家電
暖房器具
2018/12/6 20:45

【2018-19年冬版】ヒーター・暖房器具の種類が違うと何が違う? 特徴とオススメモデルをプロがガイド!

暖房器具は、そもそもどんな種類があって、どれを選べばいいのか? 家電のプロ・戸井田園子さんをガイド役に招き、そんな疑問の声に答えるのが本企画。暖房器具を「対流式」「伝導式」「輻射式」の3つの方式に大別し、それぞれのカテゴリに含まれる暖房器具の特徴とオススメモデルを紹介していきます。それぞれ暖房の範囲や暖め方、コストなどに違いがあるので、その違いを把握してニーズにぴったり合ったモデルを選んでください!

 

【教えてくれるのはこの方!】

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家電コーディネーター

戸井田園子さん

雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

目次

1. 対流式とは?

 1-1 対流式・石油ファンヒーターとは?

 1-2 石油ファンヒーターのオススメ2モデル

 1-3 対流式・セラミックファンヒーターとは?

 1-4 セラミックファンヒーターのオススメ4モデル

 

2. 伝導式とは?

 2-1 伝導式のオススメ2モデル

 

3. 輻射式とは?

 3-1 輻射式・カーボンヒーターとは?

 3-2 カーボンヒーターのオススメ2モデル

 3-3 輻射式・シーズヒーターとは?

 3-4 シーズヒーターのオススメ2モデル

 3-5 カーボンとシーズのハイブリッドタイプのオススメ1モデル

 3-6 輻射式・オイルヒーターとは?

 3-7 オイルヒーターのオススメ1モデル

 3-8 輻射式・パネルヒーターとは?

 3-9 パネルヒーターのオススメ2モデル

 

1. 対流式とは? そのメリットとデメリットは?

空気の対流を起こして素早く暖める暖房器具のこと

「『対流式』とは、温風などで空気の対流を起こして部屋を暖める『強制対流』の暖房器具です。運転開始後すぐに温風が吹き出すため、素早く暖まるのがメリット。一方で、体に温風が当たることで肌が乾燥したり、部屋のホコリが舞い上がったりすることもあるのがデメリットです。

 

ファンヒーターは、主に石油ファンヒーター、セラミックファンヒーター(エネルギーは電気)、ガスファンヒーターの3つがあります。石油は自分で灯油の補充をしなくてはなりませんが、暖房能力が高いのが特徴。電気とガスは給油の手間がないぶんラクですが、ガスは室内にガス栓がないと使用できないので、あらかじめガス栓の有無を確認して下さい。1畳あたりの光熱費は、原油価格にもよりますが、灯油が安価で電気が高い傾向にあります」(戸井田さん)
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1-1 対流式・石油ファンヒーターとは? そのメリットとデメリットは?

石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させ、その熱をファンで送り出す暖房器具。燃焼による熱なので、吹き出す温風はとても暖かく、大きな部屋もしっかり暖められます。家庭用の場合、出力は2.5kW(木造7畳)~10kW(木造26畳)まで幅広い選択肢があります。

 

デメリットは、灯油を定期的に買い、給油しないといけない点。着火まで多少の時間がかかるのもマイナス点です。また、消火時のニオイが苦手という声があり、定期的な換気を行う必要もあります。ただし、最新モデルでは、これらの問題を改善したモデルも登場しています」(戸井田さん)
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【1-2 石油ファンヒーターのオススメモデル

その1

3枚の動くフラップが温風を遠くまで届ける

ダイニチ
SGXタイプ
実売価格4万6220円(FW-4718SGX)

石油ファンヒーターのトップシェアメーカー・ダイニチのプレミアムモデル。同社しては初となる3枚の可動フラップを搭載。火力に応じてフラップを動かし、温風をより遠くまで届けます。35秒で着火する速暖性もダイニチの特色。設定温度に合わせて燃焼量を自動コントロールする「ecoおまかせモードプラス」も搭載されています。

【SPEC】(FW-4718SGX)●サイズ/質量:W476×H445×D366mm/13.6kg●暖房のめやす(畳):木造(戸建)12畳、コンクリート(集合)17畳まで●タンク容量:9.0L●消費電力:大火力時153W、小火力時70W

 

戸井田さんのオススメコメント

スピード着火とオートターボ運転で、寒い朝も一気に暖まる!

