三菱電機の「置けるスマート大容量」といえば、充実した冷凍機能で人気の冷蔵庫。反面、いままでは「野菜庫」の機能にはあまり特徴がありませんでした。ところが、今回発表されたフラッグシップモデルの新製品「WXシリーズ」は、この野菜庫が飛躍的に進化。なんと、野菜を保存するだけで栄養素が増える機能が搭載されたのです。
![↑三菱電機の「置けるスマート大容量」WXシリーズ(右)と、同時発表されたJXシリーズ(中央)Bシリーズ(左)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-2.jpg)
保存するだけでビタミン量がアップする?
畑の野菜は光を浴びて光合成をして栄養を貯めこみます。そのため、冷蔵庫に保存された野菜は、通常は栄養を取り込むことはできません。このため、冷蔵庫のなかの野菜は、蓄えてあった栄養を消費し、どんどん栄養が減っていきます。
この問題に着目して、新モデルであるWXシリーズは「朝どれ野菜室」機能を搭載。これは、野菜庫内にLEDを照射することで、庫内の野菜の光合成を促す機能です。もちろん、使用するのはただのLEDではなく、「葉緑素が吸収しやすい波長」の赤、「光合成を補助する波長」の緑、そして「目覚まし効果があり、光合成速度を上げる波長」の青色の3色のLEDを使い分けます。
![20160720-s2 (1)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-1.jpg)
しかも、野菜を効率よく成長させるため、一日のサイクルに合わせて、照射時間や照射する色などを調整。たとえば、朝の2時間は「赤、緑、青」のLEDを点灯して野菜を起こして光合成を促し、昼の10時間は「赤と緑」のLEDを照射、そして夜は12時間消灯することで、野菜を寝かせ、効率よく栄養を蓄えられるといいます。
![↑写真はWXシリーズ最大容量の700Lサイズ「MR-WX70A」。大容量にもかかわらず、サイズは幅800×奥行738×高さ1821mmと比較的スリム](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-3.jpg)
![↑こちらがLEDで野菜の栄養素をアップさせるという野菜庫。奥で「赤、緑、青」LEDが点灯しているのが見えます](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-4.jpg)
![↑昼は「赤と緑」のライトで、庫内の野菜の光合成を促します](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-5.jpg)
ちなみに、同社でキャベツを3日間冷蔵庫で保存したところ、「朝どれ野菜室」機能を切った野菜庫のキャベツはビタミンCの量が約4%減少。一方、「朝どれ野菜室」機能を使用したキャベツはビタミンC量が18%アップ。なんと、保存前よりもビタミン量が増えるという結果になったそう。また、ビタミンCだけでなく、野菜の甘みのもとである糖(グルコース)も約11%アップしたといいます。
![↑「朝どれ野菜」で保存した野菜は、保存前よりもビタミンCの量が増加した](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-6.jpg)
栄養がアップするだけではなく見た目も鮮やかに!
この「朝どれ野菜室」機能でアップするのは野菜の栄養素だけではありません。なんと、長時間LEDを照射することで、葉野菜の「緑化」も促進します。キャベツなどは、半分に切ると日に当たらない中心が白いものですが、5~7日間「朝どれ野菜室」機能を使用した野菜庫に保存したところ、中心が緑色に変化していました。緑の濃い野菜は見た目も美しく、料理をおいしく見せるので、これはかなりうれしい機能です。
![↑7日間野菜庫で保存したキャベツ。LED照射がないキャベツ(左)は、中心が黄色なのに対し、照射したキャベツ(右)は中心に緑の葉が見える](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-7.jpg)
密閉構造のおかげで葉野菜が長持ち
従来モデルと比較して、葉野菜が長持ちするのもWXシリーズの特徴です。これは、仕切りによる密閉構造のおかげ。庫内を密閉して、野菜の水分蒸散量を抑制することで葉物野菜の乾燥を44%抑えます。このため、傷みやすい葉物野菜もシワシワになりにくいそうです。
![↑リンゴやピーマンなどを置いている透明トレー部がフタとなり、下部野菜庫の密閉度をアップ。葉野菜なども乾燥しにくいので長持ちします](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-8.jpg)
![↑密閉度の高い野菜庫で保存した小松菜(右)と、従来までの野菜庫で保存した小松菜(左)を、それぞれ7日間保存した状態で比較。右の小松菜はあきらかにシャキッとしています](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-10.jpg)
![20160720-s2 (9)](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-9.jpg)
「氷点下ストッカーD」搭載など冷凍庫機能も充実!
三菱電機の冷蔵庫の特徴ともいえる「氷点下ストッカーD」や「切れちゃう瞬冷凍」も健在です。とくに「氷点下ストッカーD」は0~-3℃という「ぎりぎり凍結しない温度」で食材を保存。肉や野菜を硬く凍結することなく、約1週間保存することができます。
![↑チルド室下にあるのが「氷点下ストッカーD」。肉を凍らせることなく約1週間新鮮に保存できる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-11.jpg)
![↑チルド室で保存したミンチ(右)と、氷点下ストッカーDで保存した肉(左)を比較。同じ時間冷蔵したにもかかわらず、氷点下ストッカーD側は変色していない](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-12.jpg)
![↑氷点下ストッカーDで保存した肉は、ドリップも出にくい。写真は1日冷蔵したモモ肉だが、冷蔵した肉(右)はドリップがでているのがわかる](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-13.jpg)
解凍の手間が不要な「切れちゃう瞬冷凍」がうれしい!
また、約2~3週間保存したい食材は約-7℃で冷凍する「切れちゃう瞬冷凍」が便利です。ここで冷凍した食材は、凍っているのにサクッと包丁で切れる硬さになります。このため、冷凍してある肉や野菜をカットするのに、いちいち「解凍」という手間や時間をかける必要はありません。忙しい人にとっては、かなりうれしい時短機能です。
このほか、給水タンクはもちろん、フィルターから製氷皿まですべて洗える「まるごとクリーン清氷」など、WXシリーズはとにかく便利な機能がいっぱい。食材が傷みやすい本格的な夏を前に、買い替えを検討してみてはどうでしょうか。
ちなみに、このWXシリーズは8月25日発売予定。すべてオープン価格ですが、内容積700Lタイプで市場推定価格が43万円、600Lで38万円、517Lで34万円、470Lで33万円前後(いずれも税抜)です。
![↑自動製氷機は、水タンクや製氷皿はもちろん、フィルターやポンプ、パイプまで全部洗えます。口に入れる氷を作る場所だけに、これはかなり嬉しい機能です](https://getnavi.jp/wps/wp-content/uploads/2016/07/20160720-s2-15.jpg)
【URL】
三菱電機 http://www.mitsubishielectric.co.jp/index.html
ニュースリリース http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/0719.html