新モデルで何が変わったのか?
BALMUDA The Toasterがリニューアルしたと先述しましたが、実は見た目はほとんど変わっていません。このため、新旧モデルを並べても、カラー以外はパッと見ても違いに気付かない人が多いと思います。ただし、よくみると給水カバーが小さくなっていたり、ドアの窓部分が従来よりも少しだけ奥まっていたりするなど、両モデルを並べるとわかる違いはあります。
一目でわかる違いは操作部。モード切替表示が「どのモードを選んでいるか」がひと目でわかるデザインになり、主操作部はボタン中央に「電源ON/OFF」のボタンが付きました。BALMUDA The Toasterは旧モデルの完成度が高く、現在も旧モデルを売っている店がありますが、新旧の違いはダイヤルに電源ボタンがついているかどうかでチェックすると間違いありません。
このほか、さまざまな細かな違いはあるのですが、個人的にデザイン面で一番うれしい進化が「焼き網」のデザイン変更。従来は焼き網にフックがついており、このフックを本体に引っかける必要がありました。一方、新モデルの焼き網のセットは本体のフレームに「のせるだけ」。脱着が簡単なので洗うのも簡単です。またBALMUDA The Toasterには金属トレイが付属しないため、網にアルミホイルなどを巻き付けて調理することもあるのですが、ホイルを焼き網にぐるっと巻き付けて、ポンとフレームに乗せられるのも手軽です。
新旧モデルで違いを感じたモードは?
リニューアルに際して、各モードの加熱コントロールも改良しているといいます。そこで、今回は新旧モデルでパンの焼き比べもしてみました。一番気になるトーストモードは、従来より焼き色が薄くなった印象。また、旧モデルは裏面の焼き色が少し濃い目の印象だったのですが、新モデルでは裏面の焼き色が比較的均一になっている気がします。味と食感は新旧どちらも一般的なトースターより断然美味しく、大きな違いはそこまで感じませんでした。ただし、新モデルのほうが裏側が焦げすぎずに上手く焼けると思います。
ちなみに、比較的違いがあるかも? と感じたのはクロワッサンモード。スーパーの安いふにゃふにゃのクロワッサンを新旧モデルで焼いてみました。両モデルともに驚くほど表面がパリパリ、中はふっくらと仕上がります。ただし、新モデルのほうが焼き上がり直後のパリッと感が強く感じられました。
ところで、BALMUDA The Toasterでは水を使わない170/200/230℃のオーブン機能(クラシックモード)もありますが、こちらは従来モデルとほぼ変わりなし。試しに170℃モードでクッキーを焼いてみたところ、庫内奥側が強く焼けてしまいました。オーブン機能に関してはコンベクションオーブンには勝てません。ただし、グラタン等の「焼き色をつけるだけ」程度の調理なら問題なくこなせます。
美味しいパンが食べたいならBALMUDA The Toasterは買い!
BALMUDA The Toaster発売以降、各メーカーが高機能トースターの開発をスタート。いまではフランスパンモードやクロワッサンモードを搭載した、食材に最適な加熱コントロールができる製品も続々と増えています。しかし、今回のレビューでBALMUDA The Toasterはそういった後発製品と比較しても、新旧モデルともにトップクラスの美味しさだと実感しました。
また、リニューアル後もほとんどデザインは変わっていませんが、これはある意味旧モデルのデザインが完成されていることの裏返し。今みても「カッコイイ」と思わせられる希有なシリーズです。
今回は2017年の旧モデルと2020年発売の新モデルで比較しましたが、前者のユーザーもそろそろ買い換えを検討する時期かもしれません。個人的に、いま旧製品を問題なく使えているなら、無理に買い換えをしないでも良いのではないかと思います。加熱制御はリニューアルに際して再調整されていますが、パンの味に関してはそこまで大きな変化は感じません。ただ、細かな点で使い勝手が向上しているので、不具合などで調子が悪くなってきているなら買い換えもアリだと感じました。
【キャンペーン情報】
バルミューダオンラインストアでは購入特典にBALMUDA The Toasterのオリジナルレシピブックをプレゼント。また、オンラインストアおよび店頭で30日間の返金保証キャンペーンを実施中。
【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】