空調メーカーのダイキンは「空気の困りごとラボ」と題し、熱帯夜のエアコン利用の実態について調査しました。
【参考情報】
調査会社:株式会社マーシュ
テーマ:就寝時のエアコン使用に関するアンケート
対象者:全国在住の20~49歳男女
気温が30度以上になる真夏日や35度以上の猛暑日が続くと、日中だけではなく夜も気温が下がらず、室内も高温になりがち。就寝時に寝苦しくなることで睡眠不足を引き起こし、最悪の場合は熱中症になるケースもあります。環境条件(気温が高い、湿度が高いなど)と個人の体調による影響(体調が良くない、暑さに身体が慣れていないなど)が組み合わさることで、熱中症の発症率は高くなるのです。
■熱帯夜の日数は年々増加の傾向
東京、大阪、名古屋といった大都市と、都市化の影響が比較的小さいとみられる15地点(※)の年平均気温及び、日本近海の年平均海面水温を比較すると、15地点平均の気温の上昇は、日本近海で平均した海面水温の上昇と概ね等しく、地球温暖化による影響を反映しているものと考えられます。しかし、大都市ではそれよりも高い上昇が観測されており、地球温暖化とともに都市化の影響が加わっているのです。
※網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
■寝苦しい夏の夜のエアコン利用実態
「夏の暑さで寝苦しいと感じる夜に何らかの対策をするか」と尋ねると、約90%の人が寝苦しい夜 の対処法にエアコンを選ぶようです。しかし、眠っているときにエアコンを使用する人はそのうちの約半数。設定温度やタイマー設定など、睡眠中のエアコンの使い方は人によって多種多様のようです。また、寝苦しい際の暑さ対策を調査したところ、88.0%が「エアコンをつける」でもっとも高く、60.0%が 「扇風機をつける」、46.3%が「窓を開ける」と続きました。
つぎに、夏の就寝時にエアコンを使用する頻度は、「ほぼ毎日」が52.3%と半数強を占めました。 次いで17.4%が「週に2~3日程度」、15.5%が「週に4~5日程度」という結果でした。
つづいて、エアコンをつけて寝る際にタイマー設定(自動で消える)をするか調査すると、約7割の人がエアコンのタイマー設定をして就寝。その内の約 70%の人が「タイマー設定が切れたタイミングで目を覚ますことがある」と回答しています。一方、タイマー設定を「ほとんどしない」という回答は 26.9%でした。
夏の就寝時、エアコンのタイマーが切れたときに目を覚ますか否かを調査したところ、頻度を除いて「ある」と答えた人は74.6%を占める結果が見て取れました。
■エアコンのつけっぱなしは寝冷えの原因に
タイマー設定をせず、エアコンの設定温度を必要以上に低くしたまま眠ってしまうと、寝冷えをひき起こす可能性が出てきます。寝冷えは、主に明け方の低体温時に着衣の状況や就寝環境が原因で起こり、基礎代謝の少ない高齢者や冷え性の女性、寝相が悪い子供などに多く見られるので注意。
【寝冷えによる主な症状】
●下痢を伴う腹痛
●咳やノドの痛みを伴う発熱や頭痛
●筋肉のこわばりや、それによって引き起こされる肩こり
●関節付近の血流が滞って引き起こされる関節痛
●血流障害による手足の冷えや震え
これらの調査結果を総括すると、熱帯夜の増加によりタイマーが切れて目を覚ます人が多いようです。また、エアコンをつけっぱなしにすることで、寝冷えを引き起こすという問題も判明しました。ですが、これらの問題点はとある操作をすることで簡単に解決することができるのです。気になる解決方法については、別記事をご覧ください。
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【URL】
ダイキン「空気の困りごとラボ」 http://www.daikin.co.jp/air/knowledge/labo/