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2020/8/21 20:35

「冷蔵庫パンパン時代」に融通がきくのは助かる! 「下2段」のやりくりに磨きをかけた日立の新モデルをレポート

外出する機会がめっきり減り、朝昼晩と家で食事することが増えた今日このごろ。世情が今後どう変わるかまったく不透明ですが、アフターコロナ時代になってもウチ食・家飲みは減らないんだろうなあ、とは予想がつくわけですよ。

 

ただ、1つ問題なのが、冷蔵庫がパンパンになること。というのも、ウチ食・家飲みの機会が増えてまとめ買いがさらに進行し、お取り寄せも増えましたから。筆者は2年ほど前に460Lのモデルに買い替えましたが、500Lオーバーのものが良かったかな……といまさらながら思っています。そんななか、日立が567Lの大容量冷蔵庫「KXタイプ(品番R-KX57N)」(実売価格46万5850円)を発売しました。

↑R-KX57Nの定格内容積は567L、外形寸法はW685×D738×H1833mm、消費電力量343kWh/年、2021年省エネ基準達成率100%。カラバリはクリスタルミラー(左)とファインシャンパン(右)

 

冷凍室/冷蔵室/野菜室を自由に切り替えできる独自機能は今の時代にぴったり

日立といえば、昨年、下2段の引き出しを「冷凍室/冷蔵室/野菜室」に自由にモード切り替えできる「ぴったりセレクト」を開発し、話題になったのは記憶に新しいところ。この機能、まさに今のような状況(冷蔵庫パンパン)に最適なんじゃない? と筆者は考えるわけです。

 

というのも、冷凍室は氷と一部の食材だけで冷凍食品は使わない、新鮮さ命! という人には、冷凍は製氷室と真ん中の小さな冷凍室のみを残して、下2段を野菜室か冷蔵室にしてしまえばいい。逆に共働きで忙しいから冷凍食品で効率的に! という人は下2段を冷凍室にしてしまえばよいのです。ちなみに、上段の冷蔵室すべてがチルドルームになる「まるごとチルド」機能があるので、下2段に野菜室がなくても、野菜はそちらに保存すればOK(もちろん、まんなか野菜、まんなか冷凍という通常の使い方も可能)。

 

というわけで、「ぴったりセレクト」機能があれば、各家庭の食のスタイルに合わせて、まとめ買いした食品を最適に保存できるわけ。これこそウィズコロナおよびアフターコロナ時代にぴったりだと思うのです。

↑10~15年冷蔵庫を使い続けると、家族構成や食生活も変化するもの。「ぴったりセレクト」機能があれば、食生活の変化に応じて、まんなか冷凍/まんなか野菜/どっちも冷凍/どっちも野菜など切り替えて使うことができます

 

ワンプッシュでモード切り替えができる「野菜」ボタンを追加

今回発売された「KXタイプ」は、この「ぴったりセレクト」を搭載した新製品で、大きな変更点は「野菜モード」の追加です。前モデルのぴったりセレクト機能では、モード切り替えとしては冷蔵/冷凍の2パターンしかなく、野菜室にする場合は「冷蔵・弱め」を選ぶ必要がありました。冷蔵室の標準設定が約4℃のところ、「弱め」にすることで約6℃となり、野菜保存に適した温度帯にしていたのです。

↑オンライン発表会の様子。KXタイプの上段/下段をどっちも冷凍に設定すると204L(上段104L、下段100L)の大容量となり、買い物かご約6個分の冷凍食品が詰め込めます

 

一方、新製品では独立した「野菜」ボタンを搭載し、ワンプッシュで野菜室に切り替えることができるようになりました。さらに、野菜室が独立モードとなったことで、冷蔵室、野菜室ともにそれぞれ強め・標準・弱めの3つの温度設定ができるようになったのです。

↑前モデルは「野菜」モードボタンがなく、冷蔵・弱めを選ぶことで野菜に対応

 

