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2025/4/17 20:30

パナソニックが恒例の保護犬猫譲渡会を開催。きっかけは空間除菌脱臭機「ジアイーノ」から

パナソニックは、4月12日と13日の2日間、東京・有明のTFTホールで「パナソニック保護犬猫譲渡会2025」を開催しました。今回で6回目となるこのイベントには14の犬猫保護団体が参加し、2日間で1794人が来場。202頭の保護犬猫たちが新しい家族との出会いを求めました。

 

今回筆者は、4月12日午後の保護犬譲渡会の模様を取材。さまざまな背景を背負った一頭一頭の物語や、参加している保護団体の思い、パナソニックならではの企画についてレポートします。

 

一頭一頭の物語に心を動かされる

一口に保護犬といっても、譲渡会に集まる犬たちにはそれぞれ異なる背景があります。野犬として生きてきた子、ブリーダーの飼育放棄により保護された子、猟犬として活躍していた子など、一頭一頭に物語があるのです。

↑譲渡会に参加した犬たちのプロフィール。保護に至った経緯はさまざまです。

 

茨城県で野犬を中心に保護活動をしている「いぬ助け」のブースにいた、ののちゃんという犬は、2024年10月31日に保護されました。10月20日頃に5頭の子犬を出産しており、その子犬たちとともに保護されたのです。子犬のうち3頭には里親が見つかりましたが、残りの2頭とののちゃんは、新しい家族を探しています。

 

ののちゃんは過去に罠にかかってしまったことから、左前足の指が欠けています。それでもがんばって歩こうとする姿には、胸を打たれるものがあります。

 

野犬は通常、動きが素早く、身体の大きな男性を苦手とする傾向があるそうですが、ののちゃんは近所の男性に餌付けをされて育ったため、警戒心が低いそうです。筆者がカメラを向けたときも、怖がることなく写真を撮らせてくれました。

↑ののちゃん。人懐っこくて吠えることもなく、かわいらしいです。

 

野犬が保護されてから、里親のもとに向かうまでの期間はさまざまです。早い子なら1か月程度で新たな家族のもとへ行けるようになりますが、野犬時代のトラウマを抱える子のなかには、3年もの間保護され続けているケースもあるといいます。いぬ助けでは、どうすれば犬たちにストレスをかけずに捕獲できるか、日々試行錯誤を続けているのだそうです

↑譲渡会場で犬を撫でるGetNavi webスタッフ。撫で続けていると、気づいた頃には長い時間が経っていました。

 

また譲渡会場のエントランス壁面では、新たな家族に出会い、幸せな日々を送る元保護犬猫たちの写真展が開催されていました。写真とともに語られるそれぞれのストーリーには、心を動かされるものがあります。

↑元保護犬猫の写真展。昨年まではパネルで展示されていましたが、今回はディスプレイに表示される形式に変わりました。

 

犬もチャリティーマーケットも全国から集まる

譲渡会場の一角に、元気よく走り回る犬が多くいるブースがありました。千葉県市川市を拠点に活動する「GUNDOG RESCUE CACI」です。この団体は、鳥猟犬に特化した保護活動を展開しています。ここの犬たちが積極的な性格であるのは、猟犬ゆえです。

 

ブースに近寄ると、ファンキーくんという犬が筆者に寄ってきました。ファンキーくんが千葉の動物愛護センターから保護されたのは2025年1月。猟犬である彼らを里親のもとに送り届けるには、家庭犬としての訓練をする必要があり、半年ほどのトレーニングを要するケースが多いそうです。ファンキーくんのように3か月で里親探しに移ることができる犬は稀有だといいます。

↑ファンキーくん。柵の外にいた筆者の足に、鼻をこすりつけてきました。

 

GUNDOG RESCUE CACIの特徴は、全国から広く犬を保護していること。というのも、猟犬を保護できる団体が少ないため、さまざまな場所から保護の要請がくるといいます。今回の譲渡会にも、福島県いわき市や、より遠くの秋田県で保護された犬が参加していました。過去には、九州から保護したというケースもあるそうです。

↑GUNDOG RESCUE CACIから参加した保護犬のプロフィール。右端のグルーヴくんはいわきで保護されました。

 

譲渡会と並行して開催されたチャリティーマーケットにも、全国からの出店がありました。能登や北海道など幅広い場所から店が集まり、犬猫に関するグッズが販売。またマーケットの近くには前回まではなかったカフェスペースが新設され、猫を模したドーナツなどのスイーツが売られており、来場者の憩いの場所となっていました。

↑チャリティーマーケットで売られていた奥能登の塩(左)。売上の一部が地震に被災した猫たちの医療費に充てられます。

 

セミナーブースでは、犬猫に関するさまざまな講演が催されました。筆者が訪れたときには、ロイヤルカナンジャポン合同会社の高村悟史さんによる「知らなきゃ損!? ペットフードの栄養学について」が開催中でした。ロイヤルカナンジャポンは、犬と猫の”真の健康”を実現するプレミアムペットフードメーカーとして知られています。

↑セミナー会場では、多くの人が講演に聞き入っていました。

 

パナソニックならではの家電展示コーナーも

会場には、パナソニックならではの家電展示コーナーも設けられていました。その中心となっていたのは、空間除菌脱臭機「ジアイーノ」。実はこの製品こそ、パナソニックが保護犬猫譲渡会を開催するきっかけでした。

 

パナソニックでは2021年から、社会貢献事業として動物保護団体にジアイーノを寄贈する活動を開始しました。そのなかで、保護団体からの「譲渡会を主催してほしい」という要望を受け、2022年から譲渡会を始めたのです。

 

今回展示されていたジアイーノ ペットエディションは、1時間風量を上げて運転するスピード脱臭モードを搭載。また、風量切り替え時には急に音量が大きくなってペットを驚かさないよう、ゆっくりと風量を増す工夫がされています。

↑ジアイーノの実力を体験できるコーナー。ペットフードの強い匂いも、ジアイーノを使えばまるで感じなくなります。

 

またコンパクトモデルは、通常モデルと同等の18畳の適用面積を持ち、排水は月1回のみでOKという利点があります。従来機種では週1回排水する必要がありましたが、電極の耐久性を向上させ、メンテナンス頻度を大幅に減らすことに成功したそうです。

↑ジアイーノペットエディション(左)とコンパクトモデル。サイズの違いは歴然ですが、適用面積はともに18畳です。

 

掃除機コーナーには、マイクロミストにより目に見えない床の窪みにはまった細かな埃をしっかり吸い上げるMC-NX810KMがありました。本機は8万9100円(税込)という高価格ながらも売れ行きは好調で、特にごみ収集ドック付きモデルが人気とのこと。そのほか、根強い人気のペット用バリカンや、ミラーレス一眼のLUMIXも展示されていました。

↑MC-NX810KM。本機のマイクロミストは、フローリング以外にも、カーペットや畳など、あらゆる床面に対応します。本ブースでは、床面に散ったごみを吸い上げる体験も可能でした。

 

パナソニックのこうした活動は、年間1万2000頭以上の犬や猫が殺処分されている日本の現状を少しでも改善したいという思いから続けられています。今回の譲渡会に集った202頭の保護犬猫は、参加団体が保護している子たちのあくまで一部。すべての保護犬猫が、一日も早く新しい家族と出会い、幸せな生活を始められることを願ってやみません。