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2019/11/26 17:30

「家で手づくりの煮物が…」その独身男の憧れ、実現します! シャープ自動調理鍋「ホットクック」の小容量タイプが登場

近年、調理家電の中でも人気を集めているのが、自動調理の無水鍋です。食材の持つ水分を活かし、旨味を凝縮したヘルシーな料理が手軽に作れる製品が各社から登場しています。なかでも「美味しい」と話題になっているのが、シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」。今回、新たに一人暮らし世帯が使いやすい1.0Lの小容量タイプ「KN-HW10E」が登場しました。発売日は11月28日。市場想定価格は、税別4万5000円前後です。

↑「ヘルシオ ホットクック」の1.0Lタイプ「KN-HW10E」。左がブラック系、右がホワイト系です。サイズ/質量はW220×D305×H240mm/約3.7kg

 

従来製品の特徴はそのままに、設置幅を40%削減した一人暮らし用のモデル

シャープによると、自動調理鍋の市場が拡大してきたことで、2018年度はヘルシオ ホットクックの販売台数が約6万台に達し、前年比1.5倍の伸びを記録したといいます。2019年度は増税と軽減税率の後押しでさらに成長する見込みで、9月には累計20万台も突破。最終的には約10万台に達すると予測しているそう。

 

一人世帯や二人世帯の増加する昨今、ジャストサイズの分量が美味しく作れるラインナップの追加で、市場を活性化し、2023年には累計100万台を目指したいとしています。

↑1.6Lタイプの従来モデルKN-HW16E。上部が左右に突出しているのがわかります

 

従来のヘルシオ ホットクックは、1.6Lタイプと2.4Lタイプがあり、一人暮らしの環境では「出来上がりの量が多くて食べきれない」という課題がありました。食べきれない分はタッパーに入れて冷凍保存する手もありますが、美味しさや手軽さにこだわるなら、できたてのものを解凍の手間なく食べたいですよね。

 

今回発表された小容量タイプのKN-HW10Eは、そんな一人暮らしにピッタリの製品。予約調理できるので夜に仕込んで朝にできたてが食べられたり、食材を煮崩れせずにかき混ぜてムラなく調理したり、AIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」と連動してメニューを追加したりと、従来製品の特徴はしっかり引き継ぎながら、本体の設置幅は約40%削減。本体をコンパクト化しながら、人気の定番メニューが1~2人向けの分量でムダなく調理できます。

↑食材を自動でかき混ぜながら無水調理ができ、予約調理も可能な「ヘルシオ ホットクック」を単身世帯向けに小型化

 

アームを1本に省略するなど部品を工夫してコンパクト化を実現

小容量タイプを開発するに当たっては、コンパクトでも同じ味と使い勝手が実現できるよう、部材や部品の一つひとつまで見直し、工夫と改良を重ねたそうです。

 

たとえば、ヘルシオ ホットクックならではの特徴である、内ぶたに取り付けられた「まぜ技ユニット」。従来の製品では、「まぜ技ユニット」のアームの数は2本でしたが、新製品ではこれを1本に減らした「新・まぜ技ユニット」を採用しています。なお、アームの数が減っても扱う食材の量も減るので、かき混ぜ機能は従来と同等の性能を維持できるのだそう。

↑食材を混ぜるアームを一本にした「新・まぜ技ユニット」。ちなみに内ぶたの突起には、水蒸気と一緒に食材から出た旨味成分を水滴に集めて鍋の中に戻す役割があるのだそうです

 

このアームは電動ではなく、重力を利用して降りる仕組みになっています。つまり、装着時はフタを閉めると常にアームが降りている状態に。このため、炊飯のときなどはユニットを取り外して使用します。

 

内鍋にはフッ素塗装を採用し、炊飯器の内釜とほぼ同じに変更しました。炊飯も可能で、その場合は白米が3合まで炊けます。

↑内鍋は炊飯器の内釜とほぼ同じ。炊飯用の水位線もあります

 

操作は基本的に従来のヘルシオ ホットクックと同じです。ボタンは配置が少し違いますが、数や内容は同じ。液晶画面のメニューも同じ内容になっているので、ヘルシオ ホットクックを使っていた人なら、まったく迷わずに使えるはず。

↑本体上面には、操作パネルと各種のボタンが配置されています

 