「従来機種より5秒短縮した35秒着火に加え、室温が15℃になるまで自動で最大火力をアップする『オートターボ運転』で、寒い冬の朝も快適! また、未燃焼ガスを燃やしきる独自の『秒速消臭システムプレミアム』により、消火時のニオイを軽減してくれます。

 

タンクは9Lと大容量なので、給油回数が少なくてすむのは助かるところ。タンクの上下に取っ手が2つあり、安定して持ち運べる『Wとって』も使い勝手良し。ファンフィルターはさっと取り外せるので、暖房効率を落とすホコリ詰まりもカンタンに掃除ができます」(戸井田さん)

↑消火時にガスの噴射を瞬時に遮断するとともに、消火時にファンが大風量で回転する時間を延ばしてバーナの高温時間を延長。残留ガスを燃やし切り、ニオイを抑えます

 

その2

灯油と電気を組み合わせた、いいとこ取りのヒーター

トヨトミ
ハイブリッドヒーター LC-SHB40I
実売価格2万8710円

石油ファンヒーターと電気セラミックヒーターを組み合わせたハイブリッドヒーター。電気セラミックヒーターが約3秒で温風を吹き出し、石油ファンヒーターの着火の遅さをカバー。石油ファンヒーターはトヨトミ独自の頑丈なエコバーナーを採用しています。石油、電気ともそれぞれ単独運転が可能で、灯油が切れた場合は自動で電気に切り替わります。

【SPEC】●サイズ/質量:W376×H438×D296mm/9.5kg●畳数のめやす:ハイブリッド運転時・木造(戸建)11畳、コンクリート(集合)14畳まで/灯油単独運転時・木造(戸建)9畳、コンクリート(集合)12畳まで●タンク容量:5.0L●暖房出力:ハイブリッド運転時・3.99kW/灯油単独時・3.19kW~0.79kW

 

戸井田さんのオススメコメント

少しの寒さなら電気ヒーターだけで使うのもアリ

「灯油の弱点を電気でカバーする新提案! 電気ファンヒーターが先に始動するので、すぐに暖かくなります。さらに、灯油+電気の併用でパワフルに暖めることも可能。電気ヒーターは800W/400Wのパワーがあるので、春先なら電気だけでも大丈夫です。冬シーズンの最後を電気で過ごせば、灯油を使い残す心配もなし! 人感センサー搭載で無駄な暖房が減らせて、消し忘れも防止できます」(戸井田さん)
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【1-3 対流式・セラミックファンヒーターとは? そのメリットとデメリットは?】

すぐに暖まるのが特徴で、広い部屋よりはスポット暖房に向く

セラミックファンヒーターは、電気で発熱させたセラミックスの熱を、風で送り出す暖房器具です。温度が上がるのが速く、すぐに温風が出るのが特徴。また小型化・薄型化しやすいため、ピンポイントのスポット暖房に向いています。表面が熱くなりにくいので、トイレや洗面所など肌を露出する場所でも安心。換気の手間もありません。

 

マイナス面は、石油やガスに比べて暖房のパワーが低い点。コンセントからの供給電力が最大1500Wまでなので、それ以上の熱量は出ません。そのため、1台で10畳を超える広い部屋を暖めるのは難しいです。電気代はやや高くなる傾向にありますが、本体価格は比較的安価なものが多いです」(戸井田さん)
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【1-4 セラミックファンヒーターのオススメモデル

その1

小型軽量でどこへでも持ち運べるパワフルヒーター

パナソニック
セラミックファンヒーター DS-FS1200
実売9620円

タテヨコ約30cmと小型ながら、パワフルな温風を送るセラミックヒーター。温風は強/弱の2段階から選べ、1~5時間の切タイマーも便利です。地震などで本体が倒れると通電を停止し、起こさない限り再通電しない「二重安全転倒OFFスイッチ」を搭載した安心設計です。

【SPEC】●サイズ/質量:W280×H315×D135mm/2.6kg●消費電力(50/60Hz):温風「強」1170/1120W/温風「弱」640/615W(50/60Hz)

 

戸井田さんのオススメコメント

スポット暖房やヒートショック対策にオススメ!

