ちょっと不便な「おひつスタイル」に「ていねいな暮らし」を実感
「ピーピーピーピー」とお知らせ音が鳴ると炊き上がりです。炊きたてのごはんは、普段使っている炊飯器で炊いたときよりツヤが出ている印象。
食べてみると、「たしかにおいしいかな」という気はします。筆者のように古い炊飯器を使っている者からすれば、確実にごはんの甘みや旨みが感じられました。とはいえ、10万円クラスの高級炊飯器で炊いたごはんには劣るのも事実。KS-WM10Bの実売価格は3万円台なので、価格に応じた味といえるでしょう。
それよりも大きな魅力は、なんといっても食卓に運んでその場でごはんをよそう「おひつスタイル」です。家電らしくないかわいらしいデザインが、食卓に落ち着きと和やかさを与えてくれます。また、保温機能がなく、炊きたてしか食べられないところ、食卓にわざわざ運ぶというちょっと不便なところが、「ああ、『ていねいな暮らし』をしているな」と実感できるというか。
ただし、先述しましたが、本機には「保温機能がない」ことに注意。炊きたてのごはんをおいしく味わうために特化した炊飯器なので、保温機能は付いていないのだとか。その点、筆者も普段は炊きたてのごはんをすぐに冷凍保存するので、保温機能は不要になりつつあります。また、家族が揃って食事できるのであれば、保温機能はなくてもいいでしょう。ただし、家族の食事の時間がバラバラな家庭、ごはんは冷凍保存しないという家庭は、保温機能のあるモデルを選んだほうが良いですね。
保温機能がない点を除けば、無駄のないシンプルなデザイン、オリジナリティあふれる二重ぶた構造など、魅力が満載のKS-WM10B。日本古来のおひつスタイルが楽しめるのもたまりません。ぜひ実物に触れて、その魅力を実感してみてくださいね。
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