定番メニューが一人分だけ作れるのがうれしい

なんといっても、本機を使うことでうれしいのが、肉じゃがやポトフ、ラタトゥイユなど、一人分だけ作るのが難しい定番メニューが作れる点。自炊したいけれど調理の時間がなかなか取れない、調理が苦手だけれど色々なメニューを美味しく作りたい、そんな単身者には強い味方といえそうです。

 

また、三人以上の家庭でも、料理の品数を増やしたい、副菜を増やしたいといったニーズは少なくないでしょう。そんな家庭に導入すれば、しっかり作り込まれた煮物など、食卓に上げる「もう一品」が少量から作れます。「ホットクックはほしいけど、置くスペースがね……」という家庭なら、検討の余地がありそうですね。

↑人気の定番メニューが小容量で作れます

 

↑三人以上の世帯でも、少しずつ食べたい副菜を作るのに便利

 

付属の蒸しトレイを使う「上下2段調理」は、一人暮らしの男性にぴったり

単身世帯に便利な新機能も搭載されました。それが「上下2段調理」。付属する蒸しトレイを利用すれば、上段で蒸し物やおかずを作りながら、下段で汁物や煮物を作るといった使い方が可能です。なお、蒸しトレイを利用する場合、新・まぜ技ユニットは取り外すため、かき混ぜの必要なメニューは作れなくなります。

↑従来モデルと大きく異るのが、内鍋にセットする蒸しトレイが付属すること。上段と下段で異なる調理が同時に行えます

 

↑上段の蒸しトレイを使えば、蒸し野菜もカンタンに作れます

 

上下2段調理に対応したことで、アプリと連携するAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」で選べるメニューも増えました。COCORO KITCHENを利用すれば、献立の提案や調理手順の表示などのアシストも行うので、料理が苦手という人でも安心です。

 

シャープでは、KN-HW10Eのメインターゲットを一人暮らしの男性としており、外食を減らしたいけれど調理は苦手、複数の調理機器を一度に使うのは面倒、でも美味しい物が食べたい…というわがままな人にアピールしていきたい考えです。本体が白と黒の二色になったのも、男性を意識したものだとか。

 

言われてみると、上下2段調理メニューは男性好みのメニューが多いかも(以下写真参照)。当初は7メニュー用意し、ネット配信で順次メニュー数を増やしていく予定とのことです。

↑2段調理メニューの例。ご飯とおかず、点心と汁物、冷凍ご飯の温めと丼の具など、色々な組み合わせが考えられます。一人暮らしでやるにはハードルが高いチーズフォンデュも

 

↑枝豆と肉豆腐という2段調理の例。これはお酒が進みそうですね。晩酌好きの一人暮らしの方、いかがですか?

 

美味しい理由は「旨味を活かす」「味が均一に浸透」「火加減の制御」

発表会では、東洋大学 食環境科学部 健康栄養学科 助教/博士の露久保美夏先生がゲストとして参加。ヘルシオ ホットクックで料理が美味しく作れる理由として、「無水で食材の旨味成分を活かす」「かき混ぜて食材と調味料を均一に浸透させ、味を染みさせる」「ゆっくりと温度を上昇させるなど、火加減を上手に制御する」という3つのポイントを挙げてくれました。

↑左は同社が東南アジアで販売している「まぜ技ユニットなし」の電気圧力鍋で作った肉じゃが。上の具材は味が染みていません。右はヘルシオ ホットクックの従来モデルで作った肉じゃが。どの具材にも味が染みているのが見ただけで分かります

 

このほか、ヘルシオ ホットクックやウォーターオーブンのヘルシオ用にメニュー単位で食材を届けるミールキット宅配サービス「ヘルシオデリ」に、「冷凍ヘルシオデリ」のメニューが加わったことも発表されました。冷凍でないと配達できなかった食材も利用できるようになり、メニューのレパートリーが広がります。

↑ヘルシオデリに「冷凍ヘルシオデリ」が登場

 

本機は市場想定価格が税別4万5000円前後と安くはありませんが、温かい料理が食べたくなるこれからのシーズン、外食を減らしたい、美味しくヘルシーな料理を自炊したい、少量だけ作りたい……そんな希望を持つ一人世帯、二人世帯では重宝するはず。贈り物にしても老若男女のいずれにも喜ばれそうですね。

↑ヘルシオ ホットクックのCOCORO KITCHEN対応モデルは、従来からの1.6Lと2.4Lに今回1.0Lが加わったことで、3機種6モデルとなりました。このほかに無線LAN非搭載の1.6Lタイプが1モデルあります

 

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