当サイトでは、電気シェーバー主要5メーカー(パナソニック、ブラウン、フィリップス、マクセルイズミ、日立)の高級モデルを徹底的に検証する企画を、5回にわたってお届けしてきました。今回はその総集編。各モデルの「深剃り具合」「肌への負担」「操作性」「メンテナンス性」「付加機能」の5項目を検証した結果を受け、それぞれ押さえるべきポイントをコンパクトにまとめてお届けします!
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その1
肌に密着するヘッド、先進のセンサー技術で肌にやさしく深剃りできる
パナソニック
ラムダッシュ ES-LV9DX
実売価格3万9000円
肌への圧力が少ない「5枚刃」採用に加え、「肌にやさしい深剃り」のための多彩な技術を集結。ヒゲの濃さを検知してパワーを制御する「ヒゲセンサー」の検知スピードが従来機種の約1.8倍になり、肌への余分な負担がさらに減りました。ヘッドが顔の起伏に柔軟に追随し、密着する「5Dアクティブサスペンション」、外刃には日本刀と同様の製法で鍛造し耐摩耗性に優れたステンレス刃物鋼を採用。あご下の寝たヒゲもとらえる「くせヒゲリフト刃」など3種5枚の外刃と、硬い毛もスパッと切る「30°鋭角ナノエッジ内刃」で、スムーズにヒゲが剃れます。
SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●ストローク数:約1万4000ストローク/分●充電時間:1時間●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の仕様で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g
その2
人工知能や音波振動、多彩なカットシステムで効率の良い深剃りを実現!
ブラウン
シリーズ9 9295cc
実売価格3万8800円
4枚刃+αの5カットシステムを組み合わせ、同社史上最高の「肌にやさしい深剃り」を実現したモデル。寝たヒゲを持ち上げてカットする「チタン加工極薄リフトアップ刃」やくせヒゲの向きを揃える「くせヒゲキャッチ刃」などにより、少ないストロークでより多くのヒゲを剃り切ります。また、人工知能がヒゲの濃さを検知しパワーを自動調節。毎分1万回の音波振動で肌を震わせ、皮膚内のヒゲまで“浮かせる”ため、より肌への負担の少ない深剃りが可能です。100%防水仕様でシャワールームでの「お風呂剃り」にも対応。
SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●フロートヘッド:密着3Dヘッド●充電時間:1時間●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):W66×H168×D44mm/約210g
その3
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72枚の内刃やヒゲ密度感知システムによるパワー制御で、やさしく爽快な剃り味を実現!
フィリップス
S9000 Prestige
SP9861/13
実売価格5万2630円
従来の「肌へのやさしさ」を維持しつつ、フィリップス史上最高の深剃りを実現した最上位モデル。ナノ粒子技術によるシャープかつ強固な72枚の内刃と確実にヒゲを捕らえる外刃が、爽快な剃り味を可能にした。また、ヘッドのリング部に施した細かいメタルビーズコーティングでシェーバーと肌との摩擦を低減。センサーがヒゲの密度を感知し、モーターのパワーを自動調整する。好みに合わせてシェーバーの回転スピードは3段階から選択可能。Qi規格対応のワイヤレス充電パッドを搭載し、置くだけで充電できる。ドライ/ウェットのどちらのシェービングにも対応。
SPEC●刃の枚数:72枚刃(24枚×3)●駆動方式:回転式●ヘッド:8方向130°可動ヘッド●充電時間:3時間●連続稼働時間:約60分(1日1回3分使用で約20日間)●サイズ/質量:約W60×H169×D69mm/約185g
その4
5枚刃採用と高速駆動で爽快な深剃りを実現!