「コンパクトでどこにでも置きやすく、2.6kgと軽いので、必要な場所に移動して使えるのが便利です。正面に集中して温風が出て、狭い範囲を力強く暖めてくれるので、足元の寒さを補うスポット暖房や、トイレ、洗面所などのヒートショック対策にオススメ。ダイヤル式で操作もカンタン。白くてシンプルなデザインも◯」(戸井田さん)

 

その2

暖房しながら乾燥を防ぎ、空気もキレイに!

シャープ
加湿セラミックファンヒーター HX-H120
実売価格2万4200円

暖房、加湿、プラズマクラスター(※)と、シーンに合わせて運転モードを選べるセラミックファンヒーター。3つの併用運転も可能です。温度と湿度のWセンサーを搭載し、部屋の温度・湿度に応じてエコ運転を行うのも特徴。また、運転停止後、加湿フィルターが自動洗浄されるので、水あかや汚れがつきにくく清潔です。

※プラズマクラスター……シャープ独自の空気浄化技術

【SPEC】●サイズ/質量:W450×H417×D180mm/約5.3kg●暖房の適用床面積目安(断熱材なし/断熱材50mm):コンクリート住宅約4.5畳/約8畳・木造住宅約3畳/約6畳●加湿の適用床面積目安:木造和室 8.5畳/プレハブ洋室 14畳●プラズマクラスター適用床面積目安:約6畳●消費電力(50/60Hz):強 1200W/1150W、強+加湿 1200W/1150W、弱 650W/600W、 弱+加湿 650W/600W、加湿600W/550W●タンク容量:約2.7L●加湿量(50/60Hz):強+加湿 540mL/h/520mL/h、弱+加湿 230mL/h/210mL/h、加湿 410mL/h/390mL/h

 

戸井田さんのオススメコメント

冬の乾燥対策にもなるロングセラー製品

「加湿機能とシャープのプラズマクラスターが搭載されたファンヒーター。1台で加湿と暖房ができ、冬の乾燥を防いでくれる人気のロングセラー製品です。加湿の給水タンクが露出しているデザインで、水の量がわかりやすく便利。加湿まわりのトレイ・フィルターなども隅々まで丸洗いでき、清潔性が維持しやすい作りです。

 

室温や湿度を自動でコントロールしてくれるおまかせ(自動)運転があり、こまめな操作をしなくても快適。安全性が高く、お子さんの部屋やシニアの部屋にオススメです」(戸井田さん)

 

その3

冬も夏も活躍する1台3役の空気清浄ファン

ダイソン
Dyson Pure Hot + Cool 空気清浄ファンヒーター HP04
実売価格8万4020円

ヒーター、扇風機、空気清浄機が一体になった1台3役のモデル。ヒーター機能は、気流増幅部の配列を見直したことで、部屋をより早くムラなく暖められるようになりました。空気清浄機能は、HEPA材を増量したフィルターと従来比3倍以上の活性炭により、PM0.1レベルの粒子を99.95%除去します。

【SPEC】●サイズ/質量:W248×H764×D248mm/5.70kg●暖房能力(50mm断熱材あり/なし):コンクリート住宅10畳/5畳、木造住宅6畳/4畳●空気清浄適用床面積:9畳(30分) / 26畳(60分)●消費電力:1400W(温風モード)、6~40W(涼風モード)

 

戸井田さんのオススメコメント

収納スペースがいらないオールシーズン家電

「3in1タイプなので一年中出したままにでき、オフシーズンに収納スペースがいらないのがポイント。キレイな空気で室内を暖められる(涼しくできる)というのは気分がいいものです。ダイソン独自の羽のないデザインはインテリア性が高く、掃除がしやすいのも人気の理由ですね。空気の状態がリアルタイムにわかるエアモニター機能も便利。本体のディスプレイやスマホのアプリで確認でき、どんな原因で空気が汚れているのかがわかって、適切な対策ができます。まさに最先端の暖房機ですね!」(戸井田さん)

