Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回は家電・デジタル編をお届け!
※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。
その1 【ルンバ i2】 同社史上最高のコスパを誇るエントリーモデル
最近、本誌で家電担当に加わった金子は、実はルンバを使うのが初めて。同様に興味はあるが品質に不安ありという人にこそ、リーズナブルながら効率的な清掃を叶える本機は最適と語る。
「e5と比べるとスペックが格段に向上していますが、価格は据え置きでお買い得。ロボット掃除機は吸引力が不安という人や、価格のハードルで購入を悩んでいる人は、ぜひ一度お試しあれ。出先からアプリで遠隔設定し、帰ってきたら掃除が終わっているのは感動モノ。壁際や部屋の隅までしっかり掃除してくれて、アプリ内のClean Mapで掃除済みエリアを確認するのがいまや毎日の楽しみです。常に部屋がキレイで気分スッキリ、時間を有効活用できるのでQOLも爆アガり!!」(金子)
同価格帯で比類なき清掃能力を誇りロボット掃除機デビューに最適(金子)
【ロボット掃除機】
2022年7月発売
アイロボット
ルンバ i2
アイロボットストア価格3万9800円
清掃パターンやアプリの使い勝手などが進化した、新世代エントリーモデル。独自の清掃システムを搭載し、ブラシで部屋の隅のゴミまでかき出してパワフルに吸引する。別売で、ダスト容器のゴミを自動排出して紙パックに取り込むクリーンベースにも対応。
ヒットアナリティクス
“一家に1台”を実現する清掃力と価格設定
ルンバを購入する際にハードルとなっていた性能や価格面の不安を解消すべく、誕生したのが「ルンバ i2」。「ルンバ e5」と比べて吸引力は2倍に、アプリとの連携機能も充実しつつルンバ史上最安価(※)とあって話題性抜群。“一家に1台ルンバ”が常識となる日も近そうだ。
※:カタログ掲載モデルでの市場投入時価格として
新旧スペック比較表
ルンバ初心者の家電担当・金子が使ってみました!
設定から掃除までがとにかく簡単で驚き! 散らかりがちな子ども部屋やLDKをタイミングを見計らって掃除しないと……というストレスから解放されました。名付けもできるので愛着が湧き、いまやすっかり金子家の一員です。
その2 【タイガー100周年記念モデル】 熱制御技術を極めた100年の集大成
土鍋ならではの蓄熱性と送風機能の追加で理想の大火力を実現(青木)
【土鍋圧力IHジャー炊飯器】
2022年7月発売
タイガー魔法瓶
土鍋ご泡火炊き JPL-S100
実売価格14万800円
大火力で甘みのあるごはんに炊き上げる「土鍋ご泡火炊き」に、独自の加熱技術を新採用。蒸らし時には釜内温度や圧力を制御し、ハリ・弾力を保ちながら米本来の甘みを引き出す。70銘柄の炊き分け機能を搭載。
ヒットアナリティクス
送風機能の新搭載で“トラ旋風”が巻き起こる!!
近年は高級炊飯器市場が大盛況。値が張っても自宅でおいしいごはんを食べたいという人は多く、土鍋ご泡火炊きシリーズのブランド力もすでに確立されている。本機は従来、吹きこぼれを防ぐため断念していた理想の大火力を“送風”機能の追加でクリア。さらに売れそう!!
その3 【バリスタタイプ コーヒーマシン】 ひと手間を楽しむ大人のおうちカフェマシン
自分好みの至高の一杯が楽しめる最高技術を集結した逸品(田中)
【エスプレッソ・カプチーノメーカー】
2022年6月発売
デロンギ
デロンギ ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ グラインダー付き エスプレッソ・カプチーノメーカー
オープン価格
8段階の粒度設定と3段階の温度設定が可能なエスプレッソマシン。挽いた豆の粒度に合わせて最適な蒸らしの湯量を自動調整し、香り高いエスプレッソを抽出する。滑らかな泡を作れるミルクスチーマーを備え、カプチーノなどが楽しめる。
ヒットアナリティクス
手間をかけてじっくりと自分好みの一杯を追求
コロナ禍で需要増のコーヒーメーカーは年々進化。豆から淹れる全自動タイプや手軽なカプセルタイプなど、ニーズに合わせて選択肢も増えている。いま熱視線を浴びているのは、挽き目や湯温も自分好みで、淹れる工程も楽しめる“半自動”タイプだ。!
