寒さが身に染みる季節になってきました。特に就寝時の底冷えするような寒さに、悩まされる人が多いのではないでしょうか。かく言う筆者も末端冷え性で、就寝の30分前に電気ホットカーペットをオンにして、布団を温めてから眠りに入ります。それでも足元が冷たくて寝つきが悪く、朝の目覚めもすっきりしない!
そんな冬の眠りの悩みを解決してくれる新製品が、パナソニックの「暖房敷きパッド」! 朝すっきり目覚められる「快温モード」の実力をレポートします。
製品情報
パナソニック
暖房敷きパッド DB-BM1L
実売価格2万5300円(税込)
睡眠の経過時間に合わせて自動で温度調整をする快温モードや速熱機能に加え、アラーム機能も備える。温度は9段階から調整可能。標準寸法は約200×約100cmと、シングルサイズにぴったり。また、四隅には固定バンドがついており、ベッドから布団まで使える。電気代は「連続」コース使用時で約1.6円/hと省エネ。
睡眠中の体温の変化に合わせることが心地よい眠りにつながる
冷え性というと女性のイメージがありますが、近年、男性でも手足が冷たい人が多いそう。70歳を超えている筆者の父は年々、末端冷え性が深刻化し、今では裏起毛靴下をはいても冬は眠れなくなるほど。
温かい寝具や冷え対策をしても、なぜぐっすり眠れないのか。それは、睡眠時の体温と深い関わりがあります。和洋女子大学の水野先生によると人の体温は寝入りに向けて低下し、目覚めに向けて上昇する、V字型を辿ります※。そのため、その体温変化をしっかりとサポートすることが質の良い睡眠に重要なことがわかっています。(※引用:和洋女子大学家政学部服飾造形学科 准教授 水野 一枝氏のコメントより)
本製品は、睡眠時から起床時まで、時間の経過にあわせて温度調整を自動で行い、就寝中の体温変化をサポートしてくれる「快温モード」を搭載しているのが、最大の特徴です。
おやすみ前→睡眠中→目覚めの3段階で自動的に温度を切り替え
モードは、一定温度に保つ「連続」/設定時間で暖房がオフになる「切タイマー」/就寝中自動で温度をコントロールする「快温モード」の3つを搭載。温度設定は好みに合わせて9段階から細かく決められます。温度目安は以下のとおりです。
強(メモリ9) | 中(メモリ5) | 弱(メモリ1) | |
おやすみ前 | 約50℃ | 約46℃ | 約43℃ |
睡眠中 | 約37℃ | 約31℃ | 約23℃ |
お目覚め | 約50℃ | 約38℃ | 約29℃ |
冷え込む夜の救世主となるか!?
本題に入りましょう。製品お試し初日はかなり冷え込んだ日で、すでに足先がキンキンに冷えていたので、強気にマックス「強」モードから試してみました。
電源を入れたら、快温モードを選択。起床時刻を設定します。この時点で速熱運転スタート。速熱とは読んで字のごとく、設定した温度まですばやく上昇する機能。どのくらい速熱なのか、電源オンと同時に布団に入ってみました。
カーペットがふわふわで、とにかく気持ちがいい。と、肌ざわりを試しているうちにもう温かくなってきて5分経過したころにはぽっかぽか! 速熱の実力を体感しました。
睡眠中は一定温度に保たれ、目覚めの時間にむけてゆるやかに温度が上がっていきます。筆者の場合、寝るときが寒いだけで、起床時は寒いと感じることがなかったため、温度が上がると逆に暑くなるのではと思っていたところ、その懸念は当たってしまいました。途中、暑すぎて目覚める事態に。それもそのはず、「強」モードでは約50℃まで上昇するのですから……。
その反省を踏まえ1段階ずつ調整していった結果、中より1段階弱い温度が自分にぴったり合いました。いやいや、冬本番になり、室温が下がったらまた調整しなくてはいけないのでは? と思いますよね。その心配はご無用。コントローラーにセンサーが内蔵されているので、室温を検知して自動で調整してくれるのです。室温が5℃下がると自動で1℃上げてくれ、急に冷え込んでも安心です。
おやすみ前の速熱運転は、電源を入れたらスタートするのですが、コントローラーにも起動ボタンがついています。睡眠中は低い温度で設定されているので、たとえばトイレに起きて布団の中をぬくぬくさせておきたいときなどに使います。
↑おやすみスタートボタンを押すと徐々に温度が下がります
筆者は夜中に急に目が覚めてしまい、布団の中で本を読んだときに使用。速熱効果抜群ですぐに布団が温かくなり、眠りにいざなわれました。速熱運転は要チェックです。
音と光(ちょっと強め)で気持ち良い起床を促進
快温モード設定時、お目覚め時刻になると、ゆるやかに温度が上昇するだけでなく、アラーム音でお知らせもしてくれます。ただ、ピピ、ピピという機械音のため、快適かどうかは感じ方次第。機械音が苦手な方はアラーム音をオフにできます。目覚まし時計を2~3個セットしないと起きられない!という方にはおススメです。
そのほかにも、お目覚め時刻から30分間はコントローラーのバックライトが点灯。枕元に置いておくと、その光で起床できるわけです。かなり明るいので、白熱灯が苦手な人はオフにすることをおすすめします。
[まとめ] 快温モードで冬の夜も心地よく
就寝時に布団を温めると気持ちがいいというのは体感していましたが、起床時もゆるやかに温度を上げてくれるのは新体験でした!
電気毛布は安いものだと5000円以下、中心価格帯は8000円〜1万円前後。となると、2万円を超える本製品は一般的なモデルより高いかもしれません。しかし、夜中に何度も起きてしまう人、細かい温度調整で眠るのに集中できない人などには、払う価値が十分ありだと感じます。また、コントローラー部分を外せば洗濯機で丸洗いが可能なので、いつでも清潔に長く使えることを考えると、コスパはいいと言えるでしょう。
防寒対策としてだけでなく、快適な睡眠をサポートするのにも活躍すること間違いなしの暖房敷きパッドでした。