 

その4

3Dの暖かい風が体を包み込むデロンギの新提案

デロンギ
空気清浄機付きファン HFX85W14C

実売価格5万8660円

オイルヒーターに定評あるデロンギが新たに提案する空気清浄機能付きファン。涼風・温風・空気清浄機の3in1タイプになっていて、通年で使えます。「温風モード」と「涼風モード」があり、温風モードは10~28℃の風を送ります。なめらかな物体に空気が引き寄せられる「コアンダ効果」を応用した立体的なやさしい風が特徴。包まれるような感覚が味わえます。

【SPEC】●サイズ/質量:W270×H850×D270mm/7.2kg●空気清浄能力:9畳(30分)●消費電力:涼風 最大35W/温風 最大1400W

 

戸井田さんのオススメコメント

やわらかな風でエアコンの風が苦手な人にもオススメ

「本体後方から吹き出す風は、包み込むようなやわらかさで抜群の心地よさ! 空間全体に温風が行き届きやすいトールタイプで、ダイレクトに風に当たることもなく、エアコンの風が苦手な人にもオススメできます。私の自宅では18畳のLDKで使っており、11月の時点では十分暖まっているので、出勤前などにも活躍してくれるでしょう。サイズはやや大ぶりなものの、ウエストが絞られたフォルムはスタイリッシュ。インテリアアイテムとしても見栄えが良いですね」(戸井田さん)
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2. 伝導式とは? そのメリットとデメリットは?

身体が接触することでダイレクトに熱を伝える省エネ暖房

伝導式とは、身体が接触することで熱が伝わり暖かくなるタイプの暖房器具。代表的なものとして、ホットカーペットや電気毛布、電気あんかなどがあります。ダイレクトに身体を温めるので、部屋全体を暖房するよりも消費電力が少なく、暖かさが強く感じられるのがメリット。ただし、触れていないと熱は伝わらないので、部屋全体を暖めたい場合には向いていませんのでご注意を。ほかの暖房器具と上手に併用すると、より効率よく身体を暖めることができます」(戸井田さん)
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【2-1 伝導式のオススメモデル】

その1

カバーが着せ替えでき、省エネ性も高いホットカーペット

パナソニック
着せ替えカーペット セットタイプ DC-2NKB1 2畳相当
実売1万5740円

ポリエステル製マイヤー編みのカバーがセットになったパナソニックの電気カーペット。「省エネモード」にすると室温センサーが働き、設定温度や室温に応じて節電します。カバー部分は丸洗いも可能で、同サイズで展開されている別柄のカバーとの着せ替えもできます。

【SPEC】●サイズ/質量:W1760×H6×D1760mm/約3.2kg●消費電力:490W

 

戸井田さんのオススメコメント

節電がしやすく、清潔面でも安心!

「ホットカーペットはいろいろありますが、評価が高い製品です。室温センサーによる省エネ運転以外にも、暖める面を半分ずつ切り替えられるため節電がしやすくなっています。切タイマーのほか、8時間でオフになる切り忘れ防止機能付き。ダニ対策機能もあって、清潔面でも安心です。

 

ただ、ホットカーペットは床暖房代わりにはならないので、あくまでアシストとして使うのがオススメ。また、長時間同じ姿勢でいると低温やけどの恐れもあります。特に小さいお子さんは、ホットカーペットの上で昼寝などさせないように注意して下さい」(戸井田さん)

 

その2

かわいくて人気! デザイン性の高い電気毛布

KOIZUMI
電気掛敷毛布 KDK-L106
実売価格1万2830円

スウェーデンの陶芸デザイナーであるリサ・ラーソンがデザインした電気掛敷毛布。ポリエステル100%の毛布部分は水洗いOKで、ダニ退治機能もあります。室温センサーが搭載され、室温を感知して自動的に温度をコントロールし、心地よい温度に保ちます。

【SPEC】●サイズ/質量:W1880×D1300mm/約2.5kg●消費電力:75W

 

戸井田さんのオススメコメント

おしゃれなデザインで肌触りも心地いい!

「スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソンのデザインがかわいいと評判のアイテムです。代表作である猫のマイキー柄とライオン柄の2展開。おしゃれで若い人でも使いたくなるデザインですね。肌触りがよく、ふんわり包まれる感覚で心地いいのも特徴。足元側が暖かくなるように設計されている頭寒足熱配線になっています。同シリーズでひざ掛けや敷毛布もあり、シリーズで揃えるのも楽しいですよ!」(戸井田さん)

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【3.輻射式とは? そのメリットとデメリットは?】

暖める範囲はやや狭いが、静かさと穏やかな暖かさがメリット

輻射(放射)とは、物体が電磁波や熱を四方に放出する現象。ヒーターでいう輻射式も同様、電磁波の一種である赤外線や熱を放出するタイプを指します。空気を直接暖めるのではなく、赤外線が当たった対象物(人・床・壁・家具など)を暖め、暖められたモノがその周囲(空気など)を暖かくする仕組みです。身近な例だと太陽の熱がそうで、ひなたに出ると暖かく感じますが日陰に入ると寒くなりますよね。この輻射式の暖房機も仕組みは一緒です。

 

輻射式は、ヒーターの素材や種類・構造などにより『カーボンヒーター』『シーズヒーター』『パネルヒーター』『ハロゲンヒーター(※)』など呼び方はさまざま。また、オイルヒーターのように、電磁波ではなく四方に放熱するタイプのヒーターも、広義で輻射式のひとつに数えられています。量販店の分類では、これらをまとめて『電気ストーブ』としているところが多いです。

 

なお、輻射式は、使用するヒーターの素材や形状により立ち上がりスピードに差が出ますが、いずれも無風で穏やかな暖かさが特徴空気を汚さないこと、温風が出ないので乾燥しにくいこともメリットです。また、ヒーターが露出しているタイプは立ち上がりが速く身体に当たると素早く熱が伝わります。デメリットは、暖めることができる範囲が対流式と比べて狭く、同じ空間を暖めようとすると、消費電力がやや高いという点です」(戸井田さん)
※ハロゲンヒーター…ハロゲンランプを活用した赤外線ヒーターの一種。人体を暖める能力はやや低いですが、小型化しやすく、本体価格が安価です
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【3-1 輻射式・カーボンヒーターとは? そのメリットとデメリットは?

『カーボンヒーター』は、ヒーターの素材に炭素繊維や黒鉛(グラファイト)など、炭素系の発熱体を使用している暖房器具です。後述するシーズヒーターよりも立ち上がりが速いのがメリット。炭素(カーボン)からは遠赤外線が多く放出され、熱効率がいいのが特徴です。広範囲をカバーするのは難しく、長時間使用では電気代も高くなるので、エアコンとの併用や局所での利用がオススメ。ガードがあっても触ると熱いので、火傷には注意しましょう」(戸井田さん)
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【3-2 輻射式・カーボンヒーターのオススメモデル】

その1

特許技術「遠赤グラファイト」は0.2秒の速暖力!

アラジン

グラファイトヒーター 2灯管 CAH-2G10A/CAH-2G10N

実売価格3万730円

熱伝導率が高く、0.2秒で立ち上がる特許技術「遠赤グラファイト」を搭載したヒーター。2灯管タイプは使用シーンに合わせて電動で縦にも横にも回転でき、暖める範囲を変えることが可能です。自動首振り、30分ごとのオフタイマー、転倒オフスイッチなど、機能面も充実しています。

【SPEC】●サイズ/質量:W320×H703×D350mm(タテ向き時)/約6.7kg●消費電力:1000W●コード長:2.0m

 

戸井田さんのオススメコメント

速暖性が高く、朝イチや帰宅直後に大活躍!

「グラファイトとは黒鉛のことで、炭素材料の一種。『遠赤グラファイト』は、わずか0.2秒で立ち上がり、鉄の10倍もある熱伝導率の高さ、最高1300℃の発熱量などが特徴です。さらに断面が面のため、熱を放射する向きをコントロールしやすく、しっかり熱を届けることが可能。これにより、速暖性とムラのない暖かさを実現させています。スイッチを入れると瞬時に赤くなり、実際にすぐ暖かくなるので、朝イチや帰宅直後に大活躍するタイプです」(戸井田さん)

 

その2

立ち上がり時にハイパワーで一気に暖める!