↑新製品は「野菜」ボタン(右上)を新設し、ワンタッチで野菜に適した温度に設定

 

風路構造を見直し、野菜/冷蔵の保鮮性能をアップ

さらに、ぴったりセレクトルームの風路構造を見直し、野菜/冷蔵を選んだ際の保鮮性能を大きく改善しました。前モデルの冷蔵モードは、主に冷却器の伝熱により間接冷却していたものの、風路途中のフラップの開閉による直接冷却が部分的に必要となり、一部の冷気がどうしても直接食品にかかってしまう構造でした。このため、食品が乾燥してしまい、長期保存には向かないものだったのです。

 

そのため、新製品では風路構造を見直し、容器外から冷却するための冷却風路を新たに設けることで、直接食品に冷気を当てずに保存することが可能となりました。これにより、例えば小松菜を7日間保存した場合、前モデルでは7日後の水分残存率が86.1%だったのに対し、新製品では91.2%を保持することが可能になったのです。

↑風路構造を見直し、冷蔵/野菜モード時には食材に直接冷気を当てないようにしました

 

↑2019年モデルと新製品の葉物野菜の保鮮性能比較。7日後の状態を見ると、新製品(右)のほうが新鮮さを保っているのがわかります

 

冷蔵室で食品を素早く冷却する「クイック冷却」が便利

もう1つの新機能が、冷蔵庫専用の大風量ファンを高速回転させることで、食品を素早く冷却する「クイック冷却」。通常、食品をすぐに冷やしたい場合は、冷凍室に入れて頃合いを見計らって取り出す人が多いでしょう。

 

しかしこれだと、冷やしていることをうっかり忘れて放置してしまうという失敗も起こります。その点、新搭載の「クイック冷却」は上段の冷蔵室を使うので、食品が凍ってしまう失敗もありません。さらに、冷蔵室のどこに置いてもOKという使い勝手の良さ。料理中の食材の粗熱を取りたい、朝出かける前に急いでお弁当を冷ましたい、あ! 風呂上がりのビールが冷えていなかった!(クイック冷却で冷やそう)などなど、便利に使えるシーンはたくさんありそうです。

↑ファンの回転数を上げて庫内に冷風を大量に回すことで、温度を下げずに急速冷却

 

なお、「クイック冷却」の使い方は簡単です。上段の冷蔵室に冷やしたい食材を入れ、操作パネルの「冷却モード」ボタンを押すだけ。すると、冷蔵室のファンが一定時間、回転数を上げて冷蔵室を急激に冷やすという仕組み。

 

オンライン発表会で室温の缶ドリンクを使ったデモンストレーションを実施したところ、クイック冷却非搭載の冷蔵庫に入れたドリンクは約20分後に約13℃だったのに対し、クイック冷却搭載冷蔵庫では約5℃まで下がっていました。お風呂に入る前にビールを入れておけば、お風呂から上がるころには適温に冷えていることになります。うん、これはいい!

↑「クイック冷却」のデモの結果。20分弱で常温の飲料が4.9℃(右)まで下がりました

 

なお、KXタイプは前モデル同様、上段の冷蔵室すべてが約2℃のチルドルームとなる「まるごとチルド」機能を搭載し、さらに80%の湿度を保つ「うるおい冷気」機能も踏襲しています。広い庫内のどこに置いてもラップなしで鮮度を保てるとのことで、こちらも極めて便利。「ぴったりセレクト」「クイック冷却」「まるごとチルド」と、至れり尽くせりの機能を満載した「KXタイプ」は、ウチ食が増えた家庭にピッタリな1台といえるでしょう。

↑冷蔵庫にラップ無しで24時間入れたカステラ。まるごとチルドなしの冷蔵庫に入れた場合(左)に比べて、まるごとチルドあり(右)のほうがおもりが沈み、乾燥が少なく柔らかいことがわかります