マクセルイズミ
往復式シェーバー
IZF-V998
実売価格1万9010円
同社初の5枚刃採用で、スピーディなシェービングを実現したモデル。毎分1万ストローク(ターボモード時)の高速モーター駆動と高耐久ステンレス刃の採用で、従来モデルより約36%ヒゲ剃り効率がアップした。5枚刃のため肌への接触面が広く、肌への圧力が分散できるうえ、独立して上下3mmにフローティングする外刃が肌に密着し、剃り残しを抑える。フル充電で約4週間シェービングが可能。全自動洗浄充電器を付属し、メンテナンスもラクだ。本体3年保証は業界最長。
SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式●ストローク数:約1万ストローク/分(Turbo時)●充電時間:2時間●連続稼働時間:約84分(1日1回3分使用で28日間)●サイズ/質量:約W70×H160×D51mm/約268g
その5
独自のロータリー刃と往復式トリマーを組み合わせたハイブリッドシステムで深剃りを実現!
日立
ROTARY G-SWORD(ロータリージーソード)
RM-LX10D
実売価格3万6990円
従来機種の1.5倍大きい直径15mmのロータリー刃を採用し、より肌に密着した効率的な深剃りを実現。さらに、ロータリー刃だけでは剃り残ししやすい長いひげやくせヒゲを捉える往復式トリマーを追加搭載し、様々なヒゲをまとめて剃り上げる。ヘッド内に内蔵した小型駆動ユニットの回転トルクも従来比約300%になり、濃いヒゲも力強くカット。ヘッド部と乾燥充電器にLED照射機能を装備、内刃にコーティングした光触媒がLED光に反応してヘッド内の有機物を分解し、ニオイ発生を抑える。
SPEC●刃の枚数:2枚(ロータリー刃+往復式トリマー)●駆動方式:ロータリー式●回転数:非公表●充電時間:1時間半●使用可能日数:1日1回3分使用で約21日間●サイズ/質量:W68×H173×D55mm/約240g
【検証のまとめ】
その1
パナソニック
ラムダッシュ ES-LV9DX
多彩な技術をふんだんに搭載し、深剃りと肌へのやさしさを超ハイレベルで両立!
ラムダッシュ ES-LV9DXは、深剃りと肌へのやさしさを最も高いレベルで実現した機種、というのが率直な感想です。毎分約1万4000ストロークのリニアモーター駆動に加え、肌を保護しつつヒゲを根元からカットする「フィニッシュ刃」、寝たヒゲもすくい上げて剃る「くせヒゲリフト刃」「パワークイックスリット刃」と3種5枚の外刃を贅沢に採用。5枚刃で肌への圧力を分散できるうえに、ヘッドに搭載の「5Dアクティブサスペンション」が前後・左右・上下・ひねりなど5種類の動きに対応し、あごなどの様々な曲面に密着して剃り残しのないシェービングを行います。さらに、外刃にもクッション構造を採用し、肌への負担をより低減。ヒゲの濃い場所ではパワーアップ、薄い部分ではパワーセーブする「ヒゲセンサー」も内蔵するなど、「肌にやさしい深剃り」実現のために注ぎ込まれた技術の数は他モデルを圧倒しています。
実際に使ってみて短時間で満足いく剃り上がりとなったのも同機で、ヒゲがそれほど濃くない筆者の場合、ヒゲを丸2日剃っていない状態でも、約80秒でシェービングが終了。さらに、顔の形状に自在にフィットする「5Dアクティブサスペンション」やフロート構造の外刃の採用により、ヘッドが顔に当たる角度などをほとんど意識しなくても剃り残しはほとんどありませんでした。
以上のことを踏まえると、同機は肌にやさしい電気シェーバーを求めている人から深剃りできるモデルを求めている人まで、あらゆるニーズに対応できる機種といえます。また、シェービングの仕方を特別意識しなくても上手にヒゲが剃れることから、シェービングに無頓着なのに深剃りしたいというわがままな人、とにかく短時間にヒゲを剃り終えたいという人にもオススメです。
洗浄充電器のランニングコストは意外に安く、面倒なお手入れを“丸投げ”できる!