コロナ

スリムカーボン DH-C918

実売価格1万5620円

スイッチONですぐに赤熱し、暖かくなる遠赤外線カーボンヒーター。運転の開始時、ヒーターが冷えているときは温度調節ダイヤルの設定位置よりもハイパワーで立ち上げ、暖かくなったあとに自動でダイヤルの設定に合わせるため、速暖性が高いのが特徴。自動首振り角度は最高で左右約70°と広く、ワイドに暖められます。

【SPEC】●サイズ/質量:W306×H897×D306mm/3.4kg●消費電力:900W~350W(10段階)●コード長:1.9m

 

戸井田さんのオススメコメント

10段階ダイヤルや消し忘れ防止タイマー搭載など、多機能で使いやすい

「スイッチを入れるとパワー全開で立ち上がり、暖かくなったらダイヤルの設定通りに運転するマイコン制御がウリ。カーボンヒーターではダントツに細かい10段階の温度調節ダイヤルが便利なうえ、チャイルドロック、転倒OFFスイッチ、消し忘れ防止タイマーがあるので安心です。大型取っ手もついていて持ち運びもラク。カーボンヒーターは安価なものが多く、機能もシンプルな傾向にありますが、こちらは多機能で使いやすい製品です」(戸井田さん)
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【3-3 輻射式・シーズヒーターとは? そのメリットとデメリットは?】

破損が少なく遠赤外線の放射量が多いが、広範囲のカバーは苦手

シーズヒーターは、ニクロム線などを絶縁体で包んで金属管(シース/sheath…さやのような覆いのこと)で覆ったヒーターです。金属管にコーティングしている素材によって、『コアヒート』『セラムヒート』など、さまざまな名称が使われています。これらは丈夫で破損が少なく、取り扱いやすいのがメリット。また、伝熱性に優れた遠赤外線の放射量が、カーボンヒーターよりも多いのが長所です。デメリットは、カーボンヒーターと同様、広範囲をカバーするのは難しいこと。カーテンが触れることによる発火ややけどなどにも注意が必要です」(戸井田さん)
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【3-4 シーズヒーターのオススメモデル】

その1

ロングセラーの暖房機のデザインが一新!

ダイキン

セラムヒート ERFT11VS-H

実売価格3万7210円

ロングセラーの遠赤外線暖房機「セラムヒート」が新デザインとなって登場。体に吸収されやすい波長域3~20μmの遠赤外線を放出し、身体の芯まで温めます。室温が22℃に達すると自動的に電力を抑えて運転する「温度モード」や、通常の約1.8倍の速さで周囲を暖める「速暖モード」も搭載されています。

【SPEC】●サイズ/質量:W342×H652×D342mm(タテ置き時)/8kg●消費電力:250~1100W

 

戸井田さんのオススメコメント

機能面、デザイン、使いやすさともに◎!

「『セラムヒート』は、セラミックでコーティングされた発熱体を使ったヒーター。遠赤外線のなかでも人に吸収されやすい波長のものを放射するので、暖かいと感じやすいのが特徴。本体ヒーター部分がタテ・ヨコに回転できるうえ、上向き30°・自動首振り左右70°が可能と、使用シーンに応じて最適なポジションに調整できます。人感センサー搭載で消し忘れ防止機能があるのも安心。出力W数がデジタル表示され、消費電力が認識しやすいため、節電にもつながります。デザインが一新され、モダンになったのも◎!」(戸井田さん)

 

その2

コロナ独自のブラックセラミックコーティング

コロナ

コアヒート DH-1218R

実売価格3万2780円

衝撃に強く、抜群の耐久性を持つステンレスヒーター管に、独自のブラックセラミックコーティングを施した電気ヒーターの新モデル。1150Wのハイパワーでパワフルに暖めます。操作パネルに傾斜がつけられ操作性が向上。また、上部が熱くなりにくい設計になるなど、使いやすくリニューアルされました。

【SPEC】●サイズ/質量:W340×H723×D300mm/5.6kg●消費電力:通常モード 1150W~330W、ゆらぎモード 820W~200W●コード長:2.4m

 

戸井田さんのオススメコメント

「ゆらぎ運転」「省エネセンサー」でかしこく省エネ!

