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美容家電
2022/11/8 19:00

「コレ、ドライヤーなの?」カドー「baton」は美しい形ゆえ、髪以外も美しくまとまる絶大メリットが!

毎日使用するうえ、ヘアケアの面からも欠かせない存在の「ドライヤー」。みなさんは、どのようにドライヤーを選んでいますか? 高性能なものは価格も高く、5万円を超えるものもあり、それだとやっぱり高い! 現実的に手が出せるモデルで、髪の悩みを解決してくれて長く使えるモデルが欲しいというのが本音だったりします。

 

そこでGetNavi web編集部は、人気メーカーの最新ドライヤーから3万円前後の、ちょっと高いけど買えなくはない価格帯のモデルをピックアップ。実際に使用しつつ、機能、仕上がり、収納性、価格などあらゆる角度から、各製品の実力を調査しました!

 

第一回目は、スマートなデザインが目を引くカドーの「baton バトン」! ぱっと見、ヘアアイロンのようにも見えますが、正真正銘のドライヤーで、10月下旬に発売されたばかりの注目のニューカマーです。

 

【調査メンバーと髪質】

GetNavi web編集長 山田佑樹:柔らかい髪質の短髪。アラフォーで髪にボリュームが欲しいお年頃。

 

GetNavi web美容家電担当 松永舞香:絡まりやすい髪質のロングヘア。潤いを守りつつサラッと仕上げたい。

 

ライターkitsune(以下、狐塚):カラーとパーマで痛み気味のミディアムヘア。ダメージを抑えたい。

 

【調査①】製品概要と扱いやすさをチェック!

【今回調査したドライヤーはコレ】

↑●SPEC /消費電力:800W/風量:2.0㎥ (分)/サイズ:高さ約277mm×直径約38.5mm/質量:約298g(電源コード、カールブラシを除く)/電源コード長さ:約1.7m/付属品:カールブラシ、携帯ポーチ、取扱説明書(保証書)

カドー

スティック型ヘアドライヤー BD-S1 「baton バトン」

2万9920円(税込)

空気清浄機・加湿器など送風・空調家電メーカーとして知られる「カドー」のスティック型ヘアドライヤー。陸上リレーのバトンをイメージしたという形状は、従来のドライヤーとは一線を画す画期的なデザイン。クラファンのGREEN FUNDINGにて先行発売を実施し、今年10月25日に待望の一般発売が開始された。

 

持ちやすさ・扱いやすさはどう?

最低でも5分は腕を上げたまま扱うドライヤー。持ちやすさや扱いやすさも大事なポイントです。

「バトン」の特徴は、スリムさと約298gの超軽量なボディ。実際に持ってみると、頭の上まで軽々と本体を運ぶことができます。そのため、非常に動かしやすく、乾きづらい髪の根本まで狙って風を当てることが可能。まさにカドーが目指したという「ゼロ・グラビティ」な新感覚のヘアドライを体験できます。

 

【使ってわかったポイント】繊細なスタイリングに向いたデザイン

「小回りが利いて扱いやすいです。後頭部のボリューム出しや前髪のセットなど、細かいスタイリングがしやすいのが好きなポイントですね! 着脱式のカールブラシも気が利いてていい。ただ、マグネット式なので髪にひっかかりがあったり、一度に取る髪のボリュームが多過ぎたりすると外れてしまうのが少し心許ないかも」(松永)

 

「軽くて手にフィットするのがいい感じ。頭の後ろなど届きにくい場所にも風を当てやすく即座に乾きました」(狐塚)

 

小回りが利き、真っすぐに風が射出されることから、スタイリングをするうえでのメリットがまず挙がりました。吹き出し口にワンタッチで装着できるマグネット式のカールブラシを付ければカールドライヤーとしても使えて、スタイリングの幅が広がります。

 

【調査②】速乾性をチェック

続いて、速乾の観点から「バトン」の性能を見ていきましょう。

 

風量は業界トップクラスを謳うだけあって、かなりパワフル! カドーが空調家電で培ってきた送風技術を応用し、一般的なドライヤーよりも直進性のある風がゴーッと吹き出してきます。この圧倒的風力は、スピーディなヘアドライを期待できそうです。

↑吹出口が縦長なので、帯状で直線的な風を体験できました(松永)

 

↑スリムなボディに合わせた小さめの吹出口

 

スタイル別の乾燥時間は?

