家電
2020/4/3 20:00

在宅勤務を強いられた家電ライターが、改めて「ありがたい」と感じた家電が「食器洗い乾燥機」だった4つの理由

筆者はフリーライターという立場ではありますが、利便性を考えて都内に事務所を構えています。朝夕は混雑を避けて埼玉から都内まで通っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、都内で行われる記者会見や展示会イベントがことごとく中止に。事務所まで毎日出向く理由がなくなってきました。移動の際の感染リスクもあるので、3月下旬から週の半分以上を自宅作業とすることにしたのです。

 

さて、在宅ワークになったということで、生活家電ライターらしく「最新調理家電を駆使して、素早く、簡単に、美味しいお昼ごはん!」といった記事を書きたいところ……でしたが、実は、改めて便利さを実感したのが、食器洗い乾燥機です。

↑我が家に設置したパナソニックの食器洗い乾燥機 NP-TH1

 

【理由その1】在宅で増えた大量の食器を手洗いせずに済む

我が家ではパナソニックの食器洗い乾燥機 NP-TH1(※)を2018年に導入済みで、本当に買っておいて良かった……と心から思っています。娘たちと私を含めて、朝昼晩の3食ぶんの食器が出るのですが、その3~4人分の食器を1日3回も水洗いするというのは、今更ながらハードなことだと思うから。特に、かつて洗い物を担当していて、手荒れに苦しんでいた妻の負担を考えるとゾッとします。妻のパート仕事は流通系で、ウイルス騒ぎによって頻繁な手洗いとアルコール消毒を続けているせいで手は荒れ気味。ただでさえ指のささくれが痛いと言っているのに、大量の食器洗いが加わると考えたら、大変な苦しみだったことでしょう。

 

ちなみに、食洗機は手洗いに比べて節水になるし、電気代なども含めてトータルで節約になるので、そこも安心。加えて、わが家では深夜1時から朝6時まで電気代が安くなるプランで契約していて、夜は食洗機をタイマーで深夜1時以降に運転するように設定し、電気代を節約しています。

※現在は生産終了・導入時の実売価格は6万5800円。後継機種のNP-TH3は実売価格9万3830円

↑我が家の食洗機では、一度に結構な数の食器が入ります

 

【理由その2】家族の食事の時間がバラバラでも、あとで一気に洗えばOK

このほか、手洗いの場合は、たとえ食器が少量でもシンクの中に残しておけないのが難点。次の食事を用意する時に邪魔だし、なにより見栄えが悪くて嫌な気持ちになります。

 

その点、食洗機は、洗い物が少量の場合はそのまま食器を入れておいて、後ほど合わせて一回で洗うことができます。例えば、朝食は筆者が1人で食べ、娘たちは昼ごろに起きてきて朝昼兼用のブランチをとる場合があるのですが、筆者1人分の朝食分を食洗機にかけるのは電気代と水道代がもったいない……。そのようなときは、食洗機に朝食1人分の食器を入れたままにして、昼食時に娘たちの食器を追加して一緒に運転すればよいのです。

 

食洗機に食器を放置していて汚れが固まらない? と心配する方もあるかと思いますが、そこは強力な洗浄力があるので問題なし。食洗機専用洗剤は人の手に触れないので、漂白剤や酵素など強力な成分を含んでおり、手洗いより格段に汚れ落ちが良いのです。さらに高温の水流で洗うことで、こびりついたタンパク質や脂質の汚れも落としてくれます。

↑たまご納豆ごはんというなかなかハードな汚れもキレイに落ちてピッカピカ

 

ちなみに、使った食器を入れっぱなしにすると食洗機の中にニオイがこもるのでは? との不安もあるでしょうが、運転してしまえばニオイは取れるのでそれほど気になりません。それでも、どうしてもニオイが気になるんだ! という人にはパナソニックの「ナノイーX」搭載モデル(NP-TZ200・実売価格10万9280円)がオススメ。こちらはニオイを抑制・除菌する微粒子イオン「ナノイーX」を含んだ風を送ることで、庫内のニオイを抑えてくれます。

 

【理由その3】「洗わなくていい」と思うと自炊のハードルが下がる

どうせ在宅ワークをするのなら、栄養面や経済面のことを考えると、なるべく自炊をしていきたいところ。そして、食器洗いを食洗機が代行してくれると、気持ちの面で自炊のハードルが下がります。私は料理は好きなのですが、片付けは大嫌い(笑)。調理中に使った調理器具や容器をはじめ、食べた後の食器も洗わねばならないと思うとかなり憂鬱です。その点、食洗機があれば使ったものを放りこむだけなので、気持ちの軽さがまったく違います。

 

また、ふだん繰り返し使う調理道具を放り込んでおけば、高温の水流で除菌できるのもポイント。筆者が使っているNP-TH1には、すすぎの最後を加熱すすぎ(約80 ℃)にする「高温除菌」モードがあるので、衛生面でも安心です。

↑ポテトサラダを作ったボウルとスプーンもピカピカ(右)です。見てください、手洗いではこんなにピカピカにはなりません!

 

【理由その4】「宅コーヒー」「宅飲み」に使う器具や食器もカンタンに洗える

在宅ワークになると、食事以外の食器も増えてきますよね。例えばコーヒー関連。もともとカフェイン中毒の筆者はコーヒーを1日に4-5杯ほど飲むのですが、レギュラーコーヒーを淹れた後のコーヒーメーカーのドリッパーも、最後にコーヒーカップと一緒に食洗機に放り込めばお手入れ簡単。

 

また、外飲みができなくなったので、風呂上がりにビールやハイボールを軽く一杯、といった家飲みが増えました。冷蔵庫の中の漬物や夕飯の残り物を小皿に盛ってチマチマとつまむわけですが、その時のグラスや小皿も、夕食の食器と一緒に食洗機に放り込んでしまえばOKなので気はラクです。

 

このように、食洗機でいろいろと洗えるのは確かですが、万能ではありません。フッ素コーティングされたフライパン、クリスタルガラス、銀・アルミ・銅製の食器や鍋、木製まな板、耐熱温度90℃以下のものなどはNGなので、こうした食器類は手洗いすることになります。ただ、逆にいえば、これらを除けば洗えるというわけ。特に汚れが落ちにくいものには積極的に使っていきたいところです。

↑食器をはじめ、鍋やフライ返しなど、さまざまなものが洗えます

 

家事を機械任せにすることが「家事をサボっていることになる」と考える方もいるかもしれませんが、気力や体力も含め、一人の人間のエネルギーには限りがあるもの。こんなときだからこそ、限りあるエネルギーを賢く使うため、機械の力を頼るのもアリだと思います。

 

今回のようなケースでも、在宅に切り替えたからといって、仕事が減るわけではなし。逆に家事が増えてしまい、仕事が思うように進まない……でも、栄養面と経済面を考えれば自炊もしたい……といったジレンマを抱える人が多いはず。そんな方はぜひ、食洗機をひとつの選択肢として検討してみてはいかがでしょう。