「ブラックセラミックコーティングで、人体に吸収されやすい3~20μmの遠赤外線が、より多く放出されるようになっています。マイコン制御でヒーターが冷めていると判断すると、温度調節ダイヤルの設定以上に高い能力で立ち上げ、すばやく暖めてくれるほか、ヒーター本体が上方32°下方5°まで可動するのも便利です。ただし、パワー調整はダイヤル式で11段階と細かく設定できるのはいいのですが、出力が何Wかわからないのが惜しいです。その他、体感温度を考慮して定期的にパワーをセーブする『ゆらぎ運転』や、無駄なく運転する『省エネセンサー』などの“かしこい機能”はうれしいですね」(戸井田さん)
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【3-5 カーボンとシーズのハイブリッドタイプのオススメモデル】

「立ち上がりの速いカーボンヒーターと、遠赤外線放射量が多いシーズヒーター、それぞれの長所を生かし、両方のヒーターを搭載したタイプが登場しています。ハイブリッドタイプとも呼ばれ、こちらも注目です」(戸井田さん)

 

速暖カーボンと遠赤シーズのいいとこどり!

トヨトミ

即暖遠赤外線カーボンヒーター EWH-CS100H

実売価格1万2640円

カーボンヒーターとシーズヒーターの2種を搭載した電気ヒーター。モード切替のダイヤルが大きくなり、操作がしやすくなりました。「速暖」「速暖+遠赤」「首振り・速暖」「首振り・速暖+遠赤」とモードは4つ。「防災型2重転倒OFFスイッチ」は、地震で転倒したあとの通電による火災を防ぎます。

【SPEC】●サイズ/質量:W290×H665×D250mm/3.2kg●消費電力:[速暖+遠赤]強1000W、[速暖]弱500W●コード長:約1.8m

 

戸井田さんのオススメコメント

ハイブリッドが得意なトヨトミらしい製品!

「こうしたハイブリッドタイプは今後の定番になるかも。カーボンとシーズ、2つのヒーターを搭載することで、速暖性とパワーを両立しています。石油ファンヒーターと電気ヒーターのハイブリッドも発売しているトヨトミらしい製品ですね。首振りは手動で位置を変えると、そこを中心に自動で70°の範囲で首振りをしてくれるので、広い範囲に発熱面を向けられるのが便利」(戸井田さん)
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3-6 輻射式・オイルヒーターとは? そのメリットとデメリットは?

立ち上がりに難はあるが、静かで穏やかな暖かさが続く

「オイルヒーターも輻射式の一種です。オイルを加熱して本体を熱し、それにより周囲の空気を暖めていくタイプ。温度差により生じる空気の対流で部屋全体を暖めることから、『自然対流式』ともいわれています。オイルの温度が上がるまで時間がかかるため、立ち上がりが遅いのが欠点。とはいえ、静かで穏やかな暖かさが続くので、快適性の面では非常に優秀な暖房器具です」(戸井田さん)
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【3-7 輻射式・オイルヒーターのオススメモデル】

快適かつ安全性も高いデロンギの最上位モデル

デロンギ

ベルカルドオイルヒーター RHJ75V0915

実売価格5万2770円

日本でも長年愛されているデロンギの最上位モデル。リビングなど広めの部屋に最適な1500Wのハイパワーを誇っています。表面は独自の「幅広X字フィン」加工で、触ってもやけどしにくい約60℃の平均表面温度を実現。手動でロックできるキャスターも装備され、安全性も高くなっています。

【SPEC】●サイズ/質量:W300×H680×D535mm/16.5kg●広さの目安: 10~13畳●消費電力:600~1500W●コード長:2.5m

 

戸井田さんのオススメコメント

細かい制御で省エネ性もアップ!