一方メンテナンス面では、やはり洗浄充電器付きが魅力。洗浄10分・乾燥80分の計1時間半でお手入れできます。別売の洗浄液は交換目安が約30日で、3個入りの量販店価格が700円前後。1か月あたり230円程度のコストでお手入れの手間をほぼ解消できるのも見逃せません。ちなみに、電気シェーバーの刃の切れ味を長持ちさせるためには洗浄後の専用オイルの塗布が不可欠ですが、これがなんとも面倒。ところが、洗浄液には潤滑油成分も含まれているために、刃へのオイル塗布の手間がいりません。ものぐさな性格の人には最適です。
唯一物惜しいと思えるのは、連続稼働時間。1日3分のシェービングが14日間目安というのは、高級モデルとしてはやや物足りないです。とはいえ毎日シェーバーを洗浄していれば自動で充電も行われるので、家で使う際はほぼ問題になりません。唯一ヒゲが濃いなどで、シェービングの時間が極端に長い人や、1日何度もひげを剃る人が出張などで持ち歩く際に、バッテリー残量が気になるかも…という程度です。それにバッテリー残量なしの状態からフル充電までの時間もたった1時間。スマートロック機能付きで、旅行中のカバンの中でボタンが押されバッテリー切れする心配がないのも助かります。
このようにシェービング性能、メンテナンス、使い勝手の細かい部分にまで配慮の行き届いたES-LV9DXは、幅広いユーザーのシェービングに関する要望を叶えてくれるはず。ややずしっとした重さがありつつ、持ったときに手になじむグリップの質感やデザインにも高級感が漂う、まさに「贅を凝らした1台」といえます。
その2
ブラウン
シリーズ9 9295cc
豪快な剃り味ながら、実は肌にもやさしくなっていた!
ブラウンの最上位モデルであるシリーズ9の魅力はその豪快な剃り味……だと思っていましたが、今回の検証で、実は肌への負担軽減にも多くの工夫が施されていることが実感できました。
4枚刃による肌への圧力分散に加え、皮膚を震わせ、毛穴の奥のヒゲも露出させて深剃りする「音波振動」技術や、ヒゲの濃さに合わせたモーター駆動のパワー制御で、肌のひりつきを抑えながら爽快にヒゲをカット。シェービング中に肌に不用意に圧力をかけてしまった場合も、前後に大きく可動するヘッドと上下に深くフロートする外刃がその圧力を逃すので、シェービングが多少下手でも、剃り残しもひりつきもない深剃りが実現できます。
特に興味深かったのは、シェービング中にヘッドが激しく振動するため、実際以上に「肌に圧力がかかっている」感覚があったことです。この心理効果は大きく、筆者は肌にヘッドを押し付けるのを無意識に避け、より肌への負担を減らすことができました。
シリーズ9はそういう意味で、「豪快な剃り味」を求める人の要求にも答えながら、実は肌への負担がとても少ない電気シェーバーといえます。
アルコール洗浄システムによるシェーバーの清潔さ維持性能はピカイチ!
メンテナンス面でも、同機には大きなアドバンテージがあります。それは洗浄充電器にアルコール洗浄システムを採用していること。これによりヘッドや内刃、外刃を99.9%除菌でき、水道水で洗うより10倍衛生的なのだとか。洗浄3分、乾燥40分という手入れ時間も今回検証したモデルのなかでは最もスピーディ。洗浄液で刃の潤滑化もできるうえに、洗浄~乾燥後のヘッドからはほのかにレモンの香りも漂い、毎回清潔さを実感しながらシェービングを行うことができます。
洗浄充電器には洗浄液交換時期を知らせるランプも搭載。公式サイトの「よくある質問」の回答によれば、週に二度洗浄システムを利用する場合は2~3か月に一度の洗浄液カートリッジの交換でいいそうです。量販店では2個入りが1300円前後で購入できるため、1か月のコストは200~300円とリーズナブル。清潔なシェービングにこだわる人には選択肢の第一候補となるモデルといえます。
