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2017/6/15 16:00

死ぬまでに行きたい! 日本人が最もよく訪れる「ポーランドの絶景スポット」人気トップ3

最近、中欧のポーランドが旅行先として注目を浴びています。それは、気質が日本人とよく似ている上に、西欧と比べて治安も安定しており、物価も安いから、というのが主な理由です。

 

ただ、ヨーロッパにはドイツやフランス、スペインがあり、これらの国のほうが知名度があります。そのため、「ポーランドには何があるの?」と思ってしまう方は多いはず。

 

実はポーランドには、ヨーロッパの異国情緒ある風景が満載なのです! そこで本稿では、ポーランドに訪問する日本人が最も人気の高い観光地を3つに絞ってご紹介します。どれも絶景なので、ポーランドに行きたくなること間違いなしですよ。

 

【その1】世界遺産第1号、中世の街並がそのまま残るクラクフ旧市街

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観光客が最も訪れる人気都市といえば、第二都市クラクフ。首都ワルシャワから高速列車で2時間半の南ポーランドに位置し、ポーランドの京都とも言われています。クラクフは過去500年以上ものあいだ首都として栄え、11世紀から16世紀まで国王が住んでいました。

 

中世から引き継がれる美しい街並はもちろん、歴代国王の居城であるヴァヴェル城、中世の商人が集まり取引をした中央広場、スラヴ人が創設した最古の大学であるヤギェウォ大学など見どころがたくさん。クラクフやその周辺には3日間滞在しても、まだ見足りないほどのアトラクションが多くあります。

 

↑photo by Ministry of Foreign Affairs of the Republic of Poland
↑photo by Ministry of Foreign Affairs of the Republic of Poland

一番の目玉は、クラクフの中央広場にある「ポーランドで最も美しい教会」といわれる聖マリア教会。黒と金の豪華絢爛な装飾、神への敬意とポーランド人の信仰の厚さを感じることのできる教会内部は息を飲む美しさです。

 

目玉は、国宝のヴィット・ストウオシ祭壇。15世紀に12年もの歳月をかけて彫られたという、世界最大級の大きさを誇る木彫りの祭壇です。

 

【その2】世界最古の製塩企業、ヴィエリチカ岩塩坑

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こちらもクラクフ旧市街と同じく世界遺産第1号。クラクフから列車で20分弱のヴィエリチカという街にある巨大な岩塩坑です。全長なんと300メートル、地下327メートルもあり、観光客が訪れることができるのはそのうち1%に過ぎません。

 

ヴィエリチカでは13世紀に「キンガ姫の指輪」が発見されて以降、大規模な岩塩の採掘が始まりました。伝説によると、ポーランド国王ボレスワ5世に嫁ぐこととなったハンガリー国王の娘、キンガはポーランドへ向かう旅の途中、ポーランド王国の繁栄を願って湿地帯に婚約指輪を投げ入れたといいます。

 

そしてポーランドへ嫁いでしばらく経ったあと、キンガ姫が探し当てた場所から婚約指輪と良質な岩塩床が見つかりました。この出来事をきっかけに岩塩坑は繁栄したといわれ、キンガ姫は岩塩坑の守護聖人として現在も祈りの対象になっています。

 

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岩塩坑内では坑夫たちが作った、岩塩製の芸術的な作品を多く見ることが可能。もちろん、キンガ姫の指輪が発見された場面も岩塩で見事に再現されています。

 

きれいに磨き上げられた大理石のようなタイル、天井のシャンデリア、縞模様や石が積み上げられたような壁、そのすべてが岩塩というのだから驚きです。

 

【その3】戦後、市民によって忠実に復元されたワルシャワ歴史地区

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ポーランドの首都ワルシャワは、ショパンが青年時代に過ごした街としても有名です。クラクフのヴァヴェル城が火難に遭った16世紀、国王は当時小さな街であったワルシャワへと拠点を移しました。このときに建設された新市街が今日の旧市街です。

 

1764〜1772年はポーランド・リトアニア共和国として史上最期の黄金期を迎え、ワルシャワは北のパリとまで言われました。しかし第二次世界大戦中、その美しい街並はナチスによって80%以上破壊されます。

 

そして戦後、ワルシャワ市民は大破された旧市街を壁のヒビ一本にいたるまで丹念に修復しました。その努力と情熱、再現技術が認められ、1980年にはワルシャワ歴史地区として世界遺産に登録されています。

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さて、どうやってワルシャワ市民はそこまで忠実に旧市街を復元することができたのでしょうか。実は戦争が始まる前、市民はすでに街の破壊を予期していました。

 

そこで人々は18世紀に描かれた都市景観画やスケッチした街並、写真などを教会の棺に隠したのだそうです。棺は頑丈な石でできているため、爆弾による破壊や火災を免れることができた、とのこと。

 

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ポーランドの人気観光地は他にも多く存在します。国内の見どころをすべて制覇するとなれば、1か月は必要かもしれません。

 

東西南北に観光地が点在しているため、1回の旅行で楽しもうとするより複数回に分けて観光したい国です。今後もポーランド在住の筆者が魅力を余すところなくお伝えしていくので、どうぞお楽しみに!