機能に工夫を凝らしている印象もありました。メイン機になりうるパワーをとるか、サッと使える軽さ・住環境によりマッチした機能をとるか、選択の幅が広がっています。
コードレス掃除機徹底比較! 成績は以下の通り!
【その1】9種類のアタッチメント付属でV10がフルで使いこなせる!
ダイソン
実売価格9万9144円
ダイソンの最新機種V10シリーズの最上位モデル。フローリング向き・カーペット向きと、メインのヘッドが2種類付属しているのが親切です。また、曲げ伸ばしできる延長ホースも付いており、取り回しの良さも実現しています。【最長連続使用時間:60分(※)】【充電時間:3.5時間】【ヘッド形状:ソフトローラークリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド】【集じん容量:非公表】
※モーター駆動でない付属ツールを使用する場合
SPEC●集じん方式:サイクロン式●アタッチメント:ミニモーターヘッドなど全9種●搭載モード:強、パワー2、パワー1●ヘッドLED:非搭載●ダストカップ・フィルターの水洗い:フィルター可●サイズ/質量:W250×H1217×D245㎜/2.58㎏
【ヘッドはコチラ!】
【吸引力テストの結果はコチラ!】
【採点はコチラ!】
吸引力・アタッチメントの使いやすさともに申し分なし!
「吸引力に申し分なく、アタッチメントが豊富なうえ着脱しやすいのは高評価。毛ゴミが多いペットのいる家庭ではフローロングでもカーペット向きヘッドがオススメです。ゴミ捨てはラクですが、女性はやや重く感じる場合もあるかも」
【その2】高い吸引力と約65分の運転でパナ史上最強の掃除力を発揮!
パナソニック
実売価格9万6880円
パナソニックのコードレスクリーナー史上最強の吸引力を実現。電源につなぐキャニスター式並みのパワーを誇ります。最長運転時間が約65分と長く、一度の充電で家中キレイに。T字の親ノズルからすき間掃除に便利な子ノズルへ瞬時に変換できるなど、便利機能も搭載しています。
【最長連続使用時間:約65分(※)】【充電時間:約3時間】【ヘッド形状:小型軽量パワーノズル】【集じん容量:0.2ℓ】
※ロングモード(ノズルブラシ回転オフ)時
SPEC●集じん方式:サイクロン式●アタッチメント:ペタすき間ノズル、すき間用ノズル、ロングホースなど全5種●搭載モード:強、自動、ロング●ヘッドLED:非搭載●ダストカップ・フィルターの水洗い:可●サイズ/質量:W240×H1175×D218㎜/2.5㎏
【ヘッドはコチラ!】
【吸引テストの結果はコチラ!】
【採点はコチラ!】
吸引力はたしかに強いがやや重たく感じるかも
「吸引力は強いですが全体的にちょっと重たく、ハンディ時の片手操作が女性にはやや困難。運転音は低めのため、耳障りには感じません。スタンドも本体もそこそこ大きくボリューム感があり、リビングでは目立ちそう」