ちなみに、充電時間はわずか1時間。万一バッテリーが切れていても、5分の充電で1回分のヒゲ剃りが行えて安心です。
シリーズ9は、深剃り性能と肌へのやさしさに加え、豪快なシェービング感やより清潔なシェービングを求める、「欲張り」なユーザーに最適な1台だといえるでしょう。
その3
フィリップス
S9000 Prestage
SP9861/13
肌への負担の少なさは文句なし! 深剃りするにはちょっとしたコツが必要
フィリップス S9000 Prestageの魅力をひと言で言えば圧倒的な肌へのやさしさと運転音の静かさ。独自の回転式トリプルヘッドには合計72枚の内刃を搭載し、肌に広範囲に密着しながら効率よくヒゲを剃ります。ヘッドが前後左右に柔軟に可動するうえ、3つのシェービングユニットも独立して360°全方向に沈み込むクッション構造を採用、肌に少々ヘッドを押し付けてもその圧力をうまく逃すため、肌への負担が本当に少ないです。
ただ、そのぶん深剃り性能はやや劣る…というのがフィリップスのシェーバーの一般イメージですが、今回、使い方によってはそうでもないことがわかりました。
確かに一度肌の上を移動させることで剃れるヒゲの量は少なめです。ですが本機は、往復式シェーバーのようにヘッドを前後に動かすのではなく「くるくる」と円を描くように剃ることで、3つのヘッドが肌の同じ部分に何度もアプローチし、かなり満足のいく深剃りができるのです。さらに、その「くるくる」を逆回転すると、より効果的な深剃りもできます。
また、このモデルはシェーバーの回転スピードを3段階で調整可能。肌が特に弱い人は「弱」、肌が強く深剃りを希望するなら「強」運転と、ユーザーの肌質や嗜好、気分によって切り替えることができます。
グリップは細身で手のひらにもしっかりなじみ、T字カミソリのように逆手で持っても安定。防水仕様にもなっているので、お風呂剃りしたい人も最適です。
自動洗浄機能はないが、充電台に置くだけで充電できるのは極めて快適!
お手入れ面では、洗浄充電器が付属していないため、定期的にシェーバーユニットを手洗い〜乾燥〜オイル塗布する必要があります。その代わり、充電台はQi対応で、同機を台に置くだけで充電開始。これが驚くほど快適で、筆者は一発で気に入りました。
S9000 Prestageは肌へのやさしさを最優先に考えるユーザーには文句なしにオススメできる1台です。さらに、「ヘッドをくるくる移動させながら剃る」独自のスタイルに慣れれば、かなりの深剃りが可能。ただし、そのためには顔の部位によって「くるくる」剃りの円の大きさを変えるなど試行錯誤が必要です。逆にコツさえつかめば、肌がかなり弱い人でも、ある程度の深剃りができるでしょう。
その4
マクセルイズミ
往復式シェーバー
IZF-V998
付加機能を省略し、他社の高級モデルに迫る「深剃り」を圧倒的低価格で実現!
マクセルイズミのIZF-V998は、そのコストパフォーマンスの高さで一部ユーザーの圧倒的支持を獲得。量販店価格で1万8000円台という低価格ながら5枚刃を搭載。パワフルなモーター駆動で、素晴らしい深剃り性能を見せてくれます。
確かに低価格ゆえ、ヒゲの濃さを検知するセンサーは付いていません。5枚刃の内訳も4枚の網刃と1枚の「クセヒゲトリマー刃」の2種類。ヘッドが左右にしか動かず動きも硬いため、剃り残しを減らすためには、ユーザーはヘッドの角度などをある程度調整しながらシェービングする必要があります。それでも同機の力強い剃り味は出色で、これが実売で2万円を切るとは、衝撃的ですらあります。
ちなみに、シェービング時の肌への負担は、他の高級モデルに比べると若干大きめ。通常の圧力でシェービングすると筆者はかなり肌にひりつきを感じました。ただし、ヘッドを肌に軽く当てることを心がけながらシェービングすれば、肌のひりつきをほとんど感じない、まずまずの深剃りが実現できます。
この価格で洗浄充電器まで付属するおトクさは感動的!
