家電
2020/11/4 19:00

災害対策で給湯器「エコキュート」のニーズ急増! 最新機は「省エネ以外のメリット」に注目

スマホアプリとの連携により、遠隔操作や天気予報と連携が可能に

リモコンへの無線LANの搭載により、スマホからさまざまな操作もできるようになりました。外出先から帰宅途上に湯はり操作をすれば帰宅後にすぐにお風呂に入れたり、自宅でも2階の自室から湯はり操作や追い焚き操作ができたり、毎日自動設定されている沸き上げ操作を旅行先からストップしたり。もちろん、事前に湯船の栓を閉めておく必要はありますが、ガス給湯のように火を使わないので、留守中でも安心して湯はりができるのは便利です。

↑左が無線LANを搭載した台所リモコン、右は浴室リモコン

 

↑台所リモコンに無線LANを搭載することで、これまで必要だったHEMSアダプターが不要になりました

 

↑スマホとリモコンが連動することで、湯はりだけでなく、さまざまな機能がスマホで使えるようになりました

 

このほか、卒FITユーザー向けに、太陽光発電を利用した「おひさまソーラーチャージ」も新たに搭載しました。従来は、前日に翌日の天気予報を確認し、ユーザー自身があらかじめ太陽光発電を利用した沸き上げ設定するか、AIを使って自動で太陽光を利用する場合は、別途同社のHEMS(※)機器が必要でした。

※HEMS……Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略で、エネルギーを節約するための管理システム

 

新機能では、HEMS機器がなくてもスマホアプリが天気予報と連携することで、あらかじめ沸き上げ設定した昼間の時間帯に実際に晴れていれば、自動で太陽光発電を利用してお湯を沸き上げる仕組み。なお、新機能の「エマージェンシー沸き上げ」「無線LAN搭載リモコン」「おひさまソーラーチャージ」は、10月発売の新機種46モデル全てに搭載されます。

↑スマホからも簡単に天気予報連動のソーラーチャージが利用できます

 

パナソニックのエコキュートは、タンクが4本脚で支えられ、震度7相当の地震にも堪えられる設計となっています。また、タンク部分の電子基盤は地上約80cmより上に搭載されているため、洪水等で水没した場合、水位が80cm以下であれば被害が軽微で済みます(ただし、漏電の危険性があるので、水没した場合は例え80cm以下でもユーザー自身で再起動せずに、必ずサポートに連絡して欲しいとのこと)。

↑タンク中央部にあるのがブレーカー。これより上に電子基板が集中しています

 

ふだんは大災害に遭うことを想像するのは難しいですが、明日は我が身と考え、家族を守るためにも出来得る限りの備えはしておくべき。貯水タンクとして使えるだけでなく、断水・停電の前に自動でお湯を沸かしてくれる最新のエコキュートは、利便性や省エネ性などのメリットはもちろん、災害への備えという観点でも検討すべきアイテムではないでしょうか。

 

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