その4 【HOT DISH】 調理から後片付けまでワンストップ
料理が映えるホワイトで皿としても十分に使いやすい(コヤマ)
【IHホットプレート】
2022年6月発売
エレコム
HOT DISH HAC-IH01DWH
実売価格2万1780円
調理後はそのまま皿として食卓で使えるデザインのIHクッキングプレート。深さのある専用焼きプレートは約600mℓの容量があり、スープパスタや煮込み料理も作れる。保温機能を備え、最後までアツアツを楽しめるのがうれしい。
ヒットアナリティクス
片付けまで手軽に済みおひとり様需要に合致
内食ブームが続くなか、おひとり様に最適な家電。食事は手軽に済ませたいけどレンチンはちょっと、というときにクイックに料理できて重宝する。洗い物もプレート1枚のみ。食卓映えするデザインで、近年人気の少人数向けホットプレートのなかでも特に存在感を放つ逸品だ。
その5 【Pixel Watch】 「Pixel」シリーズと連携できるGoogle初のスマートウオッチ
調和の取れたデザインが上質で国内での使い勝手にも期待(上岡)
【スマートウオッチ】
2022年秋発売予定
Google Pixel Watch
実売予想価格3万2000円前後
日本を含め発売される地域は未発表だが、全世界が注目する同社初のスマートウオッチ。健康管理機能ではFitbitの技術を採用する。シリーズのスマホ・イヤホンとペアリングすると、デバイスをまたいで音楽や動画の操作、紛失時の位置探知が可能。
ヒットアナリティクス
待望のGoogle純正は手に取りやすい価格だと◎
Google初の純正スマートウオッチとして、Android ユーザーには朗報。時計らしい丸形ケースと触覚的なリューズも好印象だ。Fitbitの機能性を備えるのでフィットネスなど幅広い使い方に期待。あとは価格次第で、3万円台前半なら大ヒット確実だが……。
●7月6日時点の公開情報に基づく
その6 【スリープテック 2.0】 “コロナ不眠”への回答となるアイテムが続々
睡眠の質を改善すれば集中力や肌質も向上(奈津子)
【いびきケアデバイス】
2020年10月発売
oneA
Sleeim
実売価格3万2780円
睡眠中のいびきや呼吸レス状態を検知し、睡眠時無呼吸症候群をケア。検知すると振動モードに移行し、通常呼吸の時間を増やすことで快眠をサポートする。首にフィットするネックバンド形状の本体は質量30g未満と軽量で、睡眠の邪魔になりにくい。
ヒットアナリティクス
睡眠不足を解消すれば免疫力・集中力・肌質が整う
生活習慣の変化からくる“コロナ不眠”に悩む人も多く、ニーズに応えてユニークなスリープテックが増加。入眠を快適にするライトや、深い睡眠を持続させる音を発するヘッドバンドなど、形状もアプローチも様々だ。手軽に取り入れられるものも多い。
その7 【新型MacBook Air】 従来の「Pro」に並ぶ性能
内蔵チップの進化に合わせてボディも進化しProと差別化(松山)
【ノートPC】
2022年7月発売
Apple
MacBook Air
16万4800円~(M2チップモデル)
新搭載のM2チップに合わせてソフトもハードも全面的に刷新。ボディにオールアルミニウムを採用し、1.24kgの軽量性と1.13cmの薄さを実現した。「Air」史上最大・最高輝度の13.6インチLiquid Retinaディスプレイを搭載。
ヒットアナリティクス
パフォーマンス重視でも選択肢となる性能に
初搭載のM2チップにより、いままでパフォーマンスを重視してProを選ばざるを得なかった人にとっても選択肢となるほどに進化を遂げた。インカメの画素数向上やボディの軽量化も特筆。マグネットでワイヤレス充電きるMagSafeが復活した点にも注目したい。
その8 【ながら聴きNCイヤホン】 着けっぱなしでもNCと外音取り込みを切り替え
流行りの外音取り込みとNC高音質の没入感を両得(会田)
【完全ワイヤレスイヤホン】
2022年6月発売
ソニー
LinkBuds S
実売価格2万4200円
高性能NC機能を備えるハイレゾ対応のワイヤレスイヤホン。「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を搭載し、音楽と周囲の音の聞こえを両立する。片方あたり質量約4.8gの小型軽量設計で常時装着も快適。
ヒットアナリティクス
音漏れ低減や高音質に加え外音取り込みで価値を創出
NC対応ワイヤレスイヤホンがヒットするなかで、外音取り込み能力に注目が集まっている。本機は外音取り込みレベルを20段階から調整可能。“没入”と“ながら聴き”を両立する新しいスタイルを提案した、象徴的なモデルと言えるだろう。
その9 【超小型DACアンプ】 スマホで手軽にハイレゾ音質を実現
デジタルオーディオプレイヤーのノウハウを生かした音質重視のドングル型DAC(野村)
【ポータブルUSB-DACケーブル】
2022年6月発売
Astell&Kern
AK HC2
実売価格2万9980円
スマホやPCで手軽にハイレゾの高音質再生が楽しめるUSB-DACケーブル。デュアルDAC構成を採用し、S/N比が高くクリアで安定した音質を獲得した。4.4mm5極バランス出力端子を備え、高出力かつノイズフリーなサウンドを実現。
ヒットアナリティクス
小型で使い勝手良く高音質・低遅延を実現
ストリーミングサービスが人気の昨今、ヘッドホン出力のないスマホから直接良好なサウンドを楽しめるアイテムが再燃中。小型でも高音質・低遅延という有線の優位性を発揮し、完全ワイヤレスイヤホンの対抗馬として注目だ。迫力の音響は映画鑑賞にも十分使える。