乾燥範囲所要時間(約)
山田(ショート・短髪)全頭3分
狐塚(ミディアム)左半分3分50秒
松永(ロング)左半分4分

 

実際に濡れた髪を乾かしてみても、一般的なドライ時間よりは平均して時短されている印象があります。それぞれの体感を聞いてみました。

 

【使ってわかったポイント】直進的な大風量で速乾性は◎

「一点集中で風を当ててくれるうえ、風量も強いので、短髪の人は当てておけばどんどん乾いていくのがラク! 男性やショートヘアの人にオススメできる」(山田)

 

「直進的な風に慣れるまでに少し時間がかかってしまったかも。毛先は手で支えることでうまく当てられました」(狐塚)

 

「 帯状の風はロングヘアでも乾かしやすく、中間から毛先が特に速乾でした。反面、頭皮は少しコツがいるかなといった印象。また、パワーがあるのでモーター音が出ていますが、周りから聞いてる分には気にならないくらいだと思います」(松永)

 

やはり風量と操作のしやすさが圧倒的で、速乾性は文句なし!  一方で、他に類を見ない形状であるがゆえ、慣れないと感じる部分もあり。自分のスタイルに合った使い方を見つけられれば、さらに利便性が高まりそうです。

 

仕上がり、手触りはどうなった?

使用後の髪の仕上がり、それぞれの髪の悩みに対してどんなアプローチがあったのかを見ていきます。

 

ボリューム感が出る仕上がりに

「毛先に送風しすぎると広がるので、集中して当てないように気を付けながらドライした方がいいと感じました」(松永)

 

「年々、毛量が減ってペッタリしてきたのでボリュームアップしたい! バトンは、強い風量でふんわりとボリュームを作ってくれるので、毎日のコンディションに合わせて使い分けができそう。温度を徐々に下げていったところ、乾かしすぎずうるおい感が出て、サラサラの手触りなりましたよ」(山田)

↑右側:検証モデルでヘアドライした状態。左側:通常の乾いた髪の状態

 

↑写真ではややわかりづらいが、「バトン」で乾かした側(写真右)はふんわりとした仕上がりになっておりペタッと感が和らいでいる

 

「パーマのふんわり感は出やすいのですが、かなりボリューミーな仕上がりになってしまったかも」(狐塚)

↑右側:検証モデルでヘアドライした状態。左側:通常の乾いた髪の状態。遠目に見るとそこまで違いが出ていないが、首から下、毛先に向かっては左右にボリューム感の違いが出ている

 

↑確かに、「バトン」でヘアドライした毛先(写真右)は少し広がっている

 

このように、元々髪にボリュームがあったり、毛先に広がりがあったりする人にとっては、髪がまとまりづらくなってしまう一面も。

 

「バトン」は4段階(高温/中温/低温/スタイリング)の温度調節が可能です。特に、髪へのダメージが気になる人は、温風と冷風が交互に切り替わるスタイリングモードを使用するのがオススメ。ちなみに、高級モデルに備わる、センサーなどによる自動温度調整機能はありません。しかし、最高温度も熱すぎない85℃に設定されているため、過乾燥になることを防いでくれます。

 

仕上がりについては、特にボリュームアップを求めている人や、部分的にヘアスタイリングをしたい人には最適なアイテムであるとわかりました。

 

【調査③】収納性をチェック

一般的なドライヤーは、プロ仕様の高機能なものになるほど、大きくかさばりやすい印象。自宅の洗面所でも快適に使用でき、すっきりと収納できるかをチェックしていきます。

↑洗面所に置いた状態。コードがあってもコンパクトに収まります

 

やはり収納性や省スペース性は、スティック型の「バトン」の大きなメリットと言えるでしょう。限られた洗面所のスペースでもポンッと置けてコンパクトに収まります。引き出しにしまっても、大きくスペースが余るくらいです。

↑高さのある鏡扉であれば余裕で収納できます

 

また「バトン」には、付属品として専用の携帯ポーチがついてくるので、持ち運びをしたい人にはうってつけ。

結果、収納性に関してはかなりの高評価で、特に女性陣から喜びの声が上がりました。

 

【使ってわかったポイント】マイドライヤーとして旅行やジムにも持っていけるコンパクトさ

「旅行のときやジムに行くときにも持っていきやすくていいですね。カバンの中でも場所を取らないし携帯しやすい」(松永)

 

「洗面台周りにはすでにボトルや化粧品などが置かれてしまっているのですが、それでもこの形ならスペースに余裕がありそう。どのドライヤーよりもコンパクトですごいと思います」(狐塚)

 

【調査結果】持ち運びしたい人にはお買い得なドライヤー

最後に、実売価格を確認しつつ、どんなユーザーにとって一番お買い得な商品なのかをまとめていきます。実売価格は、2万9920円(税込み)。3万円を切っているので、ハイクオリティ・ドライヤーの相場の中では、お得な価格帯になっています。

 

軽量&コンパクトなスティック型というデザインは、他のドライヤーと比較しても圧倒的に秀でている特徴で“ドライヤーをかけてる感覚ではない”くらいにラクに扱えます。速乾性について、特に短髪の男性にとっては超パワフルな大風量のおかげで、毎日の億劫なヘアドライタイムを早く、疲れずにこなすことができそうです。

 

どこに置いても場所を取らないので、旅行やジム・サウナにマイドライヤーを持っていきたい人にとっては非常にオススメできます。もちろん家の中でも、好きな場所にラクラク運んで使用できるので便利です。

 

まとめ/kitsune 撮影/鈴木謙介