【検証のまとめ】
5枚刃とモーターパワーで深剃りを実現する“質実剛健”ぶりが好印象!
IZF-V998を語るうえで外せないのがそのリーズナブルな価格。現在家電量販店でも2万円を切っており、5枚刃で全自動洗浄充電器まで付いているのは破格です。
剃り味に関しては、パナソニックやブラウンといった「深剃り」に定評のあるメーカーの高級モデルに迫る実力を感じました。センサーや様々なくせヒゲに対応する多彩な外刃などはありませんが、パワフルなモーターで豪快に剃り進んでいく「質実剛健モデル」という印象です。
一方「肌へのやさしさ」に関しては、やや物足りなさを感じました。特に無意識のうちにヘッドを肌に強く押し付けてしまう人は注意が必要。逆にいうと、肌が極端に弱いわけでなく、またそこまでの深剃りを求めない人なら、ヘッドをできるだけ「肌に軽く当てる」ことを意識しながらシェービングすれば、本機は問題なく使えると思います。
重いがホールド感は問題ナシ。出張にも安心なスタミナが魅力
操作性に関しては、まずかなり重く(特にヘッド部が重く感じる)、手に持つとゴツゴツしている印象です。が、グリップのホールド感は問題なし。外刃は独立フロート構造になっていますが、ヘッドが左右だけにしか動かないので、顔の形状への追随性は少なめ。ユーザーがヘッドの角度を細かく調整する必要があります。一方フル充電で1日1回約28日間シェービングできるのは、こまめに充電したくない人や、出張が多い人にはメリットです。
メンテナンス性では、何よりこの価格帯で洗浄充電器が付いているのが魅力。ただし、洗浄・乾燥時間はかなり長くかかります。また、専用洗浄液の1か月のランニングコストが700円というのも、ユーザーによってはやや高いと感じるかもしれません。
付加機能に関しては、キワゾリ刃(トリマー刃)とロック機能を搭載していますが、特に注目すべき機能とまでは言えませんでした。ちなみに「深剃り具合」の項で触れましたが、運転モードで「通常モード」のほかに「ターボモード」を装備し、より短時間のシェービングに対応できるのは、便利な“付加機能”と言えるかもしれません。
「5枚刃搭載」&「洗浄充電器付き」でアンダー2万円は文句なしにオススメ!
ということで、細かい部分ではやや物足りない点もありますが、「5枚刃搭載」「洗浄充電器付き」という高級モデルならではの機能を実現しつつ、破格の2万円切りを実現したのは見事! 肌が弱い人はやや注意が必要ですが、「5枚刃」による爽快な剃り味とメンテナンスフリーの手軽さを手ごろな価格でお試ししたい人には文句なしにオススメ。満足度も高いと思います。