業界初の液体洗剤・柔軟剤を自動投入できるタテ型モデルも発表
BD-NX120Cに加えて今回、「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能を搭載した2モデルも発表されました。「タテ型洗濯乾燥機 ビートウォッシュ BW-DX120C」(実売予想価格28万円前後)と「ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラムBD-SX110C」(実売予想価格33万円前後)です。発売日はともに11月17日。
パナソニックが昨年モデルから自動投入機構を搭載していますが、日立も今回、初めて搭載。ユニークなのは、自動投入のためのタンクが取り外せること。洗濯機に装着しままでもよいですが、取り外して洗面所などで洗剤・柔軟剤を追加投入すれば、洗剤がこぼれて洗濯機をベタベタにする心配がありません。タンクは自立するので両手で洗剤を投入可能。本体にはタンクの残量検知センサーがあり、残量が運転2回ぶんになったところで通知を表示します。液体洗剤タンクは約1000ml、柔軟剤タンクは700mlの容量があるため、残量通知が表示された時点でも詰め替えタイプがまるまる1本入ります。また、液体洗剤・柔軟剤ともに、1回使用ごとに投入パイプの中を水洗いするため、パイプの内側に洗剤がこびりついて詰まる心配もありません。
なお、自動投入2モデルにもAIお洗濯機能は搭載されています。これにより、センサーが衣類の布質や汚れ具合を検知し、最適な洗剤の量を自動調節するので、少ない汚れでは洗剤を節約。汚れが多いときには洗剤量を増やしてしっかり洗ってくれます。
フラッグシップへの洗剤自動投入機能の搭載は「検討中」
ただ、冒頭で紹介した「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120C」に自動投入機構の搭載は見送られました。フラッグシップモデルなのになぜ? という疑問に対して日立では、「スペースの問題。BD-NX120Cは直径約61cmで約85Lの大口径・大容積ドラム槽による高い洗浄力と、風アイロンの効果を最大限に引き出した仕上がりの良さが特徴。このため、自動投入タンクを配置するスペースがない。今、大口径ドラム槽と自動投入タンクを両立できる方法を検討中」としています。
新機能の「AIお洗濯」は共働き世帯には極めて便利。日ごろ洗濯をしていないお父さんや子どもでも手軽に洗濯機を回せるので、積極的に家事シェアができますね。本機のようにAIによって家電が進化すると、時間と心にゆとりが生まれて、生活がうるおうのは間違いありません。来年の消費増税が正式決定したことだし、その前に真剣に買い替えを検討してみようかしら……なかなか高価ではありますが、そう思わせるだけの魅力があるモデルでした。