「美風景」の「本日のおすすめ」が楽しみに
さて、映像のほうはどうか? 続いて当初のお目当てのひとつ、キレイな景色を映してみましょう。こちらはホーム画面から「美風景」というアプリを押すと楽しめます。提携しているLandSkip(ランドスキップ)という風景配信サービスの映像を再生するもので、「ノーマル」「窓」「望遠鏡」「飛行機」「潜水艦」などのコンテンツがプリセットされているほか、「本日のおすすめ」が1本日替わりで楽しめます。
ある程度使っていると楽しみになってくるのが「本日のおすすめ」です。日によっては「これ、美風景…?」というものがある反面、突然、心をわしづかみにされる映像に出会うことも。ある日、無人の建物が建つ岩の小島を波が洗う光景に、いつぞやのひとり旅が思い起こされ、思わず見入ったことがありました。こういう映像は繰り返し眺めたいものなのですが、この「本日のおすすめ」、保存できないんですよね……。まさに一期一会、貴重なコンテンツです。
またこの「美風景」は、映像とともに流れる音声にも注目。富士山と湖の風景では虫の鳴き声、湖に枯れ木が立つ風景では鳥の鳴き声、海辺の風景では波音が聞こえてきます。最近は、映像を見ずにこの音を聞いてぼーっとしていることも多くなりました。たとえば、ちょっとした森林浴体験を求めて、部屋にグリーン系のフレグランスを置き、森の映像にして鳥の声を聴く…なんていう自己演出もアリ。より深いリラックスを得られることは、いうまでもありません。
このほか、映像コンテンツとして「ヒーリングライト」があります。これはランプやキャンドルの光がわずかにゆらめく映像が、癒しの音楽とともに再生される内容。こちらは夜、お酒でも飲みながら眺めたいところ。
なお、プロジェクターの画素数はWXGA解像度(1280×800画素)で、フルHDではないということですが、粗さが目立つような印象はありません。ただ、寝室での使用を想定しているだけあって、明るさは700lm(ルーメン)とやや低く(一般的な家庭用プロジェクターが1000~2000lm)、明るい環境だと映像が薄く見えます。ただ、夜やカーテンを閉めた状態だとはっきり映るので、寝室での使用は問題なし。また、後述しますが、映画コンテンツは極めて臨場感豊かに再生できます。
余談ながら、筆者はより映像を美しく見たい! と思い、壁に貼るタイプのスクリーンをネット通販で2980円で購入し、使用しました。壁紙の細かい凹凸が気にならなくなるのでオススメですよ。
目覚まし機能では、最新情報やお気に入りの写真を映写
目覚まし機能にあたる「オンタイマー」というものもあるそうなので、試してみました。これはホーム画面の「システム環境設定」からタイマー時刻と、ライトのON/OFFを設定すればOK。指定の時刻になると、複合コンテンツ「Aladdin Mode」(アラジンモード)が起動。時刻、日付、気温、天気、ニュースや「美風景」の「本日のおすすめ」映像、「フォトメモリーズ」(ユーザーがアップした写真のスライドショー)などが表示されます。
必要な情報がパッとわかり、お気に入りの写真や映像が朝イチで楽しめるので、気分よく出勤できますね。設定すれば同時にライトもONになるので、音ではなく明かりで目覚めたい人にも便利です。欲をいえば、今後のアップデートで「ニュースだけをたくさん流して」など、メニュー内容がカスタマイズできればうれしいですね。