「触れてもやけどしにくく、小さなお子さんやペットがいるご家庭でも安心。表面のフィンの隙間が狭いので、モノが入りにくく、指を挟む心配もありません。ON/OFF/スリープの3モードタイマーを搭載するほか、『eco運転モード』で節電運転もできます。『オイルヒーターは電気代が高い』というイメージがありますが、細かい制御で省エネ性を向上させている点が素晴らしい。オイルヒーターは本当に快適なので、本体価格は多少高くても、本機のようなランニングコストに配慮した製品を選ぶといいでしょう」(戸井田さん)
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【3-8 輻射式・パネルヒーターとは? そのメリットとデメリットは?】

「内部のオイルを温めるオイルヒーターとは違い、パネルヒーターは温める対象が外側のパネルとなっているのが特徴。温められたパネルの輻射熱で、周囲の空気を暖めます。立ち上がりの速いヒーターを内部に使用し、外側のパネル素材に熱伝導率の高いものを使用することで、オイルヒーターにはない速暖性を実現。ヒーターの素材によって『マイカヒーター』『MDヒーター』など、呼び名が変わります。また、形状も平たいタイプやオイルヒーター風の外観のものなど多彩。素材・形状にかかわらず、これらを総称して『パネルヒーター』と呼ぶ傾向があります」(戸井田さん)
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【3-9 パネルヒーターのオススメモデル】

その1

オイルヒーターのノウハウを活かした新世代ヒーター

デロンギ

マルチダイナミックヒーター

Wi-Fiモデル MDH15WIFI-SET

実売価格8万7760円

 

同社のオイルヒーターの技術を活かした電気式新暖房器具「マルチダイナミックヒーター」のWi-Fi搭載モデル。約60℃というやけどしにくい表面温度と、すきまに指が入らない構造で安心。設定した温度を±0.1℃の範囲でしっかりキープできるため、部屋を温めすぎることもなく、オイルヒーターと比べて電気代が約63%節約できます。

【SPEC】●サイズ/質量:W275×H665×D495mm/12.5kg●広さの目安:10~13畳●消費電力:1500W●電力切替(W):300/600/900/1200/1500

 

戸井田さんのオススメコメント

無音で穏やかな暖かさが寝室に最適!

「本体内部にある金属モジュールを熱源として放熱するタイプ。オイルヒーターより立ち上がりは速いものの、カーボンヒーターのようにスイッチを入れてすぐに暖が取れるタイプではありません。Wi-Fi搭載が特徴で、スマホからアプリで操作可能なほか、Apple TVをホームハブとして使えば屋外からもヒーターを操作できます。GPSと連動させて自宅に近づくと自動的にスイッチを入れたり、Apple Watchと連動して入眠・起床に合わせて温度コントロールをしたりと、次世代型の操作にも対応しています。私も寝室で使っていますが、無音で穏やかな暖かさがお気に入り。温度制御が細かくできて、寝室に行かなくてもスイッチが入れられる、曜日別にタイマー設定ができる点がとにかく便利です」(戸井田さん)

 

その2

天然鉱石を使った静かでクリーンなヒーター

シロカ

速暖マイカヒーター SH-M121

実売価格2万2900円

熱伝導性に優れる天然鉱石「マイカ(雲母石)」を使ったパネルヒーター。360度熱放射で部屋のどこにいても暖かさが届きます。400/800/1200Wの3段階のパワー切り替えに加え、14~28℃の温度設定が可能。運転音は蝶の羽ばたき音と同じ9.6dBで驚くほど静かです。

【SPEC】●サイズ/質量:W288×H638×D485mm/4.2kg●対応畳数:10畳●消費電力:1200W(強1200W/中800W/弱400W)

 

戸井田さんのオススメコメント

タイマーやシューズハンガーを搭載した「気が利いた」モデル

「ヒーターの素材に、熱伝導率が高い天然鉱石『雲母石=マイカ』を採用することで、速暖性を高めています。360度に暖かさが広がる設計で、自社実験の結果では、最大10畳までカバーできるとのこと。重量は4.2kgと軽く、キャスター付きで移動しやすいのがいいですね。好みの時間にON/OFFの設定ができる24時間タイマーや、シューズハンガー&タオルハンガーが付属しているのも気が利いています。お手ごろ価格も魅力!」(戸井田さん)
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協力:楽天市場