日ごろから取材や撮影で数多の製品に触れ、品質を詳しく吟味している各業界の目利きたち。彼らは、本当に買うべきモノを熟知する“買い物の達人”です。「個人的に欲しい」「自分でおカネを出して買いたい」アイテムへの愛を語ってもらいました!!
IT・家電をメインに執筆活動をしているライター&コラムニストの小口 覺さんは20年来のコーヒー愛好家。豆の焙煎にも興味津々の彼が目をつけたのがライソンのホームロースターです。小口さんに同モデルの魅力を聞きました。
家電ライター小口 覺さんのセレクト
ライソンの”ご自宅”コーヒー焙煎機
【自腹買いのワケ】 ポップコーンメーカーの技術と細かい温度制御でコーヒー豆を的確に焙煎
ライソン
ホームロースター RT-01
実売予想価格2万1600円 今夏発売予定
家庭で手軽にコーヒー豆を焙煎できるロースター。風で豆を攪拌しながら熱風加熱し、マイコンで時間ごとに最適な熱風温度に調整するので、ボタンひとつで失敗なく焙煎できます。「深煎り」と「中煎り」の2モードを搭載。チャフ(コーヒー豆の皮)が飛ばない構造でお手入れもラク。
使い勝手重視の開発姿勢がとても好印象です!
僕がコーヒーに目覚めたのは20数年前。当時はメリタの電動ミル・パーフェクトタッチの初代モデルを買って、ツウぶってた(笑)。現在はカリタの少し高性能なミルで豆を挽き、ツインバードの名機CM-D457Bやハンドドリップで楽しんでます。まあ一番使ってるのはドルチェ グスト(※)ですが。
とはいえ、コーヒーを極めようとすると結局「焙煎」に行き着くということで、僕も焙煎機はずっと気になっていました。でも、価格が高いし大きいし、購入には至らなかった。ところが今回見つけたホームロースターは、とにかく安い! 中の構造も割とシンプルで、チャフ(コーヒー豆の皮)も飛び散らないし、大きさも電気ケトルくらい。使い勝手重視の開発コンセプトがすごく好印象です。
この製品を開発しているのはライソンという大阪の家電メーカー。以前から同社が販売しているポップコーンメーカーで自家焙煎を楽しむユーザーが結構いたそうで。ポップコーンメーカーって、下から熱風を送りながら火を通すことで均一に焙煎できるんですよね。その技術を応用したのが本品です。
ミルでどのくらいの細かさで挽いたらおいしいか試すのはすごく楽しい。そこに焙煎が加わることで、さらにいろんな味の探求ができそう。夏の発売が待ち遠しい!!
※:操作が手軽なネスレのカプセル式コーヒーマシン
ココに魅かれる!
【その1】 ポップコーンメーカーの技術を使いスムーズに攪拌しながら焙煎
ポップコーンメーカーの技術を応用。熱風で豆を攪拌しながら焙煎します。「下から煽りながら加熱するので攪拌がスムーズ。シリンダー回転式より加熱ムラも少なそうです」(小口)
【その2】 生のコーヒー豆は鮮度が長持ちし価格もとてもリーズナブル!
焙煎後は密閉できる容器にコーヒー豆を入れて保存。生豆は焙煎しなければ鮮度や味を約2~3年保てます。「しかも生豆は焙煎した豆の半額程度で、財布にもやさしいです」(小口)
【その3】 チャフを効率良くキャッチするからコーヒーがおいしく掃除もラク!
フタ部分にフィルターを搭載し、熱風で飛ばしたチャフを効率良くキャッチ。豆のなかにチャフを残さず、雑味のないコーヒーが味わえます。「焙煎後の掃除の手間もラクです」(小口)
【コレもガチで欲しい!】 卓上で作った燻製をつまみに酒がすすむ優秀な“呑み家電”
グリーンハウス
スモークメーカー GH-SMKAA-SV
実売価格5940円
小型設計で場所を取らない燻製器。本体内で作った燻煙を外部容器に送ってスモーク、3~10分で燻製ができます。「熱が直接伝わらず、燻製チーズが溶けにくい。その場で作った燻製をつまみに酒を呑めるのが幸せ♥」(小口)
文/平島憲一郎、ゲットナビ編集部 撮影/高原マサキ(TK.c)、島本一男(BAARL)