「イスの足の森」でもスイスイと流れるように走行
ダイニングのフローリングゾーンでは、先述のト―ネットの「イスの足の森」がありますが、ルーロは器用にその間を縫って、丁寧に掃除していきます。ちなみに従来のルーロはカメラを使った方式だと、家具の下や暗い場所では自分の位置を見失うことがあったそう。
その点今回のルーロは、レーザーセンサーが半径約8m先まで360°全方位に検知して、間取りや障害物を瞬時に把握しながら本体に先行して地図を作るようになったため、自分の位置を見失わずに済むといいます。テーブルやイスの下でもスイスイと流れるように動く様子を見れば、たしかにそうなのだろうな、と思います。
そして、1階のダイニングスペースではもうひとつ、オシャレ住宅にありがちな「ラグのトラップ」が。インテリアにこだわる方は敷物にもこだわりがちですが、分厚い織りのラグや、縁が少し浮いてしまう材質のラグは、多くのロボット掃除機が苦手としています。縁を乗り越えることができず、グイグイと押しまくったあげく、停止してしまうことも多いですよね。
ルーロはどうなんだ……? ラグに差し掛かる場面で注視していると、本体ををひょいと持ち上げて難なくラグを乗り越えてくれました。これが2.5cmまでの段差ならば、自動で本体を持ち上げて乗り越える「アクティブリフト」機能。分厚いラグも乗り越えてきちんと掃除してくれるので、敷物にこだわりがある人にはうれしいはず。
大きな吹き抜けがぽっかりと口を開ける2階へ
では、続いて2階へレッツラゴー!(※) リノベーションして大きく間取りが変わった2階は、ロボット掃除機にとってトラップだらけの過酷な世界。そこをいかに切り抜けていくのかが見ものです!
※レッツラゴー……レッツゴー (Let’s go)の意味。1971年から1974年にかけて週刊少年サンデーで連載されていた漫画「レッツラゴン」が語源
大きな吹き抜けに至る床の際には、何の仕切りも立ち上がりがなく、そのままロボット掃除機が吸い込まれて落ちてしまいそう。ちょっ、そんなスピードで突っ込んだら落ちるぅ ……と、高所恐怖症の筆者は目をそらしてしまいましたが、ルーロはギリギリでストップ。吹き抜けに沿って難なく掃除を続けていました。大丈夫とわかったら安心して見ていられます。あ、また! …でもやっぱり大丈夫。
ちなみに、2階にはもともと階段を上がってすぐの場所にドアがありましたが、開放感を味わうために取り外しています。この2cmほどの段差も進んでしまうと二度と戻れないトラップとなりますが、ここは先述の「アクティブリフト」でらくらくクリア。
2階にある広いダブルベッドの下もしっかりお掃除してくれました。このあたりはスティック掃除機でも届きづらいためホコリが溜まりがちですが、おまかせできるのはありがたい限り。先述の通り、暗がりでも自分の位置を見失わないメリットも生きているのでしょう。