一方、メンテナンス性でうれしいのは、この価格で洗浄充電器まで付属していることです。洗浄に30分、乾燥に約5時間と、パナソニックやブラウンの製品に比べてかなり時間がかかりますが、朝シェービングして洗浄スタートしてそのまま出勤するという使い方なら問題なし。専用洗浄液がやや高く、1か月あたりのランニングコストは700円程度になりますが、洗浄や乾燥、オイル塗布の手間が不要なのは、大きなメリットといえます。フル充電で1日3分のシェービングが約28日行えるのも、今回試した5モデルのなかでは最長でした。
IZF-V998は「5枚刃搭載」「パワフル駆動」「洗浄充電器付き」という高級シェーバーの基本ポイントを押さえつつ、付加機能は大胆にカット。機能にメリハリをつけることで圧倒的な低価格を実現しています。確かに本体を手に持ったときのホールド感はいま一歩ですし、シェービング中に肌にやや負担がかかるのも惜しい。ただ、そうした欠点があってもなお、爽快な剃り味とメンテナンスフリーの快適さをこの価格で手に入れられるのは大きな魅力。「高級シェーバーを試したいけど、価格が高いので手が出せない」という人は、試してみる価値が高いですし、満足度も大きい製品だと思います。
その5
日立
ROTARY G-SWORD(ロータリージーソード)
RM-LX10D
独自のロータリー方式は、コツさえつかめば肌に負担をかけずに深剃りできる
RM-LX10Dの最大の特徴は、ドラム形状の内刃が回転してヒゲを剃る「ロータリー方式」を採用している点。実はこの方式、T字カミソリでヒゲを剃るのと似ています。内刃が横方向に往復してヒゲをカットする「往復式」と違い、シェーバーを順手で持つ場合、内刃は常に上から下に縦回転し、ヒゲの流れに沿った「順剃り」を行っていることになります。
そこで重要なのが、T字カミソリのように本体を逆手に持ってヒゲを剃る「逆剃り」も加えること。これにより、「順剃り」だけでは捕らえにくい方向に生えるヒゲも効率よくカットすることができます。
ちなみに、ロータリー方式だと5枚刃や4枚刃の往復式より肌に触れる面積が小さく、そのぶん肌に負担がかかります。ですから、肌のひりつきを抑えるには、できるだけ肌に圧力がかからないよう「撫で剃り」することが重要。シェービング時間もやや長めに取る必要があります。
こうした独特なシェービングの仕方を知らない人には、同機は「剃り残しが多い割に肌がひりつくモデル」と思われるかもしれません。逆にこのコツさえつかめば、ひりつくを抑えつつ、かなりの深剃りが可能となります。
すでに往復式など他のシェーバーを使っていて、同機の独特な使い方を学び直すのが面倒な人、毎朝手早くヒゲを剃りたい人には、この製品は向いていません。一方、独自の方式と剃り味を試したい人で、新たなシェービング方法の習得(といっても、それほど難しいわけではありません)に前向きな人なら、RM-LX10Dはオススメ。特に現在T字カミソリを使っていて、電気シェーバーに乗り換えを検討中の人なら、よりスムーズに使いこなすことができるでしょう。また、モーター音はフィリップスに次いで静かなので、運転音の大きな電気シェーバーが苦手な人にもオススメです。
温熱とLED照射でシェーバーの清潔さを維持できるが、手入れの手間はかかる
一方メンテナンス面では、自動洗浄機能がない「LED光乾燥器」を付属。過去モデルでは洗浄乾燥器を付属していましたが、洗浄液買い替えの手間とコストを嫌って使わなくなる人が多かったため、自動洗浄機能はカットしたそうです。その代わりに採用されたのがLED照射機能で、光触媒コーティングを施した内刃にLED光を当て、温熱を加えることで、刃に付いた雑菌やニオイを除去・抑制。シェーバーの清潔さを保てます。
ユーザーからすると、ここをどう評価するかが、購入するか否かの分かれ目になりそう。2~3日に一度の水洗いと乾燥後の“オイル差し”が苦にならない人、さらに、いままでにない新たな剃り味を求める人にはオススメできるモデルです。
以上で、高級電気シェーバー5モデルの検証のまとめは終了。モデルごとに使い方のコツやユーザーの向き不向きがあり、その傾向に合致したユーザーが正しい使い方でシェービングすれば、どれも高級モデルならではの快適な剃り味を味わうことができました。現在使っているシェーバーにイマイチ満足していない人、買い替えを検討中の人は、今回の検証を参考に、自分の肌質やシェービングの好みに合った1台を見つけてください!
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