家電
洗濯機
2018/10/22 20:00

これはもう、洗い方の「全自動選択機」だ! センサーを駆使する日立ビッグドラムの「AIお洗濯」が画期的

9つの局面をセンシングして最適な洗い方を選択

新開発の「AIお洗濯」は、洗濯機内部に搭載したセンサーが、洗濯行程の9つの局面をセンシングすることで実現しています。すなわち、水温、水の硬度、布の量、布質、布の動き、汚れの量、布の動き、すすぎ具合、脱水の具合です。例えば、洗濯機に注水を始めるとき、水硬度と水温を測り、硬度が低く水温が高い場合は洗剤量を少なめに表示し、洗い時間も短縮します。これは、水の硬度が低いと泡立ちがよく、洗剤の力が働きやすいため。水温が高いのも同じ理由です。

↑9つのセンシングで洗濯の全工程を見張り、それぞれで適した運転を自動で判断します

 

↑水の硬度と温度は洗剤の働きに大きな影響を及ぼすため、最初に検知して洗剤量と洗い時間を決めます

 

さらに、ドラム内の布動きを見て、ジーンズを洗う際など、衣類が重くて持ち上がらない場合は回転速度をアップして衣類を上まで持ち上げます。逆に軽すぎてドラムの内側に張り付いてしまう場合は回転速度をダウン。これにより、ドラム式本来の叩き洗い効果を引出すのです。

 

【動画】

衣類の重さでドラムの回転数を制御、叩き洗い効果が出やすいように速度を上げ下げします。

 

汚れや衣類の素材に応じて水量や時間をコントロール

なお、洗剤の種類を見分ける機構は昨年モデルから搭載されているもの。あらためて説明すると、粉末洗剤の場合は水に溶けにくいので、ドラムを左右に反転して衣類にしっかり浸透させる動作をし、液体洗剤の場合は一方向に回転数を上げて洗剤を素早く浸透させる動きをします。このように、洗剤によってドラムの動きを変えて洗浄力を引き出すのです。

↑粉末洗剤と液体洗剤では電気の流れやすさが異なるので、槽内の水の電導度によって判断し、より洗剤が浸透しやすいようドラムの動きを変えます

 

このほか、汚れが落ちやすい化繊の衣類が多い場合は使用水量を減らしたり、すすぎでも泡切れが良い場合は2回目のすすぎ時間を短縮したり、水切れのよい衣類が多い場合は脱水時間を短縮したり、逆に汚れの多い場合は洗い時間を延長したりと、布質や汚れの具合などを判断して自動的に洗い・すすぎの時間や回数を変更します。これらが、本体の「AI」ボタンを押すだけで洗濯機が自動で判断し、状況に合った最適な運転をしてくれるのです。これまで、布量を見て適切な水位を設定する機能はありましたが、ここまで至れり尽くせりの自動機能は初めてです。

↑センサーとAIで自動的に洗い方を判断するので、ユーザーは設定に悩む必要がありません

 

【動画】
センシングのデモ。水の硬度や洗剤の種類、汚れの量を瞬時に見分けているのが分かります(数値表示はデモのために特別に用意されたものです)。

 

↑「回転センサー」「水位センサー」「温度センサー」「3D加速度センサー」「伝導度センサー」などの複数のセンサーが9つのシーンをセンシングをすることで、AIによる自動洗濯を実現しています

 

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